2015年1月22日(木)東京 外濠(その1)

今日の夜、第2回目の「水循環都市東京シンポジウム」が法大の外濠校舎で開催されました。
JR市ヶ谷駅を降りて、会場の法大の市ヶ谷キャンパスに向かいました。
b0214184_06223366.jpg
夜の外濠を歩くのは初めてです。千代田区側は台地にあって、高台から外濠を見下ろせます。少し暗すぎる気がしましたが、意外にも人通りが少なく静かな散策路でした。
b0214184_06233552.jpg
2013年の9月頃だったと思いますが、東京五輪の2020年の開催が決まりました。
b0214184_06272234.jpg
それ以降、外濠再生の機運が高まってきたように思います。外濠通りは、五輪のマラソンコースに当たっているので、男女別都合4回に亘って全世界の外濠が放映されるそうです。
外濠再生は、東京都市大学の前総長中村英夫先生がかなり前から熱心に提唱されてきました。以前、日本橋の再生にも取り組んだ先生です。日本のインフラに品格を取り戻すことが先生の変わらない思いのようです。
2014年4月に土木学会で外濠の水質浄化をテーマにしたシンポジウムが開催されました。まずは、外濠の浄化から開始しようという戦略のようです。

b0214184_07385384.jpg
中大の山田先生が外濠の水質に関する現況調査などを講演しました。
b0214184_07402651.jpg
b0214184_07413656.jpg
5月の私学会館で開催されたシンポジウムでは、外濠周辺にある4つの大学がそれぞれのテーマに関して講演がありました。それからは、各大学持ち回りのリレーシンポジウムが開催されいます。僕の会社が外濠検討のメンバーに入っているので、これらのシンポジウムにシコシコと参加しています。
b0214184_06352731.jpg
b0214184_06360717.jpg
基調講演は、東工大名誉教授の中村良夫先生でした。土木の景観デザインの創始者と言われる大御所の先生です。江戸城を母屋に例えると外濠は「縁側」の役割を持っていて、外庭には新宿側の下町の街並が相当する・・・確かそのような講演だった記憶がありますが、景観デザイン1年生の僕にとっては新鮮な切り口に思えました。
b0214184_07514647.jpg
それぞれの大学の再生構想が紹介されました。
b0214184_07502975.jpg
b0214184_13302877.jpg
外濠通りを地下に埋設してその上部空間を公園や防災拠点にするのが計画に骨子です。お堀は2層河川のように上部に環境維持用水を流し、その直下に洪水貯留地を設置するようです。こうして外濠が親水性の高いオープンスペースと防災拠点に生まれ変わる事になります。
この手法はドイツのデュッセルドルフのライン河畔などで成功事例があるそうです。国内では札幌の創成川で実施されました。
b0214184_13305121.jpg

話しを戻します。

第2回目のシンポでは、法大の陣内秀信先生が中心になって行われてきた研究が紹介されました。司会者の法大の福井先生は「外濠市民塾」を開催して地元住民や会社とWSを行っています。
b0214184_06413769.jpg
陣内先生の研究のルーツはベネチアだそうです。ベネチアはアドリア海に浮かぶ水都で、東京も江戸時代は巨大な水都だったらしいです。明治以降、外濠や運河が次々埋めたてられましたが、基本的に大きなポテンシャルを有している事には変わりないそうです。
ただ、東京はベネチアとは地形や地質が違っています。先生は、東京の湧き水の活用に注目されているようです。
法大の岡本先生から外濠の歴史的変遷が紹介されました。外濠の水は、玉川上水から導水されていた事が理解できました。
b0214184_06485098.jpg
b0214184_06492967.jpg
法大の高橋先生から外濠の「歴史エコ回廊」構想が紹介されました。実に壮大な構想です。
b0214184_07051343.jpg
b0214184_06533888.jpg
他にも東京をターゲットにした都市再生のプロジェクトが進行しているかもしれません。
渋谷プロジェクトは現実に動いているプロジェクトだが、学識者を中心にして行政関係者、鉄道会社、不動産会社、コンサルタントが一体になった委員会ができていました。
b0214184_07185289.jpg
とにかく東京は、大きなポテンシャルを持った魅力ある巨大都市である事に変わりありません。外濠にも早くタイトな検討組織が出来上がると良いなと感じました。

以下、次号・・・




by camino0810 | 2015-01-31 07:19 | 東京 | Comments(0)  

<< 2015年1月24日(土)東京 巣鴨 2015年1月20日(火)東京... >>