カテゴリ:CAMINO(スペイン巡礼)( 49 )

 

Epilogue(エピローグ) 2011年11月23日(水) 自宅にて

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今日は、2011年11月23日。スペイン巡礼の総まとめを自宅のパソコンでやっているところです。
ブログのアップを始めたのが、今年の4月。8か月掛かってようやゴールにたどり着きました。
Caminoを終えて早1年2か月が経過。Caminoの記憶が風化しないようにという想いからアップを始めました。
実際のCaminoは1か月あまり。ブログ上のCaminoは8か月。珍妙な事態になりました。

図の赤いルートが僕が歩いた「フランス人の道」です。 

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(出典:ウィキペディア)

僕のCaminoをまとめるとこんな感じ・・・

・ 全行程44日、内Camino33日
2010年8月10日      成田発
      8月11日、12日  Paris観光
       8月13日     出発点 Saint Pie de Port(サンジャンピエドポー) 到着
       8月14日     Saint  Jean Pie de Port 出発(Caminoのスタート)
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   「フランス人の道」: 33日間、778kmの徒歩、アルベルゲ宿泊31日、ホテル泊3日
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      9月15日       Santiago de compostela着(Caminoの終わり)
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      9月16日、17日    Madrid観光
      9月18日、19日   Barcelona観光
      9月20日       Paris
      9月21日       Paris発
      9月22日       成田着
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・掛かった費用
  日記中に細かく記述しました。往復の航空代金、フランス、スペインでの長距離移動旅費、Camino中の 1 日あたりの経費、ホテル代を集計すれば、割と簡単に計算できます。(1€≒110円)

・知り合いになったあるいは会話を交わした外国人
 フランス、スペイン、スロバキア、ドイツ、オランダ、イタリア、フェロー諸島、ハンガリー、デンマーク、スウェーデン、アメリカ、スイス、ポーランド、韓国・・・14か国
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・最も良かったアルベルゲ
 31日目に宿泊したRivdiso da Baixo
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・最も楽しかった食事
 28日目のSarriaで食べた夕食Menu del Dia(9€)
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・最も印象に残った建築構造物
 19日目のLeonのカテードラル
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・最も印象に残った土木構造物
 4日目のPuente la Reinaのアーチ橋
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・最もCaminoを感じた風景
 14日目のCastrojerisの古城と修道院
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・最も辛かった道
 1日目のピレネー越え
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・最も気持ちよく歩けた道
 27日目のTriacastelaの緑の濃い道
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・最も気持ちの良かった川の風景
 8日目のNajeraの川辺
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・Caminoの価値

仕事柄、よくB/C(ビーバイシー)という業界用語を使います。BはBenefit(便益、価値)のB、CはCost(費用)のC。ある商品の価値(B/C)が1より大きければ、その商品は価値があるということになります。Cの計算は簡単、掛かった費用そのもの。
しかし、Bをお金に換算する場合、特に、人間の感覚を考慮に入れる時は、簡単ではありません。

但し、あの店の焼きそばは旨かった、次も来たいと感じたとき、その人はその焼きそばに値段以上の価値を感じたことは間違いありません。

最も楽しかった食事 28日目のSarriaで食べた夕食Menu del Dia(9€)の価値(B/C)を自己流に計算してみました。Bは、この食事の味、お店の雰囲気、周りの風景、自分の体調など考えて、この食事にならいくらまで払えるかという視点で評価しました。ワインがまるまる1本付いて、店員の対応もよく、味も気に入りました。特に、川沿いのカフェテラスの気分が最高でした。僕の人生の中で多分、最上位に位置する食事だと思っています。
よって、Bは27€(約3,000円)。 したがって、B/C=27/9=3.0≫1.0
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日記の中で、僕が食べ物や電車の値段をしつこく記載したのは、その食べ物や電車の価値(B/C)を自分なり感じたかったからです。上記の一連の最も良かったもの達は、僕にとってB/Cが最も大きかったということです。

Caminoの価値は、Bが極めて属人的なため、B/Cは100人100通りでしょう。但し、Cは計測が可能、僕の場合、Cは確定しています。

結論は簡単ではありません。現時点では、僕の場合、B/Cは概ね3~4。つまり、Caminoの価値は十分に高かったと言えそうです。
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・Caminoを再び歩くか?

「カミーノ友の会」の関連サイトになかなかの名言がありました。

-The Camino begins when the Camino ends.-

最初のThe Camino は、実際のCaminoでもいいし、Lifeと置き換えることも可能です。
Camino経験者のうち、かなりの人がそのような感じになるのでは・・・つまりCaminoは癖になる?(笑)  
B/C≫1.0ということでしょう。

Caminoは、やはり一定の時間を掛けて、歩く、観る、食べる、洗濯する、寝るという単純な行為を繰り返すことが、ポイントだと感じています。日記中にも紹介したように、充てられる時間の関係から、分割で歩く人もいました。
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唯、一回で長い距離を一気に歩き抜く方が、感動や価値がより大きくなるように思います。

よって、最低1か月以上できれば2か月掛けた方が、B/Cが大きくなるのではないか・・・
問題は、お金ではなく、まとまった時間を取れるか?体力と気力は十分か?

ブログアップ中に、数年後にまたチャレンジしてみようかなと考えるようになりました。

検討コースは2つ。
①南フランスコース:アルル(Arles)→モンペリエ→カルカソンヌ→ツールーズ(TouLouse)・・・・サンチィアゴ(1500km)
②銀の道:セビリア→アストルガ→サンチィアゴ(800km)
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①:カルカソンヌ→ツールーズは1999年にミディ運河見学で訪問した思い出の地。両岸がプラタナスで囲われた幅20mの運河を大型クルーザーで航行しました。素晴らしい想い出です。
 実は、今回のCaminoは、最初はこのルートで行こうと考えました。やはり、ハードルが高すぎるので、オーソドックスな「フランス人の道」に変更しました。
②:「銀の道」は、2010年秋の下北沢のカミーノ報告会で聴いたおすすめコース。体験発表者の女性にヒアリングしました。1回目はオードソックスな「フランス人の道」、2回目が「銀の道」。彼女は、スペインの雰囲気にどっぶり浸るには「銀の道」が最適だと言っていました。

・Camino後に何が変わったか?

外面的な変化:帰国直後に測定した体重73.0Kg、体脂肪率19.0%。使用前(現在と同じ)体重76.0Kg、体脂肪率22.0%。
内面的な変化:僕の場合、自分自身では大きな変化があったという実感はありません。唯、外国や外国人に対する違和感や抵抗感はかなり小さくなったと感じています。彼らの家族や自国を愛する気持ちなど、日本人との違いは感じませんでした。
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・Camino後の日本に対する評価

1999年に10日間のイギリス、フランスの運河視察旅行に行きました。両国の都市、田園風景のあまりにも整然とした美しさに驚嘆しました。帰国後の成田線の車窓から見た街や田畑の雑然とした光景にひどく落胆したものです。染み付いた欧米に対する劣等意識が増幅しました。
今回、Caminoを終えて想うこと。「欧米もいいけど、日本も負けずにいい。自信を持っていい。それぞれに違っていて当たりまえ。その違いを楽しめばいい。」そんな気持ちになりました。
スペイン、フランスは教会、カテードラル、高さを揃えた街並みなど確かに綺麗でした。
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でも、日本は日本でいい所は沢山ある。どんな地域にも存在するお寺、神社。地味だけど、よく見ると味わいがあります。
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僕の自宅から歩いて10分のところにある「里山」の風景は、典型的な日本の原風景。自然と共生してきた日本人の生き方が感じられます。「里山」のコンセプトは、これから世界に向けて発信されていくでしょう。
京都はよく行きますが、京都のお寺、神社の美しさも大いに誇っていいでしょう。東大路沿いの木造家屋のちょっとレトロな街並みにも最近は愛着が湧いてきました。
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つまり、Caminoによって、日本の良さを再認識できて、奇妙な劣等意識がなくなったように思えます。

・Caminoを終えて良かったと思うこと

異国のプレッシャーの中で、一人でよく頑張ったねという達成感。異文化圏の風景にたっぷりと浸れたこと。そのことで、日本の良さを見直せたこと。外国人のお友達ができたことなど・・・
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このあたりで僕のCaminoの旅日記を閉じることにします・・・
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by camino0810 | 2011-11-23 09:27 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年9月22日(水) Kuala Lumpur~成田

朝7時、Kuala Lumpur International Airport(クアラ・ルンプール)空港に到着。
8月10日以来、43日振りでした。
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成田行きのMH0070便は、11時発。約4時間を館内で時間を潰すことに・・・

8月10日の日記を引用すると、

≪4時間待った後、いよいよパリ行の飛行機の待合ロビーに行きました。
その時に感じた孤独感、重圧感は今でもよく覚えています。待合の人はすべてヨーロッパ人。成田、クアラルンプール間の機内は、ほとんど日本人でしたから・・・
「メジャー」から「マイナー」へ。
初めて、一人異国に来たんだ、自分はまさにetrangerになったんだと実感しました。
以後、caminoを終えて、再び、クアラルンプールに戻ってくるまで、この孤独感、重圧感はずっと付きまといました。≫

成田に向かう便の待合ロビーは、ほとんど日本人でした。この時点から「マイナー」から「メジャー」に戻りました。
大きな集団の中に取り込まれる安心感というものは、実に居心地のいいものです。

ただ、43日間に亘り、スペイン、フランスを一人で旅したことで、外国や外国人に対する違和感や抵抗感が小さくなったことは間違いありません。この点は、使用前と使用後で大きく違っていると感じています。
僕もこの年齢になって、ようやく「グローバル」な人間になったということでしょう・・・

11時、成田に向けて出発。周りの座席は日本人だらけ。国内旅行と同じ気楽さを感じたものです。
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機内には、日本の新聞が・・・。タブロイド版の朝日新聞でした。1面は、厚労省元局長の事件で大阪地検特捜部検事が逮捕された記事でした。

よく考えると、43日間、新聞から完全に隔絶された生活を送っていました。新聞のない生活に対して全く違和感を感じなかったのは、旅先という一種の非日常の世界にいたからだと思います。

新聞のない生活から新聞のある生活へ・・・非日常から日常へ。徐々にいつものとおりの平凡な生活に戻り始めました。まあ、言ってみれば、戦闘モードの解除みたいなものかもしれません。

19時、成田空港着。
到着ロビーには、上の娘が迎えに来てくれました。
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空港内のレストランで待望の日本食を・・・何を食べるかは、飛行機の中で真剣に考えていました。

チョイスは、「ビーフカレー」。実のところcamino10日目あたりから日本食が恋しくなっていました。カレーは日本人のソールフード。旨かったです。

残った€を換金して、下の娘が運転してきた車に乗って、埼玉の自宅へ・・・
荒川沿いの首都高を通過する時に、車窓から、高層ビル群の赤い灯が点滅する東京の夜景が目に入ってきました。改めて、スペイン、フランスの街々と違った東京の街の巨大さを感じたものです。

東北道を降りたICの近くに馴染みのラーメン屋がありました。喜多方ラーメンのお店です。
3人で、チャーシューメンと和風冷やしラーメン、餃子をオーダー。大好きな「和風冷やし」を食べ終わって、ようやく日本に戻ってきたという実感が湧いてきました。

22時、自宅に帰りつくとカミサンが待っていました。リュックを下ろして、スペイン土産を皆に渡して、早速、お風呂へ・・・

自宅の浴槽にどっぶり浸るのも実に44日振り。とに角、無事に帰って来られたことに感謝しながら、スペイン、フランスでの出来事を思い出していました。

by camino0810 | 2011-11-21 05:51 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

2010年9月21日(火) Paris~Kuala Lumpur

今日は、Charles de Gaulle(シャルル・ド・ゴール)空港からKuala Lumpur International Airport(クアラ・ルンプール)空港に向かいます。

7時30分、朝食。
パンとコーヒーだけのシンプルなコンチネンタル式。スペイン人もフランス人も朝は軽めに済ませる習慣のようです。
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出発直前のParis郊外の朝の通勤風景はこんな感じ・・・
閑散としていました。看板の「Printemps」は、日本の高島屋が都心に開設しているデパートです。
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8時30分、ホテル発。
地下鉄を乗り継いで、Gare de Nord(北駅)へ。8月11日以来、実に41日振りでした。駅舎の外に出ましたが、最初に来た時の感動はほとんどありません。散々この手の風景を見てきてすっかり慣れっこになったからでしょう。
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Gare de Nord(北駅)からPER B線でCharles de Gaulle(シャルル・ド・ゴール)空港のTerminal2、シャトルカーで、Terminal1へ。来たときと逆の手順です。PER はフランス国鉄の近郊線、東京で言うと東海道線、高崎線、常磐線みたいな電車。下りですが、通勤客もいて、Parisの通勤風景に触れることができました。

10時、空港のチェックインカウンターに到着。出航2時間前に到着できました。チェックインは随分時間が掛かりました。出国時の手荷物検査でうっかり処理し忘れたペットボトルを没収されました。

出国審査を終えて、出発ロビーへ。
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待合ロビーで出発待ち。
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この空港のテレビもBarcelona空港と同じ「SAMSUNG」製。韓国パワー恐るべしでした。
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12:00発マレーシア航空MH0021便は、ネットで予約していました。
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往復、サーチャージ込みで125,000円。格安航行券なので、行き帰りとも、マレーシア航空のハブ空港であるKuala Lumpur International Airport(クアラ・ルンプール)空港で乗り継ぎました。直行便ならおよそ12時間で行けますが、トランジットがあるので、約20時間もかかりました。 北緯40度のParisから赤道直下のKuala Lumpur、もう一度、北緯35度の成田へ。三角定規の2辺を飛ぶので、1辺の直行便よりうんと時間が掛かります。

機内サービスは、当然ですが、LCCよりは良かったです。食事の味付けも日本人好みの味付けでした。到着までの間は、座席のテレビで時間を潰すよりありません。

井上真央主演の「ダーリンは外国人」には結構感動しました。英語が不得手な彼女が外国人パーティーに行って、何もしゃべれず「壁のシミ」状態に陥ったこと、不安を抱えつつも、旦那さんを追っかけて、アメリカに一人で乗り込んでいく時の彼女の言いようのない重圧感・・・僕の状況とよく似ていたので、思わずグッと来たものです。

実は、今日の9月21日は僕の誕生日。43日間に亘ったスペイン、フランスの旅で、大きなトラブルもなく、無事に成田に戻れそうな事に感謝しました。

by camino0810 | 2011-11-20 05:56 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年9月20日(月) Barcelona~Paris

今日は、スペイン最後の日。
スペインにはCamino1日目、8月14日に国境のRoncesvalles(ロンセスヴァジェス)に入国して以来、今日で38日間滞在したことになります。
今日、フランスに向かうため、16時にBarcelona空港からParisのOrly空港に向かいます。

朝9時30分、ホテル発。
今日の目的地は、ガウディの代表的作品Parc Guell(グエル公園)。
地下鉄Lesseps(レセップス)駅を降りて、歩いて行きました。
公園に登る道を一筋間違えたため、公園の脇から入ってしまいました。
Parc Guell(グエル公園)は、小高い丘の上にありました。振り返ると街を一望できました。今日のお天気はあいにくの曇り空。こんな時は、撮った写真の出来映えもいまひとつ・・・
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10時30分、観光客が使わない公園脇の入り口に到着。
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公園正面入り口の塔が望めました。
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途中には、岩石を貼り付けた回廊が・・・ちょっとおどろおどろしい感じです。
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ほどなく公園正面入り口に到着。沢山の観光客で溢れ返っていました。
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名物のモザイクのトカゲの前では、写真撮影の順番待ちが・・・「日本人はデジカメを撮りまくってばかりで風景を楽しまない」という批判を耳にしますが、そんな批判は当たりません。外国人もデジカメを撮りまくっていました。
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記念写真を他の観光客に撮っていただきました。このまま飛行機でフランスに向かうため、スーツケース替りの50Lのリュックを背負ったフル装備をしています。
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正面の階段を登って、人工地盤のテラスへ・・・
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振り返って、入り口方面を見下ろすとこんな感じ。
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テラスを支えるスラブの下面は、すべて陶器のモザイクが貼られていて、中央部には太陽?を模した精巧なデザインが施されていました。
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テラスのベンチの手摺りのモザイクも素晴らしかったです。
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ベンチで記念写真を・・・
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テラスの山側は、洞窟や岩石を貼りつけたアーケードが・・・
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公園内を1時間程散策して出入り口のゲートへ。帰りは、他の観光客と同じのコースで駅に向かいました。ゲートには、公園名がモザイクで「Park Guell」と印されていました。
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Parc Guell(グエル公園)は、実に楽しい公園でした。

地下鉄Lesseps(レセップス)駅に歩いて戻りました。
駅前では、地下鉄工事が行われていました。
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驚いたことに、克明な工事写真が仮囲いに大々的展示されていました。土木屋の僕には見過ごすことのできません。
地下鉄9号線の工事。シールドというお茶の缶を横にしたような掘削機でトンネルを建設するやり方でした。最近開通した、東京メトロの副都心線と同じような感じです。
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これほど詳細に工事状況を公開するようなことは、日本ではまず考えられません。
延々と展示されている写真を見ていくと、工事の進捗が手に取るようにわかりました。
シールド掘削機を地中深く設置する立坑は、直径20m程度の連続地中壁と呼ばれる形式かケーソンと呼ばれる形式のようでした。掘削深さは30m程度でしょうか?
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シールド掘削機は直径12mはありそうな大型の泥水式シールド機。多分、トンネルは複線断面でしょう。これだけでかなり大きな地下鉄工事であることが判ります。
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完成したシールドトンネルの内部はこんな感じ。
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これらの工事写真を見る限りし、スペインの土木技術の水準は、日本と同程度の高い水準にあるように思えました。

カタルーニャ広場のバスターミナルから空港行のバスに乗り込みました。
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Aeroport de barcelona El Prat(バルセロナ・プラット空港)は、市内から概ね20kmの海沿いにありました。料金は、5€、所要時間は、30分でした。高速道路は広々としていて、とても快適でした。
Madrid、Barcelonaともの空港へのアクセスは成田よりはるかに良かったです。
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空港の建物は真新しく、やたらと広かったです。空港のパースが展示されていました。空から見ると、頭でっかちなトーチのような恰好をしていることがわかりました。
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時刻表の標記は、上からカタルーニャ語、英語、スペイン語の順でした。
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僕の乗る飛行機は、Paris Orly行き16:00発VLG8055便。およそ1時間遅れの17:00発と標記されています。
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チケットは、ネットで格安航空会社Vuelingのサイトから予約しました。Orlyまでの所要時間は概ね1時間40分、71.5€(約8,000円)でした。日本の国内便の3分の1程度の安さでした。
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スペインを出国してフランスに向かうので一応出国審査があるのではと思いますが、そんな記憶はありません。EU圏内の移動ということでまったくフリーだったようです。国境の出入りが自由で、通貨は同じ€。EU統合のメリットでしょうが、最近のギリシャ、スペイン、イタリアの国債下落に伴うグループ各国の経済負担など負の側面も出てきたようです。
免税店などもたくさん並んでしました。
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チェックインを済ませて、待合ロビーで待つことに・・・
各待合ロビーには50型の大型薄型テレビが設置されていました。韓国の「SAMSUNG」製。Camino中、立ち寄ったBarの薄型テレビは、日本、韓国半々程度でした。国際空港で採用されたテレビが韓国製というのは、深刻な事態と思わざるを得ません。つい先日パナソニックが、薄型テレビから撤退したというニュースを見ましたが、1年前からこのような事態が胚胎していたということでしょう。

結局、1時間30分遅れて、17時30分出航。飛行機は、中型のジェット機でした。
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LCC(格安航空会社)の機内は座席が幾分狭かった感じでした。ビックリしたのは、機内販売。新幹線と同じように、コーヒーやお土産の巡回販売がありました。コーヒーは2€でした。食事等のなくても不都合の無いサービスを止めて徹底的なコストダウンを図っているようです。飛行機での移動が、昔と違って贅沢なものではなくなった現在、このスタイルも十分ありでしょう・・・
僕は、QBハウス(洗髪なしでカットのみの格安理髪チェーン:10分で1,000円)を利用します。余計なサービスは求めません。LCCの需要は今後高まるでしょう。

フランスに入ると、飛行機の窓の風景が断然変化してきました。濃い緑の中に住宅や道路が整然と配置されていました。スペインの乾燥した光景とは人一味もふた味も違って、非常に美しい光景でした。

19時、Orly空港到着。この空港はかなり古めかしいオンボロ空港でした。PER B線でParis中心部のChaele-Les Halles駅(10€)へ。8月13日以来の40日振りParisでした。Metroを乗り換えて3号線Porte de Bagnolet駅で下車。
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このあたりは、都心から電車で20分程度離れた街外れ。東京で言うと、埼玉との境にある成増みたいなものです。

ネットで予約した「Hipotel Belgrand」を探すことに・・・アバウトな地図しか持っていないので、お目当てのホテルが見つかりません。昏くなった街路をウロウロしました。歩いている人は黒人が多く、正直、恐怖感を感じたものです。21時、ようやくホテルに到着。写真は翌朝に撮ったものですが、郊外の格安ホテルは、鋭角の交差点の角部屋で建物幅が非常狭い形状が特徴のようです。
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ちなみに、8月11、12日にお世話になったParisのホテルも、同じような交差点で細長い形をしていました。
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チェックインするために、呼び鈴を鳴らすと、しばらく待たされて、宿の支配人らしき男性が登場。この手のホテルは個人経営のようでした。彼は、日本びいきのようで、日本語で「こんにちは」と挨拶しました。僕が、夜の挨拶は「こんばんは」というのが正しいと英語で伝えました。彼は、ニッコリ笑って「こんばんは」と言い直し、僕は、「Bon Soir」(ボン・ソワール)とフランス語でお返ししました。
それにしてもホテル名の「吴」は、一体どういう意味なのか?全く理解できません。外国人は、漢字を一種のデザイン、マークと思っているふしがあり、漢字の持つ意味には無関心のようです。
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ホテルの向かいのスーパーマーケットで、パン、サラダ、ジュース、パテなど買い込んで遅めの夕食を済ませました。
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部屋代は朝食付き1泊で6100円。ちょっとレトロな室内ですが、ベッドが2つ付いていて、洗面所、トイレも清潔感がありました。地下鉄の駅の真上に立地し、かつ、都心まで20分の便利さ。
もし、Parisに1週間程度滞在するなら、このクラスのホテルに最低2人以上で泊まり、かつ、スーパーの食材で済ませれば、相当B/Cの高い旅ができるでしょう。
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明日、Charles de Gaulle(シャルル・ド・ゴール)空港から日本に向かいます。

by camino0810 | 2011-11-13 06:35 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年9月19日(日)  Barcelona 2日目(その2)

昼食を終えて舗道を歩いて行くと、公園がありました。公園の樹木越しに今日一番のお目当てのものが姿を現しました。
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15時30分、Temple de la Sagrada Familia(サクラダ・ファミリア聖堂)に到着。切符を買う人がたくさん並んでいました。

4本の尖塔の天を衝く高さと正面の巨大なファサードに圧倒されました。来た甲斐がありました。
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真正面から見た全景はこんな感じ。他の人に記念写真を撮ってもらいました。全景を入れてもらったため僕が小さく写っています。
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西面のファサードは、ガウディが亡くなった後に造られたもの。
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反対側の東側のガウディ自身が造ったファサードに比べて、随分とシンプルですっきりしたデザインになっていました。
Caminoで見てきた多くのカテードラル、寺院のファサードは、当然の事ですが、古典的かつ伝統的な非常に凝ったデザインがほとんど。
逆に、これだけシンプルに仕上げられていたことに、新鮮な驚きを感じました。正直な感想を言うと、有名な東側のファサードより、この西面の方が、僕の好みに合っていました。
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21日目のAstorgaのカテードラルのファサードは、従来型の伝統的な様式でした。実に精巧かつ複雑な表現でした。唯、字が読めない当時の巡礼者に理解できるように聖書のエッセンスが判りやすく表現されていたように思えます。

それに対して、このファサードは、不思議なシンプルさを持っていました。中央の頂点は、十字架に架けられたキリスト、その脇の両手で顔を覆っている人物は、多分、母上のマリアか「マグダラのマリア」でしょうか。その下には、十字架を背負ってゴルゴタの丘を登るキリストが・・・それを見守るのは、ローマ帝国のシリア提督とその配下の兵士たちでしょう。
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僕のキリスト教の知識は、遠藤周作の「イエス・キリスト」から得た程度。現代版のファサードでも、キリスト教の初歩的知識しか持たないひと達にわかるように表現されているようです。それにしても、ローマ軍に兵士たちの様子は、スターウォーズの帝国軍の兵士にそっくり。そう感じるのは、僕だけでしょうか・・・

反対側の東面は、ガウディが造ったものです。逆光のため写真映りが良くないのが、残念。よく見ると、正面と左サイドの色が違っていました。正面はガウディ作、1926年の作品。左側は現在の作品。完成後、約90年の経過で石材が黒く汚れたようでした。
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素晴らしかったです。ただ、正直な感想を言うと、全体的な色合い、精巧さなどは、Santiagoのカテードラルと同様、ちょっと怖い印象も同時に受けたものです。
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このファサードは、近づくと恐るべき精巧さで造られていました。聖書のシーンがちりばめられているように思えます。ただ、西面と違って、キリスト教徒ではない僕にはその詳細はよくわかりませんでした。
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最上段の情景は、キリストが弟子の誰かに冠を授けている絵柄のように思えます。
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入場料12€を払って、聖堂の中へ・・・
天井は非常に高く、荘厳かつスッキリした内部空間が構築されていました。明るい色合いの石材を使用していることと、太陽光を上手に取り入れていたため、内部は結構明るかったです。Caminoで見てきた伝統的なスタイルのカテードラルの内部と比べて、とにかく非常にスッキリした印象がありました。
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ステンドグラスから差し込む光は、とても優しく、柔らかくて素敵でした。
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工事中につき床に養生用にベニヤ板が敷き詰められていました。歴史的建造物の工事中の状況を見せるという発想自体、ビックリさせられましたが、完成まであとどれくらい掛かるかわからないこの特別な建物には、必要なことだと思えます。
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館内は、工房も見学できるようになっていました。工房の中には、1/200程度のパーツ、パーツの模型が沢山置いていました。
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完成予想図も・・・西面のファサードは概ねこのイメージで造られていたことがわかります。
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東面はこんな感じ。実際とかなり違っていました。
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正面玄関にあたる北面はこんな風。まだ建設中なので実際との違いは不明ですが、正直、このファサードのデザインは、若干いただけないかなという感じです。
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これらの完成予想図が、ガウディのものかはわかりません。多分、下のパースがガウディ自身が描いた東面ものだと思われます。
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Temple de la Sagrada Familia(サクラダ・ファミリア聖堂)はあと30年で完成するというニュースを見たことがあります。
完成予想図を見る限り、中央部の、頂上に十字架の付いた巨大なメーンの尖塔はまだできていません。現在完成した、東面と西面の鐘楼は、いわば、露払い的存在。
多分、1期工事が30年後に完成するという意味で、本尊完成までは、あと100年以上掛かるのではないかと想定されます。ヨーロッパのカテードラルは、数百年掛けて造られるのが、結構、当たり前の世界。
僕も、後100年、200年とゆっくり時間を掛けて造ってもらいたいと思います。Sagrada Familiaは、「完成することのない建築」であり続けて欲しいと思います。終わったら、何の楽しみもありませんから・・・

ガウディの作品の写真も展示されていました。Camino20日目のLeonで見た銀行、21日目のAstorgaで見た「巡礼博物館」、昨日見たランブラス通りの路地裏でみた「グエル邸」などなど・・・
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実のところ、最も興味があったのは、「どうやって造ったか?」
満足な建設用機械のない1900年前後にどうやってこのような巨大な建造物を造り上げたのか?
土木屋の僕には、やり過ごすことのできない大きなテーマです。

現在の建設状況は、冒頭の写真に見るとおり、スペイン人お得意の水平ジブクレーンで容易に建設は可能です。もし、日本の建設会社が造るのであれば、東京スカイツリーでも使用されたタワークレーンを使うでしょう・・・
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ヒントは、展示されていた写真にありました。
東面の建設当時の写真を見ると、建設当初の1893年の写真では、4つの尖塔を全部囲うように、木製の足場が設置されていました。1926年の完成直前の写真では、塔頭部に足場が移設されていました。
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時系列に並べた写真から当時の建設の方法は、多分、こんな感じではないか・・・

①建物の一定の高さの部分を囲うように足場を組み上げる。
②足場の頂点に櫓を設置して、滑車をとりつける。
③滑車とウィンチで地上の石材を吊り上げ、所定の場所まで持ち上げて、所定の場所に設置する。石材の重さは、多分、1~2トン程度はあったでしょうが、この程度の重さなら十分吊り上げは可能でしょう。
④この部分が完成したら、足場を解体する

①~④を繰り返して、完成。

それにしても、1926年に概成した東面の鐘楼は、地震が来たらすぐにでも倒れそうなくらい不安定に見えます。ヨーロッパの教会建築は多分皆こんな感じで造られているのでしょうか?地震に苦しめられてきた日本人から見ると、地震の少ないスペイン人は相当幸福な人たちだと思えます。

17時、Sagrada Familia(サクラダ・ファミリア聖堂)を見終わって、歩いてCasa Mira(カサ・ミラ)へ向かいました。10分程の歩きで、Gracia(グラシア)通りに面したCasa Mira(カサ・ミラ)に到着。入場待ちの行列ができているので、すぐわかりました。

ガウディのデザインの不思議さは、シャガール的な可愛らしさ、曲線を多用したデザイン、特異なフォルム、精巧さと突飛さなどいろいろとありますが、Casa Mira(カサ・ミラ)にもよくそれが出ていたような気がします。
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朝から歩きずくめで相当へばっていました。内部の見学は省略。
最近、テレビでガウディの特集を見ました。中を見なかったことを後悔しました・・・


Gracia(グラシア)通りを南に向かって歩いていきました。この通りは、東京で言えば原宿の表参道にあたる感じ。BVLGARI、CHANELなどお馴染みのブランド店が並んでいました。なかなかオシャレな通りでした。
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市内でよく見かけた2階建ての観光バスは、こんな感じ。はとバスには乗ったことがないけど、多分、はとバスと同じようにB/Cは高いのでは・・・。バスの側面には、日本の国旗もありました。
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ほどなくCasa Batllo(カサ・バトリョ)が・・・ガウディワールド全開といってもいいでしょう。なりやら、海の底の竜宮城のスペイン版といったところでしょうか。バルコニーのデザインは、亀を思わせました。
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今日は、朝から1日よく歩きました。18時、Gracia(グラシア)通りに面したBarで一休憩入れました。
ビールとピンチョス(おつまみ)を3点(合計12.5€)とって一人慰労会を・・・手前のナスとチーズのピンチョスは実に旨かったです。
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カタルーニャ駅まで歩き、地下鉄で郊外のホテルに戻りました。
今日は、天気にも恵まれ、Barcelonaを思いっきり堪能できました。いい一日になりました。

明日は、BarcelonaからParisに向かいます。

by camino0810 | 2011-10-28 06:55 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年9月19日(日)  Barcelona 2日目(その1)

Barcelona 2日目。今日のお天気は晴れ。
朝食は、ホテルの食堂で摂りました。カフェテリア方式、沢山の料理が食べ放題、しかも味も良かったです。。大食いの僕には、堪えられません。それにしても、学生たちは、毎日、こんな旨いものを食っているのか?僕が大学生の頃と大違いです。
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8時30分、ホテルを出発、地下鉄でカタルーニャ駅へ。昨日、見ることができなかった旧市街を訪れるためです。

Plaça de Catalunya(カタルーニャ広場)に再度、行きました。明日、Barcelona空港からParisのOrly空港に向かいます。空港行のバスターミナルの事前点検を行うためでした。バスターミナルは、広場に隣接していました。空港行きのバスは、ほぼ、5分おきに出ていることがわかりました。
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ついでに、広場脇のATMで10回目のキャッシング(110€)。

軍資金を手にして、Las Ramblas(ランブラス通り)を歩いて行きました。朝早いので、舗道は閑散としていました。
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舗道にミロがデザインしたモザイクが・・・
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路地に入って、カテードラルの方を目指します。路地も閑散としていました。
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路地に建物同士を結ぶ連絡橋が・・・
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Plaça Rei(王の広場)に到着。このあたりは、ゴシック地区。でも、この風景には、なんとなくロマネスク様式の素朴な気分がありました。
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今日は、好天に恵まれたので、メーンのカテードラルが青空に映えていました。
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正直な感想を言うと、Burgos、Leon、Santiagoのカテードラルの方が、圧倒的な迫力という点では勝っていたように思えました。
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祭壇はこんな風・・・
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10時、Museu Picasso(ピカソ美術館)へ、途中の建物には「だまし絵」が描いてありました。よく見ると、建物のつま側の3つの窓は、絵で描かれています。違和感がなく周囲に溶けませたセンスの良さに感心させられました。
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Museu Picasso(ピカソ美術館)は、狭い路地裏にありました。民家を改造しているような感じでした。館内は撮影禁止。写真はありません。
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入り口はこんな感じ・・・9€を支払って館内へ。
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ピカソはスペイン南部地方の出身。彼の幼年期、「青の時代」、壮年期、晩年の作品が沢山展示されていました。子供時代の手紙、落書き、スケッチなどを見ていくと、ピカソへの親近感も沸いてきたものです。幼年期の作品は、実に緻密かつ写実的で非凡な才能を早くから開花させていたことが窺えます。
美術館をお手軽に楽しく方法は、やはり、団体さんに紛れ込んで、ガイドの説明を受けるのが一番。丁度いい具合に、日本人ガイドが、大勢の日本人観光客を案内していました。僕も、団体客の一員を装って、ガイドに付いて行きました。
面白かったのは、ベラスケスの「宮廷の侍女たち」という作品(ウィキペディアから引用)。スペイン王家の小さな可愛らしい王女をメーンにした作品でした。背後に作者ベラスケスが画中に自身を書き込んだ有名な作品です。Madridのプラド美術館でも鑑賞しました。
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ピカソは、この絵を様々にカヴァーしていました。カヴァー画は、ピカソ特有のキュビズム風に描かれていますが、ベラスケスのオリジナルを知っていると、ピカソがどの部分をどのようにカヴァーしたかが判ります。このコーナーのプロジェクターで、そのあたりのちょっとした「秘密」や「トリビア」が紹介されていた記憶があります。
晩年の陶器や生活風景もたくさん展示されていました。日本人ガイドの言葉が印象に残っています。
「ピカソは、フランコのために国外で暮らさざるを得なかった。フランコより長生きしていれば、帰国してスペインの英雄として熱烈な歓迎をうけたはずなのに・・・」独裁者フランコが亡くなったのが1975年。ピカソはその2年前に亡くなったそうです。

路地裏には、マスカレードのお店もありました。
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Barelonaの西側にあるMontjuic(モンジュイック)の丘へ向かうことに・・・
地下鉄を乗り継いで、Plaça d' Espanya(スペイン広場)に降り立ちました。写真左側の赤い円形の建物は闘牛場。
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ラウンドアバウトの中心のモニュメントは実に精巧な造りでした。
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Fira de Barcelona(バルセロナ見本市会場)を通り抜けて、Montjuic(モンジュイック)の丘を目指します。正面の建物は、Museu de Nacional d' Art de Catalunya(カタルーニャ美術館)。
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階段を登っていくと、Barcelonaの街が一望できました。
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階段を登りきって、Museu de Nacional d' Art de Catalunya(カタルーニャ美術館)の前のベンチで一休み。昨日の雨模様と違って、今日は快晴。見晴は最高、気持ちが良かったです。美術館の前は、多くの人たちで込み合っていました。
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右前方にTemple de la Sagrada Familia(サクラダ・ファミリア聖堂)を発見。
デジカメの倍率を上げて捉えた映像が、こちら。今日一番のお目当てです。手前の4つの尖塔は、ガウディが亡くなった後に造られたもの、後ろ側の4本が、ガウディ自身が建てたものです。
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Estadi Olmpic(オリンピック・スタジアム)を目指してさらに歩きました。美術館の裏側は、こんな風。
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ほどなく、Estadi Olmpic(オリンピック・スタジアム)に到着。
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反対側には、オベリスクが沢山建っていました。実にオシャレかつ芸術性の高い広場でした。
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スタジアム内部は、こんな感じ。
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1992年のバルセロナ・オリンピックで、マラソンの有森裕子さんが2番手でこのスタジアムに入ってきたように記憶しています。Montjuic(モンジュイック)の丘は、歩いてみると結構な登り勾配。ゴール直前の大難関を乗り越えた、有森さんの精神力のすごさを改めて実感できました。
モンジュイックの丘の頂点にあるCastell de Montjuic(モンジュイック城)に向かいました。途中の、Fundacio Johan Miro(ミロ美術館)には、たくさんの人が並んでいました。
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フニフラ(ゴンドラ)の駅で、ゴンドラ(9€)に乗車。
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好天に恵まれ実にいい眺めでした。Barcelonaの街が一望できました
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到着駅に看板が・・・上からカタルーニャ語、スペイン語、ポルトガル語?、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、ロシア語の順に「ようこそ」と標記されていました。
Camino日記に看板の外国語標記についてたびたび触れてきました。日本語が地元のスペイン圏に次ぐ位置にあり、英語以下のスペイン圏以外の欧州語より上位にあるのには、正直ビックリさせられました。日本に対する好感度は相当高いと思わざるを得ませんでした。もっとも、お金持ちの日本人がどんどんBarcelonaでお金を落とすようにという意図もあるのでしょうか?
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Castell de Montjuic(モンジュイック城)は、標高170mの丘の上にありました。立地が良いので、昔からBarcelonaの防衛拠点になっていたのは、明らか。お城には、空堀があり、内部は戦争博物館になっていました。
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屋外には、昔の大砲なども展示されていました。
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展望台でコカ・コーラ(5€:随分高い)を飲み、一服しながら街を眺めることに・・・東側には高層ビルが集中する新市街が・・・
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昨日歩いた旧市街地は、こんな感じ。写真右下に見えるモニュメントが、多分、Monument a Colom(コロンブスの塔)でしょう。
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南側には、広大な港湾施設が・・・コンテナがたくさん並んでいました。この街が、カタルーニャ地方の貿易、工業の中心地であることが、窺われます。
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時刻は13時。お腹がすいてきました。地下鉄を乗り継いで、Temple de la Sagrada Familia(サクラダ・ファミリア聖堂)近くのVerdaguer(ベルダゲル)駅で下車。
お目当てのレストラン「Castell de Xativa」(カステル・デ・シャティーバ)に向かいました。
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メニューには日本語の表記もあり、料理のを選ぶ時に大変役立ちました。大きなロブスター入りのパエリア(17.43€)と赤ワイン(2.2€)をチョイス、消費税(8%)込みで21.2€。スペインの延べ滞在日数は、38日でしたが、最も値段の張った食事になりました。
大正解でした。ブイヤベースの中にお米が浸かったお粥風。魚介のエッセンスが溶け出た濃厚なスープには、思わず唸りました。このお店のパエリアは、これまで食べてきたパエリアの中で、文句なしにNO.1でした。もし、Barelonaを再訪することがあるなら、このレストランを外すことはないでしょう・・・
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Temple de la Sagrada Familia(サクラダ・ファミリア聖堂)が、街路樹越しに見えてきました。ようやく、お目当てのスポットに辿り着くことができました。長くなりそうなので、章を改めてご紹介します。
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by camino0810 | 2011-10-24 05:32 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

2010年9月18日(土) 1日目 Madrid~Barcelona

僕のスペイン滞在もいよいよ最終章に入りました。8月10日に成田を発って、今日でちょうど40日目になります。
今日は、MadridからBarcelonaに向かいます。スペインの誇る新幹線Aveに乗り込みます。Barcelonaは、期待を裏切らない、いや期待以上の街でした。

朝7時、ホテル出発。MetroでAtocha(アトーチャ)駅へ。この時間は、真っ暗。昨日、確認した駅の入り口が閉まっていて、すこしあわてました。

別の入り口から駅舎に入り、手荷物検査を・・・多分、テロ対策でしょう。ParisのMontparnasse駅と同じように、発車番線は30分前に表示されました。チェックインは、ネットで購入した乗車券のバーコードを駅の係員が読み取って完了。

Aveは、スペイン語で「鳥」のこと。流線形の先頭車両のデザインは結構オシャレでした。
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僕の車両は、「Turista」という2等車(普通クラス)。1等車(特等席)は、飛行機と同じ食事のサービスがあるそうです。座席は、4列。フランスでお世話になったTGVと同じでした。座席も、同様に、日本の新幹線よりゆったりしていました。車両の先頭部には、テレビモニターがあり、その横に電光掲示板が設置されていました。
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8時30分、出発。
車窓の風景は、Caminoで通過したスペイン特有の乾燥した平原でした。Aveは、広大な景色の中を静かに走行するため思ったよりスピード感がありません。最高時速は、303km/時でした。途中停車駅は、Zaragoza(サラゴサ)のみ。

11時22分、Barcelona Sants(サンツ)駅に到着。およそ3時間の旅です。値段は、46€。日本でいえば、東京~姫路間程度が、約5000円なので、随分とお得な料金です。ネットで予約したBarcelona郊外のホテルに向かうことに・・・地下鉄5号線に乗り、Diagonal駅で11号線に乗り換え、Mundet駅で下車。料金は、タルヘタという10回分の回数券(9€)。市内は一律約1€、Paris、Madridと同じでした。
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Mundet(ムンデット)駅は、Barcelonaの北の外れにある住宅街にありました。都心まで約20分、安くて、広めのホテルに滞在するのも経済的な旅のポイントです。Barcelona大学、競技場、野球場などもありました。
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ホテルに着くのに一苦労ありました。ホテルの地図がかなりアバウト。迷子になりました。ちょうど、ガードマン風の男性を見かけたので、道を尋ねました。実は、この方は警察官。地図とホテル名を示すと、パトロール車でホテルまで送っていただきました。車中で「Soy de Japon(日本から来た)」程度のスペイン語は話した記憶があります。ホテルの前で、「Mucha Gracias(大変ありがとう)」と言ってお別れしました。スペイン人の日本人に対する親近感を感じたものです。
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「Aqura Student Residence」は、名前どおり、大学の学生寮を一般に開放したホテルでした。受付で予約確認書、パスポートを提示、部屋の案内をお願いしました。1年前なのでよく覚えていませが、チェックインの時間になっていないので待ってほしいと言われたように記憶しています。リュックを預かってもらい、街に戻ることに・・・

再度、地下鉄でBarcelonaの旧市街地の中心街へ・・・Catalunya(カタルーニャ)駅で下車。
13時、Plaça de Catalunya(カタルーニャ広場)に降り立ちました。この広場は、日比谷公園みたいな都心の公園でした。
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スペインで有名なデパートEl Corte Ingles(エル・コルテ・イングレス)が2軒も公園に面して建っていました。デモも行われていました。
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東京で言えば表参道に当たるGracia(グラシア)通りは、Parisの街の雰囲気と似ていました。
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ここから、海に向かってLas Ramblas(ランブラス通り)を下って行きました。この通りは、広い中央分離帯が歩道専用になっており、沢山の観光客で溢れかえっていました。プラタナス並木の街路が、とても素敵でした。
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路上パフォーマンスも・・・
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ほどなく、Mercat de Sant Josep(サン・ジュセップ)市場へ・・・地元の肉、魚、野菜、果物がどっさり並んでしました。観光客で溢れ活気がありました。
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100%果汁の生ジュース(1.5€)は、おいしかったです。
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豚足、ハチの巣などの内臓も売っていました。
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昼食は、この通り沿いのカフェで摂ることに・・・食いしん坊の僕は、たいていご飯を写真に収めます。写真がないところみると、多分、B/cが低かったのでしょう。

ほどなく、海に出ました。初めて見る地中海でした。この日は、あいにくの曇り空。地中海の青い海でなくて残念・・・ボードウォークから沢山のヨットが見えました。
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ボラが沢山泳いでいました。
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Monument a Colom(コロンブスの塔)の前で記念写真を撮ってもらいました。
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緩やかな坂道を戻って、Palau Guell(グエル邸)へ・・・戻り道は、こんな風。
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Palau Guell(グエル邸)は表通りから入った路地にありました。他の建物と同化しているので、注意しないとやり過ごすところでした。写真中央の屋根に3本の尖塔がある建物です。
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正面玄関には、精巧な金属の装飾が施されていました。
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ちょっと怖げな鳥が・・・
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屋上のデザインはまさにガウディでした。
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15時30分、グエル邸と大通りを挟んで反対側にあるPlaça Reial(レイアール広場)へ・・・
フランス語で使われるセディーユç(Cの下にひげが付いている)が使われていました。Barcelonaに来て数時間ですが、何となく書かれた言葉がこれまでと違いっている感じがありました。スペイン語のようで、スペイン語と微妙に違う、むしろフランス語に近い感覚がありました。カタルーニャ地方は、スペインの東端にあり、フランスと国境を接するためでしょうか?

突然、Camino中のスペイン人女性Gelyさんの言葉を思い出しました。彼女は、北スペインのガリシア地方出身。
「カタルーニャは、スペインではない。別の国だ。スペイン人もカタルーニャ人もお互いそう思っている。」

僕は、予想外のこの言葉に少し衝撃を覚えたものです。
先日、NHKのAmazing Voiceという番組で、カタルーニャの少年合唱団が紹介されていました。インタビューの中で合唱団の少年は確かに同じことを言っていました。
関東の人間は、関西の人間は皆同じと考えがちですが、実は、大阪、京都、神戸、奈良の人たちは、皆、お互いに違うと言っています。ただ、同じ日本人であるという意識は共通です。
スペイン人とカタルーニャ人の明確な意識の違いは、日本人の場合と大きく違って深刻なようです。Caminoの最初の頃に歩いたフランス国境に近いバスク地方にも同様な問題が内在しているように思えます。2日目のZubiriに向かう道では、確かに、飲料水の標記が上からバスク語、スペイン語、フランス語、英語の順になっていました。昨日の新聞で、バスク地方の独立を目指す?解放戦線が活動を停止したという記事がありました。
ヨーロッパのお互いに国境を接する国々は、民族の独立と協調の確執が今でも繰り返されていることを思い出しました。四方を完全に海で囲まれた同一性の高い日本人は、ある意味、国境問題には能天気にならざるを得ない、世界的に見て、極めて特殊かつ幸福な国民と考えるべきでしょう。
カダフィ大佐の死亡のニュースが昨日、報道されましたが、強烈な縛りが取れたリビアがこれからどのような道を歩むのか?はなはだ不透明な状況なようです。

Plaça Reial(レイアール広場)は、四方を4階建ての建物で囲まれた小さな広場でした。ガウディ設計の照明塔がありました。
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テラスでビール(3€)を飲み、久し振りにタバコ(4€、ライターは1€)を吸いました。Camino中は禁煙、ただし、スペイン人のGloriaさんお手製の紙巻タバコを2本もらって喫いましたが・・・Paris以来、ほぼ40日振りの喫煙でした。ただ、この日は体調が悪くタバコがまずかったです。長旅の疲れと睡眠不足で、風邪気味でした。
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スペインもParisと同様、建物の中では完全禁煙でしたが、屋外では結構大らかに喫煙が行われていました。但し、タバコに印刷された警告文には、温度差がありました。Parisのタバコは、「喫煙すると血流が減少してインポテンツになる」と書かれていましたが、Barcelonaでは、「あなたが禁煙する手助けをします。医者や薬局に相談してください」。同じ銘柄でも、国によりかなり差が出ることがわかりました。
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すぐ近くの市役所前の広場へ・・・
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旧市街の「へそ」に当たるカテードラルは、残念ながら修復中。尖塔に足場が設置されていましたが、ゴシック様式のようでした。カタルーニャ地方でも、お得意の腕が水平なタワークレーンが使われていました。
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カテードラル裏側のVia Laietana(ライエタナ通り)は、こんな感じ・・・
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Via Laietana(ライエタナ通り)から少し入った路地にPalau de la Musica Catalana(カタルーニャ音楽堂)がありました。玄関の装飾は、実に精巧で、イスラム風に仕上げられていました。
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16時30分、大通りを北向きに歩くと、ほどなくPlaça de Catalunya(カタルーニャ広場)に到着。Catalunya広場の中を散策しました。

実は、Santiagoで沙織さんと19時にMayor(マヨール)広場で待ち合わせの約束をしていました。Mayor(マヨール)とは、英語のMajorにあたるので、多分、この公園だろうと想定しました。まだ、時間もあるので、公園脇のデパートEl Corte Ingles(エル・コルテ・イングレス)でスペイン土産を買うことに・・・
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日本でも、僕はデパートに行くと、必ずデパ地下で食料品を見て回ります。このデパートも地下に食料品売り場がありました。日本製の味噌、醤油、インスタントラーメンなど日本を代表する食材を見つけることはできませんでした。あったのは、中国製のラーメン程度・・・スペイン人はどうも日本食の味付けの基本である「旨味」を知らないようでした。イカ、タコなどの海産物やパエリヤなどのお米が大好きであれば、「旨味」も理解されるのではないか・・・
お土産は、アーモンドの入った堅いキャラメル風のお菓子などを買いました。レジで36€をカードで払おうとすると、レジ係の女性からパスポートの提示を求められ、あわてた覚えがあります。

18時30分頃に、Plaça de Catalunya(カタルーニャ広場)に行きました。沙織さんが公園のどこかで待ち合わせているかもしれないので、中を歩き回りました。

なんと、沙織さんがベンチに腰掛けていました。9月15日にSantiagoでお別れして以来、3日振りですが、彼女は元気そうでした。夕食をご一緒しようと思っていましたが、風邪がひどくなり、熱も出てきたようなので、そのことを彼女に伝えて、お別れました。大変申し訳なかったと思っています。

帰り際に夕食の食材を買い込んで、地下鉄でホテルに戻りました。学生用の部屋で、備え付けの机、ベッド、お風呂があり、まさに学生寮そのものでした。ネットで予約する時、宿泊客の書き込みも参考にしましたが、書き込みの内容どおりの大変リーズナブル(朝食付きで1泊4,000円)で長期滞在に適した宿でした。

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簡単に夕食を済ませ、お風呂に入って早めに就寝しました。
明日は、待望のサクラダ・ファミリアを見ます。天気が回復することを願ってベッドに入りました。

by camino0810 | 2011-10-20 06:47 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(3)  

2010年9月17日(金)Madrid 2日目(その2 )

Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía(ソフィア王妃芸術センター)に中に入りました。エレベーターで最上階へ。
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展示室は、修道院のような古い建物の利用していたと記憶しています。

写真でしか見たことがない有名な画家の本物の絵をまじかに見ることができました。写真撮影はOKなので、撮った作品をご紹介しましょう。絵画に関する知識がないので、作者が間違っているかもしれません・・・

まず、ダリの絵から
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ダリもキュビズム風の作品を残していました。
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次は、ミロの絵・・・
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次は、ピカソ・・・
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以下は、「ゲルニカ」関係・・・構想中のスケッチのようです。
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最後は、大作「ゲルニカ」・・・・
美術館の2人の女性が両サイドでガードしていました。撮影は禁止されていました。隣の部屋から覗かせてもらいました。白黒のモノトーンの絵画であることを初めて知りました。
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17時、鑑賞終了。1日3軒の美術館巡りはとに角疲れました。1階の中庭のベンチでひと休憩・・・
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最後の力を振り絞って、Madridのビジネスの中心地を探検することに・・・
Atocha駅でMetro1号線に乗り、Tribunalへ、ここで10号線に乗り換えNuevos Ministerios駅にて下車。MadridのMetroの電車は、珍しく、日本と同じ左側通行でした。
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Nuevos Ministerios(ヌエボス・ミニステルオス)は、ビジネス、商業の中心街とのこと。正直な感想を言うと、300万の大都市にしては、いささか貧弱な印象を受けました。スペインで有名なスーパー兼デパート「El Corte Ingles(エル・コルテ・イングレス)」は、ここでもいい位置を占めていました。
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デパートのDVD売り場へ・・・
予想どおり、「ドラえもん」、「クレヨンしんちゃん」が並んでしました。
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MetroでGran Viaにあるホテルに戻りました。
夕食を摂りに街に出ようとしたとき、ホテルの女将(家族経営でした。女将という言葉がぴったりのホテル。2つ星クラスの所以でしょうか?)が、僕の恰好を見て、ジェスチャーで警告を・・・「腰のポシェットは、Tシャツの下に隠しなさい」。僕みたいなバックパッカーでも狙われるということに少し衝撃を受けました。
Gran Viaの駅周辺は多くの人であふれかえっていました。結局、前日に行ったスーパーで食材を買い、ホテルに持ち帰り、済ませました。

明日の朝、Atocha駅から、Ave(新幹線)に乗って、最終目的地Barcelonaへ向かいます。

by camino0810 | 2011-10-16 05:57 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年9月17日(金)Madrid 2日目(その1)

今日は、美術館巡り。Madridにある世界的にも有名な3つの美術館をハシゴします。
8時30分 ホテルを出発。ぶらぶら歩いて行きました。
ほどなくPuerta del Sol(プエルタ・デル・ソル)のMetroのSol(ソル)駅を通過。
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このあたり行政関係の建物も多いようです。坂道を下って行きました。
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スペインの国会議事堂がありました。
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9時 Museo del Prado(プラド美術館)に到着。入り口には、たくさんの日本人が並んでしました。
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この美術館の最大の売りは、なんといっても、地元スペイン人の画家Goya(ゴヤ)の作品がふんだんに展示されていることでしょう。
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受付で入場券を購入します。3つの美術館の通し券(17.6€)を買うことに・・・単品購入だと、8€×3=24€。有効期限は、1年。かなりお得です。
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内部は撮影禁止。残念ながら写真はありません。Goya(ゴヤ)を初め、僕でも知っている高名な画家の作品がどっさり並んでしました。絵が好きな人には、多分堪えられないでしょう。
日本語版のガイドブックを見ながら広大な館内を巡りました。
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印象に残っているのは、アンジェリコの「受胎告知」、ブリューゲルの「死の勝利」、ボッスの「快楽の園」、エル・グレコの宗教画、ゴヤの多くの作品など・・・来た甲斐がありました。でも、美術館鑑賞はとにかく疲れました。美術館前のベラスケスの像の前で、記念写真を撮ってもらいました。
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気分転換に裏手の公園を散策して、すぐ近くの2軒目、Museo Thyssen,Bornemisza(ティッセン・ボルネミッサ美術館)へ・・・ティッセン・ボルネミッサという人が個人で収集した作品を展示しているそうです。最上階の3階から鑑賞すると、絵画の歴史が判るようになってました。3階は、古代~中世、2階は、近代~現代、1階は、現代というといった順番です。シャガール、ゴッホ、ダリ、ミロなどの高名な画家の作品を生れて初めて生で見ることができました。
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お昼になったので、食事するところを探しました。美術館近くでもらったチラシのレストランへ・・・
お店は、国会議事堂の裏手にありました。注文を取りに来たオーナーらしいおじいさんは、英語がわからずうまく行きません。40代の二代目が来てようやくオーダーが完了。
チョイスは、いつものMenu del Dia(本日の定食)10.6€。Caminoと同じ、最初にワインが1本とパンが出てきます。次に、前菜のサラダ、主菜のビーフステーキ、仕上げはカフェコンレッチェ。
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スペインのステーキは、日本と違って、肉の色合いは割と白っぽく、さしの少ない堅めの肉を使用していました。適度に噛みごたえがあり、噛んでいくと肉本来の旨味が出てきました。これまで食べたきたステーキの中では、今回のはNo1でした。もし、再度、Madridに来ることがあるなら、多分、このレストランを訪れるでしょう。
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3軒目は、Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía(ソフィア王妃芸術センター)。この美術館は、Madridで最も大きいAtocha(アトーチャ)駅のはす向かいにありました。
駅に向かって、街路を歩いている途中、路上パフォーマンスに遭遇。
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巨大な緑の壁が・・・こんな大きい壁面緑化は、日本で見たことはありません。しかも、植物が大きく育って、緑の壁が盛り上がっていました。1本取られた気がしました。
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レストランの写真入りのメニューが・・・どれも旨そうです。生ハムを初め日本人の好きな魚介類が豊富にラインアップしていました。ただ、下段の右から2列目のPulpo(タコ)は、なんと14€。本場のMelideでは、同じものが6€。随分お値段が跳ね上がるもんだと思いました。地方の名産も築地で食べるとうんと高くなるのと同じです。
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ほどなく、Atocha駅に到着。明日の朝、Barcelonaに行くために乗車するAVE(新幹線)が出発する大きなターミナルです。予行演習も兼ねて、駅舎の中を探検することに・・・
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中は、巨大なドームになっていて、ジャングルが再現されていました。こんな駅はみたことがありません。
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池には、亀が沢山いました。
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15時、Museo Nacional Centro de Arte Reina Sofía(ソフィア王妃芸術センター)に到着。入り口には、非常におしゃれな新しい建物と古い修道院が併設されていました。新しいものと古いものを巧みに融合させた設計コンセプトに感心させられました。
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不思議なオブジェの前で記念写真を・・・
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うれしいことに、この美術館は一部の写真を除いて、写真撮影がOK。
絵画は、稿を改めて、その2でご紹介します。

by camino0810 | 2011-10-13 06:21 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

2010年9月16日(木)Madrid 1日目

15時、Madrid BaraJas(マドリッド・バラハス)空港に到着。Santiagoから約1時間のフライトでした。
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この空港は、Madrid市内から15kmにあり、地下鉄で20分足らずで市内中心部に行けました。羽田より少しアクセスは良いようです。空港の施設は真新しかったです。
水平エスカレータに乗って、Metroの入り口に向かいました。
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Metroの入り口はこんな感じ・・・
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Metroのホームが見下ろせました。
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車内は、つり革がなく、柱が立っていました。
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トイレに行きましたが、便器の配置に問題があるのでは・・・角の2つを使用するのは、どうやっても無理なように思えます。
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Madridでは、ホテルの予約はしていません。慣れない土地で、重いリュックを背負ってホテルを探すのは、Santiagoで懲りていました。空港の予約センターで2日分のホテルを予約することに・・・
市内中心部のGran Via(グラン・ビア)の2つ星のオスタルを予約しました。(2泊で108€)
中心部では、まあお得な値段だと思い決めましたが、ビックリしたのが、予約手数料が20€も・・・係りの女性にクレームを付けましたが、こちらの立場はやはり弱い。足元を見られたような気がします。
予定はタイトに決まっていれば、ネットなどで事前予約するべきだったと思いました。唯、Caminoの不測の事態を考えて、Madridの1日分は予備日と考えて、予約は敢てしていなかったので、諦めました。
空港駅で8号線に乗り、中心部のNuevos Ministeriosで10号線に乗り換えてTribunalへ、ここで、1号線に再度乗り換えてGran Via(グラン・ビア)駅で下車。Madridの地下鉄料金は、回数券を使うと全線1€。Parisと同じでした。

Gran Via(グラン・ビア)は、東京でいうと銀座にあたる高級な街。街並みは、銀座より綺麗だったと記憶しています。
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予約した2つ星オスタルは、駅から徒歩2分の表通りに面して建っている雑居ビルにありました。
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他にも、沢山のホテルが入居していました。よく考えると、複数のホテルが1つのビルに入っているというのは、日本ではあまり考えられません。まあ、雑居ビルにあるバーやスナックみたいな感じです。
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ほとんどが2つ星クラス。赤い看板の「Hoatal Montecarlo」がこれから2日間お世話になるホテルです。部屋は、少しおんぼろですが、ダブルベッドが2つあり、4人でも泊まれます。部屋単位の契約なので、複数の人で利用するともっとお安くあがるはず・・・銀座の中央通りに面したホテルが、1泊、54€。よく考えれば、お買い得でしょう。
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部屋にリュックを置いて、早速、街の探検へ・・・
歩いて5分のPuerta del Sol(プエルタ・デル・ソル)に行きました。Madrid一番の繁華街だそうです。
大きな広場は、高さを綺麗に揃えた5階建てシックな建物で囲まれていました。沢山の人たちが歩いています。広場も道路も綺麗な石張りでした。Parisの街角とは少し感じが違っていましたが、なかなかおしゃれな街です。
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Plaza Mayor(マヨール広場)に行くことに・・・途中にお肉屋さんに寄ってボガデージョ(サンドイットチ)で腹ごしらえ。生ハムの豊富な品揃えと安さにビックリ・・・
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ドングリを餌にしたイベリコ豚の最高級の生ハムが1Kgあたり39€、Santiagoで見た一般品の4倍ですが、それでもやはりお買い得価格でしょう。
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19時、ほどなく、Plaza Mayor(マヨール広場)に到着。赤い壁の建物の囲まれた大きな広場でした。中央には、ブロンズ像が・・・多分、建国の英雄あたりでしょうか?
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この広場で夕食を摂ることに・・・相変わらずのケチケチ根性が出てきて、広場を歩き回って一番安そうなパエリヤ(5€)とグラスワイン(4€)に決めました。これが大失敗。パエリヤはグタグタでまずかったです。しかも、ワインが4€も・・・Caminoでは、せいぜい1€程度。地方と都会の物価の違いを実感したものです。
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マヨール通りを歩いて、スーパーで買い物をしてからPalacio Real(王宮)へ・・・
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Madridの教会には、Caminoで出会った素朴な教会と違って、洗練された形と気分がありました。
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Palacio Real(王宮)近くの道路、街路は広々として緑も多く、気持ちがいい所でした。東京で言えば、皇居前みたいなものでしょう。
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Palacio Real(王宮)の南に面した正面玄関は、素晴らしく豪華でした。スペインの昔日の繁栄を考えると成る程と納得できました。
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通りがかりの人の記念写真を撮ってもらいました。黄色いスーパーのレジ袋を手から下げています。そうそう、このレジ袋は大変懐かしいものでした。Camino中、小さなお店で買い物をすると、どこでも「SUPERMERCADO」(スーパーマーケット)と印刷されたこの黄色い袋に品物を入れてくれたものです。
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反対側の北面はこんな感じ・・・
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北向きに歩いて行きました。きれいな街並みでした。
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しばらく歩くと、スペイン広場(Plaza de Espana)に到着。大きなビルが建っていました。一昔前のニューヨークのマンハッタンに似た雰囲気を感じました。
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ドンキホーテの作者セルバンテスの像があるとのこと。暗くなってきたのでよくわかりません。多分、このモニュメントでしょう。
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20時を過ぎていました。暮れなずむGran Via(グラン・ビア)を歩いてホテルに戻ることに・・・
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スペインでこれまで歩いて街に共通することは、建物の高さを見事に揃えていること。これは、街の良好な景観を形成する上で大きなポイントになっているようです。この通りには、少し前の古き良き時代の気分が残っているように感じました。素敵な通りでした。
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ライトアップした建物にも雰囲気がありました。
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21時、ホテルに戻って、お風呂に入って寝ることに・・・明日は、待望の美術館巡りをします。

by camino0810 | 2011-10-09 12:52 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(1)