2010年9月18日(土) 1日目 Madrid~Barcelona

僕のスペイン滞在もいよいよ最終章に入りました。8月10日に成田を発って、今日でちょうど40日目になります。
今日は、MadridからBarcelonaに向かいます。スペインの誇る新幹線Aveに乗り込みます。Barcelonaは、期待を裏切らない、いや期待以上の街でした。

朝7時、ホテル出発。MetroでAtocha(アトーチャ)駅へ。この時間は、真っ暗。昨日、確認した駅の入り口が閉まっていて、すこしあわてました。

別の入り口から駅舎に入り、手荷物検査を・・・多分、テロ対策でしょう。ParisのMontparnasse駅と同じように、発車番線は30分前に表示されました。チェックインは、ネットで購入した乗車券のバーコードを駅の係員が読み取って完了。

Aveは、スペイン語で「鳥」のこと。流線形の先頭車両のデザインは結構オシャレでした。
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僕の車両は、「Turista」という2等車(普通クラス)。1等車(特等席)は、飛行機と同じ食事のサービスがあるそうです。座席は、4列。フランスでお世話になったTGVと同じでした。座席も、同様に、日本の新幹線よりゆったりしていました。車両の先頭部には、テレビモニターがあり、その横に電光掲示板が設置されていました。
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8時30分、出発。
車窓の風景は、Caminoで通過したスペイン特有の乾燥した平原でした。Aveは、広大な景色の中を静かに走行するため思ったよりスピード感がありません。最高時速は、303km/時でした。途中停車駅は、Zaragoza(サラゴサ)のみ。

11時22分、Barcelona Sants(サンツ)駅に到着。およそ3時間の旅です。値段は、46€。日本でいえば、東京~姫路間程度が、約5000円なので、随分とお得な料金です。ネットで予約したBarcelona郊外のホテルに向かうことに・・・地下鉄5号線に乗り、Diagonal駅で11号線に乗り換え、Mundet駅で下車。料金は、タルヘタという10回分の回数券(9€)。市内は一律約1€、Paris、Madridと同じでした。
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Mundet(ムンデット)駅は、Barcelonaの北の外れにある住宅街にありました。都心まで約20分、安くて、広めのホテルに滞在するのも経済的な旅のポイントです。Barcelona大学、競技場、野球場などもありました。
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ホテルに着くのに一苦労ありました。ホテルの地図がかなりアバウト。迷子になりました。ちょうど、ガードマン風の男性を見かけたので、道を尋ねました。実は、この方は警察官。地図とホテル名を示すと、パトロール車でホテルまで送っていただきました。車中で「Soy de Japon(日本から来た)」程度のスペイン語は話した記憶があります。ホテルの前で、「Mucha Gracias(大変ありがとう)」と言ってお別れしました。スペイン人の日本人に対する親近感を感じたものです。
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「Aqura Student Residence」は、名前どおり、大学の学生寮を一般に開放したホテルでした。受付で予約確認書、パスポートを提示、部屋の案内をお願いしました。1年前なのでよく覚えていませが、チェックインの時間になっていないので待ってほしいと言われたように記憶しています。リュックを預かってもらい、街に戻ることに・・・

再度、地下鉄でBarcelonaの旧市街地の中心街へ・・・Catalunya(カタルーニャ)駅で下車。
13時、Plaça de Catalunya(カタルーニャ広場)に降り立ちました。この広場は、日比谷公園みたいな都心の公園でした。
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スペインで有名なデパートEl Corte Ingles(エル・コルテ・イングレス)が2軒も公園に面して建っていました。デモも行われていました。
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東京で言えば表参道に当たるGracia(グラシア)通りは、Parisの街の雰囲気と似ていました。
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ここから、海に向かってLas Ramblas(ランブラス通り)を下って行きました。この通りは、広い中央分離帯が歩道専用になっており、沢山の観光客で溢れかえっていました。プラタナス並木の街路が、とても素敵でした。
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路上パフォーマンスも・・・
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ほどなく、Mercat de Sant Josep(サン・ジュセップ)市場へ・・・地元の肉、魚、野菜、果物がどっさり並んでしました。観光客で溢れ活気がありました。
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100%果汁の生ジュース(1.5€)は、おいしかったです。
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豚足、ハチの巣などの内臓も売っていました。
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昼食は、この通り沿いのカフェで摂ることに・・・食いしん坊の僕は、たいていご飯を写真に収めます。写真がないところみると、多分、B/cが低かったのでしょう。

ほどなく、海に出ました。初めて見る地中海でした。この日は、あいにくの曇り空。地中海の青い海でなくて残念・・・ボードウォークから沢山のヨットが見えました。
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ボラが沢山泳いでいました。
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Monument a Colom(コロンブスの塔)の前で記念写真を撮ってもらいました。
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緩やかな坂道を戻って、Palau Guell(グエル邸)へ・・・戻り道は、こんな風。
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Palau Guell(グエル邸)は表通りから入った路地にありました。他の建物と同化しているので、注意しないとやり過ごすところでした。写真中央の屋根に3本の尖塔がある建物です。
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正面玄関には、精巧な金属の装飾が施されていました。
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ちょっと怖げな鳥が・・・
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屋上のデザインはまさにガウディでした。
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15時30分、グエル邸と大通りを挟んで反対側にあるPlaça Reial(レイアール広場)へ・・・
フランス語で使われるセディーユç(Cの下にひげが付いている)が使われていました。Barcelonaに来て数時間ですが、何となく書かれた言葉がこれまでと違いっている感じがありました。スペイン語のようで、スペイン語と微妙に違う、むしろフランス語に近い感覚がありました。カタルーニャ地方は、スペインの東端にあり、フランスと国境を接するためでしょうか?

突然、Camino中のスペイン人女性Gelyさんの言葉を思い出しました。彼女は、北スペインのガリシア地方出身。
「カタルーニャは、スペインではない。別の国だ。スペイン人もカタルーニャ人もお互いそう思っている。」

僕は、予想外のこの言葉に少し衝撃を覚えたものです。
先日、NHKのAmazing Voiceという番組で、カタルーニャの少年合唱団が紹介されていました。インタビューの中で合唱団の少年は確かに同じことを言っていました。
関東の人間は、関西の人間は皆同じと考えがちですが、実は、大阪、京都、神戸、奈良の人たちは、皆、お互いに違うと言っています。ただ、同じ日本人であるという意識は共通です。
スペイン人とカタルーニャ人の明確な意識の違いは、日本人の場合と大きく違って深刻なようです。Caminoの最初の頃に歩いたフランス国境に近いバスク地方にも同様な問題が内在しているように思えます。2日目のZubiriに向かう道では、確かに、飲料水の標記が上からバスク語、スペイン語、フランス語、英語の順になっていました。昨日の新聞で、バスク地方の独立を目指す?解放戦線が活動を停止したという記事がありました。
ヨーロッパのお互いに国境を接する国々は、民族の独立と協調の確執が今でも繰り返されていることを思い出しました。四方を完全に海で囲まれた同一性の高い日本人は、ある意味、国境問題には能天気にならざるを得ない、世界的に見て、極めて特殊かつ幸福な国民と考えるべきでしょう。
カダフィ大佐の死亡のニュースが昨日、報道されましたが、強烈な縛りが取れたリビアがこれからどのような道を歩むのか?はなはだ不透明な状況なようです。

Plaça Reial(レイアール広場)は、四方を4階建ての建物で囲まれた小さな広場でした。ガウディ設計の照明塔がありました。
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テラスでビール(3€)を飲み、久し振りにタバコ(4€、ライターは1€)を吸いました。Camino中は禁煙、ただし、スペイン人のGloriaさんお手製の紙巻タバコを2本もらって喫いましたが・・・Paris以来、ほぼ40日振りの喫煙でした。ただ、この日は体調が悪くタバコがまずかったです。長旅の疲れと睡眠不足で、風邪気味でした。
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スペインもParisと同様、建物の中では完全禁煙でしたが、屋外では結構大らかに喫煙が行われていました。但し、タバコに印刷された警告文には、温度差がありました。Parisのタバコは、「喫煙すると血流が減少してインポテンツになる」と書かれていましたが、Barcelonaでは、「あなたが禁煙する手助けをします。医者や薬局に相談してください」。同じ銘柄でも、国によりかなり差が出ることがわかりました。
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すぐ近くの市役所前の広場へ・・・
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旧市街の「へそ」に当たるカテードラルは、残念ながら修復中。尖塔に足場が設置されていましたが、ゴシック様式のようでした。カタルーニャ地方でも、お得意の腕が水平なタワークレーンが使われていました。
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カテードラル裏側のVia Laietana(ライエタナ通り)は、こんな感じ・・・
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Via Laietana(ライエタナ通り)から少し入った路地にPalau de la Musica Catalana(カタルーニャ音楽堂)がありました。玄関の装飾は、実に精巧で、イスラム風に仕上げられていました。
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16時30分、大通りを北向きに歩くと、ほどなくPlaça de Catalunya(カタルーニャ広場)に到着。Catalunya広場の中を散策しました。

実は、Santiagoで沙織さんと19時にMayor(マヨール)広場で待ち合わせの約束をしていました。Mayor(マヨール)とは、英語のMajorにあたるので、多分、この公園だろうと想定しました。まだ、時間もあるので、公園脇のデパートEl Corte Ingles(エル・コルテ・イングレス)でスペイン土産を買うことに・・・
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日本でも、僕はデパートに行くと、必ずデパ地下で食料品を見て回ります。このデパートも地下に食料品売り場がありました。日本製の味噌、醤油、インスタントラーメンなど日本を代表する食材を見つけることはできませんでした。あったのは、中国製のラーメン程度・・・スペイン人はどうも日本食の味付けの基本である「旨味」を知らないようでした。イカ、タコなどの海産物やパエリヤなどのお米が大好きであれば、「旨味」も理解されるのではないか・・・
お土産は、アーモンドの入った堅いキャラメル風のお菓子などを買いました。レジで36€をカードで払おうとすると、レジ係の女性からパスポートの提示を求められ、あわてた覚えがあります。

18時30分頃に、Plaça de Catalunya(カタルーニャ広場)に行きました。沙織さんが公園のどこかで待ち合わせているかもしれないので、中を歩き回りました。

なんと、沙織さんがベンチに腰掛けていました。9月15日にSantiagoでお別れして以来、3日振りですが、彼女は元気そうでした。夕食をご一緒しようと思っていましたが、風邪がひどくなり、熱も出てきたようなので、そのことを彼女に伝えて、お別れました。大変申し訳なかったと思っています。

帰り際に夕食の食材を買い込んで、地下鉄でホテルに戻りました。学生用の部屋で、備え付けの机、ベッド、お風呂があり、まさに学生寮そのものでした。ネットで予約する時、宿泊客の書き込みも参考にしましたが、書き込みの内容どおりの大変リーズナブル(朝食付きで1泊4,000円)で長期滞在に適した宿でした。

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簡単に夕食を済ませ、お風呂に入って早めに就寝しました。
明日は、待望のサクラダ・ファミリアを見ます。天気が回復することを願ってベッドに入りました。

by camino0810 | 2011-10-20 06:47 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(3)  

Commented by あっこ@Ohio at 2011-10-28 23:20 x
今日、久々に朝ゆっくり時間があったので、隆雄さんのブログをゆったりと楽しませてもらいました。 

カミーノの最後の日々、そしてマドリッド、バルセロナと、旅日記とても楽しく拝見させてもらいました。
隆雄さんのプロとしての建築に対する目線、そして隆雄さん独特の旅への目線、淡々としていながらも、鋭く洞察されていて、同じ道を歩いてきたのに、また新たな発見をさせてもらっています。 
隆雄さんワールドをブログを通して垣間見させていただいてる感じで、すごく読んでいて面白いです!  また新しい日記、楽しみにしてますね~。
Commented by camino0810 at 2011-10-29 19:03 x
Akkoさま
お忙しいご様子、なによりです。
ブログを楽しんでいただいて嬉しいです。スペインの日記もあと残りわずか。9月末に台湾に行ってきました。新しいカテゴリーを増設したので、引き続きアップしていこうと考えています。
Commented by ロレックス 激安 at 2013-09-02 08:50 x
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