10時にカナコさんと待ち合わせて1時間ほどお話をしました。カナコさんは僕の大学同級生の娘さんです。現在はウィーンの音楽大学でピアノを勉強しているそうです。4年前にザルツブルグの音楽学校に入学、半年前にウィーンに移住したとの事。
彼女からオーストリアやウィーン人の特質など面白い話を聞くことができました。
①オーストリアはドイツとは一定の距離を置いている。
②実はヒトラーはウィーン人だったという微妙な思いがある。
③ご本人はクラシック至上主義には少し抵抗感があり、ピンクフロイドなどのプレグレも好みだとか。
④ウィーン人は日本人に好意的で感謝の念を抱いている。理由は、オペラの経営不振を救ったのは、トヨタのレクサスだったかららしい。
⑤ウィーン人は京都人に似ているらしい。人当りの良さと内実は裏腹か?
⑥オランダ、ベルギー人はYESとNOがはっきりしていて良い。観光してみてはどうか?
⑦トルコ人問題がウィーンに微妙な影を落としている。(このような問題は近い将来日本でもありか)
⑧彼女の父上はマーラーと散歩とタバコをこよなくを愛している。
などなど・・・なかなかしっかりした口調で話してくれました。
11時、ホテル出発。
カナコさんと一緒にウィーンの旧市街に向かいました。ホテルの近くの地下鉄に乗車して、プラタースターン駅で途中下車。
この駅のコインロッカーに40Lのバックパッカーを預けました。
ここで1号線に乗り換えシュテファンプラッツ駅で下車しました。
12時、大聖堂前の広場に着きました。シュテファン大聖堂は堂々としたゴシック式の大聖堂でした。
大聖堂の中を見学しました。これまで割りと沢山の大聖堂を観てきました。慣れっこになったせいか感動はもうひとつでした。もっとも朝早くから3時間速足で歩いて正直疲れていました。感動する力もなくなっていて、笑顔を造る余裕がなかったようです。
この時、ちょうどいい具合に晴れ上がりました。大聖堂周辺の素晴らしい街並に圧倒されました。多くの観光客で溢れていました。
お世話になっているZARAは中心部にしっかり出店していました。
大聖堂から南に向かうケルトナー通りを歩きました。ザッハトルテのカフェもありました。
しばらく歩くとオペラ座がありました。音楽の都にふさわしい風格を感じます。正直な感想を言うと、少し小振りで、パリのオペラ座のようなゴージャスさはありません。
オペラの近くにある「Gasthaus zur Oper」というレストランで昼食にしました。「オペラ座の近くにあるゲストハウス」という意味でしょうか?
カナコさんのおススメのレストランでした。
ウィーン人は薄く叩いた牛肉や豚肉の天ぷらのようなカツレツが好きだそうです。ポテトサラダとアスパラのサラダが旨かったです。
13時30分、カナコさんは約束があるので、このお店でお別れしました。
勧められたシェーンブルンはそう遠くはないので行ってみようかどうか迷いました。
ウィーン発19時45分の飛行機で帰国します。空港には18時前には到着する必要がありました。結局、相当疲れていたので、このあたりをもう一度歩いてミッテの駅前でノンビリしようという作戦にしました。
大聖堂のある広場に引き返しました。素晴らしい天気に恵まれて気持ち良く歩くことができました。
地下鉄シュテファンプラッツ駅前は大勢の人の賑わっていました。
以下、次号・・・