ルール通り西側にファサードがありました。
ファサードの隣にローマ浴場の入り口がありました。よく考えると、ヨークと同じように古代ローマ時代からこの街があった訳で2000年近い歴史がある事になります。なにせ街の名前がお風呂の語源になったほどなので、当時から立派な浴場があったのではないかと思います。
何故、古代ローマ軍がこの地に駐留したのか・・・ヨークとの共通点は川の傍にある事や農業地帯に隣接している事。
要件は、防衛しやすい事、食料やエネルギーが確保し易い事、兵員や軍事物資が運搬しやすい事など・・・ローマ帝国は熱心に道路を建設した事はよく知られていますが、川も運搬路として上手に利用したのではないかと考えます。
3年前にこの浴場を見学しました。今回は時間がないのでスルーしました。
総石張りのメーンストリートを歩きました。自動車の乗り入れを排除し、街路を広場風に全面歩道にして舗装は石張りにしてありました。この方式は、ヨーク、リーズでも見掛けました。
中心街区は人を中心に据えた街づくりとし、人をメーン、車をサブにというスキームを感じました。イギリスの流儀だと思います。
日本はおよそその逆で車主体の街づくりになっているように感じます。
日本にもかつて「街路構造令」なる法規があったそうで、それが「道路構造令」に置き変わった事を同級生のN大学のA先生が嘆いていた事を想い出しました。
COSTAのエスプレッソ(1.4ポンド、280円)で一休みしました。
路上にお店が張り出していました。
メーンストリートを離れると、車道はアスファルト、歩道は石張りにしてありました。
路上パフォーマンスもやっていました。
車と人が混在する街路もありましたが、歩行者優先です。建物の色合いやスカイラインは綺麗に揃っていました。電柱・電線はありません。
バースにもwagamamaがありました。
リーズで見たサーカスはバースにありました。行くのをすっかり忘れていました。
実に大胆な街区設計です。
お得意のラウンドアバウトとフラット群を巧みに組み合せたように感じました。円環の芯は大きな木と芝生の中庭風の公園になっています。
円環道路に面した各戸はこの中庭を借景にできます。円環状のフラットで各戸が繋がっていて、中庭を共有することでコミュニティーが生まれるのではないか。
日本も人口が減り始めました。これからサーカスのようなコンパクトな街づくりが必要になってくるでしょう。
出発時間が迫ってきました。
路地を歩いて駐車場に戻りました。路地裏のお肉屋に観光客が集まっていました。早速、このお店を覗いてみました。
いつものように品揃えとお値段のチェックをしました。牛がメーンのようでしたが、牛、豚、鶏の部位が沢山並んでいました。牛、豚は概ね1kg7ポンド(1400円)、鶏は5ポンド(1000円)。円安を考えると、日本よりかなり安いのではないか。Tボーンなどの高級な部位は17ポンド(3400円)と高いです。
お惣菜やパイも売っていました。スコッチエッグは1個1.1ポンド(220円)、肉入りのパイは1.6ポンド(320円)。
教会の傍にある駐車場はスーパーに隣接していました。中まで入る時間はないので見学は省略しましたが、レジはセルフチェックアウト方式でした。2013年のフランスの地方都市のオルレアンのスーパーでも同様な方式でした。
駐車場のレシートを見ると、9時59分入庫、11時23分出庫、3.7ポンド(740円)とかなり高めな駐車料金だと感じます。
11時30分、バースの街を出発して次の目的地ソールズベリーに向かいました。
エイボン川の対岸の住宅地の道路で車を停めて、バースの市街地を眺めました。実に素晴らしい眺めでした。ハチミツ色の建物群の屋根は灰色でした。屋根材は粘板岩(スレート)を使っているようでした。この2色がバースの街のシンボルカラーになっているように思いました。
郊外の住宅も実に立派でした。
真新しい住宅はこれまで見た来たタイプと同じ2棟続きでした。
地方道A36を走って、ソールズベリーに向かいました。牧草地の中のアップダウンの道を走りました。快適なドライブでしたが、皆、結構なスピードで飛ばします。ジェットコースターに乗っているような気分で結構スリリングでした。
13時過ぎ、ソールズベリーに到着しました。
以下、次号・・・