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2010年8月22日(日) 9日目 Najera ~Santo Domingo de la Calzada

6:20 出発

今日の目的地は、Santo Domingo de la Calzada(サント・ドミンゴ・デ・ラ・カルサーダ)。20km(累計213.2km)を歩きます。今日はいつもより歩く距離が少ないので、遅めの出発にしました。

途中でturboさんに出会いました。トレードマークの黄色いTシャツは、帰国後、再会した折、ニューヨークマラソンで着たものだということを知りました。camino中、途中で立ち止まっては、得意の絵を描いています。caminoでは、多くの外国人の支持を集めた人気者でした。
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途中の町のバルで一休み、いつものカフェコンレッチェ(1€)でガソリンを補給します。必須アイテムのヘッドライトとガイドブックも写っています。
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沿道は一面のブドウ畑。広大なスペインらしい風景が広がります。
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ゴルフ場の脇を歩いていくと、巡礼者のオブジェが・・・
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このあたりは新しい街ですが、ガランとしています。多分、バブルの産物でしょう。どこの国も同じです。
街はずれに、再び、巡礼者とホタテのオブジェが・・・よく見ると、さっきのオブジェと同じ形です。多分、切り抜いた型をそのまま使ったのでしょう。いいアイデアです。
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街を抜けると、今度は麦畑が一面に広がります。
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なだらかな麦畑のスカイラインは日本ではまず見ることできないでしょう。来た甲斐がありました。
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Santo Domingo de la Calzadaの街が遠くに見えてきました。
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街は広大な麦畑に浮かぶ小島のようです。街の中心には、カテードラルも見えています。
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街の入り口の観光案内所がありました。若いスペイン人男性の案内人にホテルの紹介をお願いし、3回繰り返しました。

「Shower in the room?]

アルベルゲはプライバシーのない大部屋。アルベルゲ泊りが今日で10日目、とにかくシャワー付きの個室でゆっくりしたかったのです。レオン、サンティアゴでもホテルをとりました。つまり、10日に1回はホテル泊まりでした。

紹介されたホテルは、修道院経営の二つ星のオスタル。新しい綺麗なホテルで38€。リーズナブルだったと記憶しています。
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とにかく、リュックなどの荷物をベッドに放り出して、早速、ひと浴び。ベットに転がって、テレビをつけるとちょっと生き返った気分になりました。
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シャワー室の円筒型の扉は結構いいアイデアだと思いました。
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早速、日課の洗濯。洗濯物を干すため、物干し場がある屋上のテラスに出ました。
ホテルの裏手は、公営のアルベルゲの裏庭に接していました。テラスから裏庭を見下ろすと、フランス人女性のCatherineさんがアルベルゲの裏庭の木陰のカウチに寝そべって本を読んでいました。なかなかいい雰囲気だったので、声掛けはしませんでした。

翌日は6時30分の出発。チェックアウトが早いのでフロントに支払いの件で相談に行きました。係りの人は、修道女のおばあさんに替わっていました。英語がまったく通じず、ちょっとした言い争いに・・・
結局、ホテル代を前払いすることで決着。カードはだめか?とカードを差し出すと、答えはノー。渋々、現金で支払いました。そうすると、彼女はニッコリ微笑んで、レシートを渡してくれました。
今日の修道女は結構カッチリしてるんだと思いました。

ホテルでシエステ後、街へ。

広場のカテードラルはこれまでと違って1本の塔でした。様式もいろいろあるようです。
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旧市街は小さな街のせいか、こじんまりしていました。
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大道芸もやっていましたが、言葉がわかりません。雰囲気からドタバタ劇のようです。
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今日の夕食は、レストラン。街の中をあちこち歩き回ってようやくお店をきめました。オーダーは「menu del dia」、10€。「本日の定食」という意味です。チョイスは正解でした。値段、味、量を考えると実にリーズナブル。これ以降、僕のレストランでの定番となりました。
最初に、「水」か「ワイン」かを選択し、前菜、主菜を選択します。まず、ワイン1本とバゲットが出てきます。次に、前菜のパエリヤが・・・これだけでも結構な量が・・・parisと同じでパエリヤは主食ではなくサラダの位置づけです。もちろん旨かったです。
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次にメーンの主菜が・・・トリモモのソテーです。これも旨かったです。つけ合わせのポテトとレタスの盛り付けはちょっとアバウト。スペインの大衆クラスの食堂はだいたいこんな感じでした。
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最後にデザート。桃と洋ナシ、見てくれはいまいちですが、甘かったです。
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仕上げのコーヒーは、定番のカフェコンレチェ。これは別料金で1.3€。スペインでは、単にカフェは日本のカプチーノのこと。コンレチェとは、ミルク入りということです。フランス語だとオレ。まあ、カフェオレと同じです。
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ワインが1本ついてこの値段はお得です。なんたって、ワインはミネラルウォーターと同程度の値段ですから・・・
お酒が入っていい気分になって、街中をぶらぶらと散策してホテルに戻りました。

今日もいい1日でした。

by camino0810 | 2011-04-29 09:55 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年8月21日(土) 8日目 Logrono~Najera

5:50 出発
今日の目的地は、Najera(ナヘラ)、29km(累計193.2km)を歩きます。(「je」は、「へ」と読みます)

7:30 夜明け。大きな貯水池の脇を通過する時、朝日が昇ってきました。
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スペインはサマータイム中なので、実質的には6:30。camino中は大体これくらいの時刻で夜明けを迎えました。

高速道路脇の立入り防止柵に枯れ木を十字架に組んだものが沢山取り付けられていました。終点のSantiago空港の柵でも見かけました。多分、幸福祈願のおまじないでしょうが、僕はキリスト教徒ではないので遠慮しました。
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左手を見ると、丘の上に巨大な牛のオブジェが・・・「ミートホープ」事件を思い出しました。
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いつものように沿道の景色がブドウ畑になりました。前方には、例によって集落が・・・丘の頂点には教会が見えています。
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高速道路のオーバーブリッジを渡り終えると、遺跡が・・・巡礼者用の救護院だったそうです。
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1185年にできた病院なので、巡礼路のルートはずっと変わっていないことになります。昔の巡礼者も同じブドウ畑を見ていたのでしょうか?
ほどなく、Navarrete(ナバレッテ)の街に到着。Logronoを出発して13km歩いたことになります。
街の中心部にある教会は、ちょっと素朴な佇まいでした。
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街中の雰囲気もだんだん素朴な感じになってきました。
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上をみると万国旗が・・・旗の順番が気に入りました。
最初がEU旗、次がスペイン。その後が日本。以下、ドイツ、イギリス、フランス、イタリアの順・・・スペインを訪れる日本人の巡礼者の数は年間数百人。caminoでは、日本人は完全にマイナーな存在。スペイン人の日本に対する親近感を大いに感じました。
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今日で、東日本大震災から44日が経ちました。
3月20日、お友達になったスペイン人女性Gelyさんからお見舞いのメールが届きました。結構、剽軽な人柄で、camino中、いろいろとお世話になった方です。追々、彼女のことも紹介していきます。

街を抜けて、再び、ブドウ畑の中をひたすら歩き続けました。
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道端に小さな石が沢山積み上げられていました。どこの国も同じだと感じました。
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このあたりは、有名なリオハワインの一大産地。至る所にブドウ畑がありました。バル、レストランで必ず赤ワインを飲んでいました。アルコール度数が少な目のサッパリ味で旨かったです。値段はグラスで1~2€。スーパーでは安いものは、700mlのボトルが0.6~1€程度。とにかく安い。ペットボトルの飲料水とほぼ同程度。
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レストランでは、最初に「ワインか水か」と聞かれます。僕は、いつもワインを選択していましたが、このあたりでは「ワイン≒水」という算式が成立するということです。

スペインでは、バルでもレストランでは最初にお水が出ることはありませんでした。逆に言ううとお水は貴重品。日本はおいしい水に恵まれた特別な国であることを改めて理解しました。

昨年、ハンガリーでドナウ川沿いの堤防が洪水で破堤して、汚染物質が大量に流出するという惨事が起きました。多くの国がドナウ川の水を水源としているでしょうから、大問題。たいていの国が、国境と川を共有しているので、これから水問題はますます深刻化するのでしょう。日本は独立した国土と豊富な水資源を持つ非常に特異な国。ありがたいことです。ただ、その分外交下手な感もあり、いたし痒しですが・・・

camino中は日記帳をつけていました。
「turbo、フランチェスカ組を追い越し、追いつかれ」と記してありました。
この二人組は、道中もほとんど一緒に歩いていました。夫婦や恋人同士などの特別な関係以外の人たちは、アルベルゲでは一緒でも、道中は単独で歩いて行きます。たいてい会話をしながら楽しんでいるのが普通。でも、この日本人男性とイタリア人男性の二人組には少し変わった印象を受けました。まるで競争するように黙々と足早に歩いていきます。
お二人は、途中で行き別れになることもあるようで、休憩場所でフランチェスカさんから「turboを見なかったか?」などと聞かれたこともありました。互いに特別な距離感を持った二人でした。

この日は、同じアルベルゲを出発したので僕が最初に抜いて、Najeraの手前で抜かれたのだと思います。13Kgのリュックを背負ってすでに25kmは歩いています。相当バテテいましたから・・・Najeraの街が見えてきました。
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この街は川沿いの綺麗な街でした。
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堤防がないため水辺へのアプローチがとてもいいので、川辺の風景は親水性の高いものになっていました。川沿いには赤い切り立った崖がありました。
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街角に案内が・・・
caminoのルートと今日泊まるアルベルゲの標記もありました。
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黄色く着色された道が巡礼路。⑧がアルベルゲです。
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アルベルゲのチェックインは13:00。巡礼者は、リュックを置いて順番待ち・・・サングラスが僕、手前の黄色いTシャツがturboさんです。皆、顔なじみなので、道中の苦労談などを話します。
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このアルベルゲのオスピタレイロは、3人の女性。パスポートを提示して、寄付の名目で5€を払って巡礼手帳にスタンプをもらいます。
スイカやメロン、ビスケットが出された記憶があります。旨かったです。

シエステがもうすぐ始まるので、大慌てでお店を探します。
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スーパーに入って3食分の食材を購入。レジで10.6€を支払いました。
肉好きな僕は、必ずお肉コーナーに行きます。値段はだいたい1Kgあたり5~6€。相当安いです。
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洗濯、昼食を終えてシエステ。いつものパターンです。
夕方、turboさん、フランス人女性Catherineさんから夕食のお誘いが・・・ちょっと気が重かったのでことわりました。

しばらくして、この人たちとの交流が始まることになります。

by camino0810 | 2011-04-25 05:56 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年8月20日(金) 7日目 Los Arcos~Logrono

6時00分 CutisさんAkkoさん夫妻にお別れの挨拶をして、出発。
今日の目的地はLogrono(ログローニョ)。歩く距離は、28Km(累計164.2km)

麦畑とオリーブ畑の中の1本道をひたすら歩きました。周りの風景は乾燥した広大な丘陵地、いかにもスペイン風です。
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途中、10km手前のViana(ビアナ)の街で休憩。
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悪名の高いチェーザレボルジアのお墓がある寺院に行ってみました。
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イタリア人の彼のお墓が何故ローマでなくて、北スペインにあるのか? 多分、何らかの形で当地に貢献したのでしょう。それほどこの教会の中は立派すぎだったので・・・
祭壇の豪華さ、内部の荘厳さに目を奪われました。
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実は、ひとつ手前のLos Arcosで、カテードラルの中を見て衝撃を受けていました。こんな小さな街でありながら、何故こんなにも壮麗な教会があるのかと・・・
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西欧社会において、カトリック教が、如何に地域に深く浸透しているかを身を以て体感できた思いがしました。
人口100人程度の本当に小さな村の教会でも素朴な石造りの外見とは裏腹にその内部はびっくりするほど立派でした。

国道脇の巡礼路を歩きました。Logronoは大都会、目的地が近づいた証拠です。
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高速の下の橋脚に落書きが・・・
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感心したのは、書かれた内容が健全だったこと。日本ではこうはいきません。だいたい極めて「不適切な絵柄や文字」が並んでいるもの。落書きはほかの場所でも見かけましたが、皆、まともでした。もっとも聖地への巡礼路、皆さん、一応襟を正すからなのでしょうか・・・

11時30分 大きな川に架かったきれいな橋の袂に到着。向こう側がLogronoの街です。カテードラルの2つの塔が見えます。多分、あのあたりに旧市街の建物が固まっていることでしょう・・・
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アルベルゲは、橋を渡ってすぐ右側にありました。アルベルゲの道路を挟んで反対側に警察署(旗のある建物)がありました。今晩は、安心して休めます。
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旧市街の広場にカテードラルがありました。正面のファサードは、恐ろしく精巧な彫刻が沢山施してありました。
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Logronoは、ワインで有名なリオハ州の県庁所在地。人口14万の中核都市。道路、歩道もゴミひとつなく、ゆったりしていました。道路沿いビルの高さもきれいに揃えられていました。清潔感のある街でした。
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街中の公園もきれいに整えられていました。
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再び、旧市街へ。caminoの案内図が・・・中世風の可愛らしい絵柄でした。
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立派なレリーフのある建物が・・・よく見ると馬に跨った騎士が刀を振り上げています。馬の脚元には、首が・・・多分国土回復運動で犠牲になったイスラム人なのではないかと想像しました。なんとも生々しい光景です。
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そろそろ晩御飯の時間。繁華街のバルに入って、ビール(2.8€)とコンボ定食(7.2€)をオーダー。ポテト、ソーセージ、目玉焼きがワンプレートで出てきました。アメリカ人好みのちょっとアバウトな料理でした。がっかりしたので、写真はとりませんでした。
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今日は、これまでの中で最も長い28kmを歩いたことになりますが、右ひざに軽い違和感がある程度。足の指先は全く問題ありませんでした。

by camino0810 | 2011-04-22 06:41 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

2010年8月19日(木) 6日目 Estella~Los Arcos

今日の目的地は、 Los Arcos(ロスアルコス)。25.8Kmを歩きます(累計136.2km)。

このアルベルゲは朝食付き・・・皆で食堂に集まって、各自でミルクコーヒーを入れてビスケットを食べます。
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6時00分 出発。
いつものように麦畑の道を歩いて行きました。
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道端にこんな案内が・・・
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8月はcaminoのハイシーズン。沿道には臨時の休憩所が結構ありました。

11時20分 Los Arcos到着。少し時間が早いので、カテードラルの前のテラスの人影もまばらです。
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アルベルゲの前に並んでチェックインを待ちます。僕は4番目。
12時00分 オスピタレイロ(世話人)の簡単な英語の説明の後、チェックイン開始。
アルベルゲは、昨日とは違って住宅地の一角にありました。
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場所、建物は様々ですが、共通点は男女混合の大部屋の2段ベット、先着順、連泊不可、8時出発、22時消灯、値段は5€程度など・・・
街中のお店でいつものように食料品を購入。この店の女主人は、ちょっと感じの悪い人。おつりをごまかされました。聖地への巡礼路でこんなことがあること自体、かなりショックでした。支払いの時に、相手に質さなかった自分にも情けない思いがしました・・・

 これまでご一緒したCurtis、Akko夫妻とお別れ昼食会。 
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明日の宿泊地が別々なので、今日が最後になるだろうというのが理由です。といっても、アルベルゲの前庭のテーブルで買ってきた食材を食べるだけですが・・・Akkoさんも同じお店でおつりをごまかされたとのこと。日本人の人の良さにつけ込まれたということでしょうか?
一緒に記念写真を撮って、お互いの連絡先を交換しました。
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結局、camino中、行き会うことはありませんでした。再会したのは、2011年2月の東京、四谷・・・(エピローグに書いてあります)

食事を終えてCurtis夫妻と歓談中、新たな人たちが登場・・・
日本人男性のturboさん、フランス人女性Catherineさんです。turboさんは連れのイタリア人男性フランチェスカさんと一緒に、いささか騒々しく登場しました。
以降、turboさん、Catherineさんと一緒に歩くことになります。(turboさんとも、Curtis、Akko夫妻と四谷で会いました)

今日は、「牛追い祭」の日・・・ラッキーでした。皆で、街に出ることにしました。
景気付けにバルでビール(4€)を飲んで、町の中の会場へ・・・
お酒でテンションが上がったところで、フランチェスカさんと記念写真など・・・
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会場に設置されたスタンドから見物・・・
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次に、街中の道路脇の設置された柵の外から見物・・・
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今日は、お別れと新たな出会いが切れ目なくあった1日でした。

by camino0810 | 2011-04-21 06:48 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

2010年8月18日(水) 5日目 Puente La Reina~Estella

今日の目的地は、Estella(エステージャ)。

スペイン語はほとんどローマ字読みでOK。ただし、LLは「ジャ」、Zは「ス」、Xは「ショ」などが例外。フランス語は、語尾の子音を読まないし、読み方にも様々なルールがあり、ややこしいです。同じラテン系のお隣同士でも結構違うものです。

歩行距離は、20km(累計110.4km)。
足の具合はまずまず。ほんの少し豆ができた程度。友の会の藤野さんから教えてもらった「5本指+厚手ソックスの2枚履き」とモンベルのおねーさんに丁寧に選んでもらったシューズのおかげでした。

いつものように、6時00分出発。「王妃の橋」を暗いうちに渡って、田園地帯を歩いて行きました。
麦畑の巡礼路を歩いていくと前方の小高い丘に小さな町が・・・
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近づいていくと・・・。丘の頂点の背の高い建物が教会です。
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町の中はこんなふう・・・
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町を抜けると、小川にローマ時代の石橋がかかっていました。
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ブドウ畑の中を歩きます。
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国道脇の巡礼路を歩いていくと、橋が・・・水路橋です。
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caminoの間ずっとお世話になった目印が・・・ホタテ貝と黄色い矢印です。
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ようやくEstellaの街に到着しました。
この街は歴史のある宿場町らしいです。沿道に由緒ある寺院がありました。
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川をせき止める堰は川に直角ではなく斜めに設置されていました。日本でも昔の堰はこのタイプです。
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11:30分 アルベルゲの到着。7€払ってチェックイン。
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アルベルゲの前の巡礼路はこんな感じ・・・
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荷物を置いて、買い物と市内見物に・・・
食料品を買ったお店の中はこんな風でした。陳列ケースの中にサラミ、チョリソーなどの加工品、牛乳、ヨーグルトが並んでいました。様々の雑貨も売られていました。
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川には、上部が尖ったアーチ橋がかかっていました。
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寺院のファサードも年輪が感じられます。
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丘の上にも寺院がありました。
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近づくとこんな感じ。如何にもスペインらしい雰囲気が感じられました。
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アルベルゲに戻って昼食。食堂兼キッチンでは、お昼ご飯の準備をする人も・・・
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Curtisさんが作ったパスタをごちそうになりました。彼は大変料理が上手です。
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15時から2時間のシエステ。再度、街の見物に・・・
大きな街ではありませんが、教会の建物があちこちにありました。
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街の中心部に向かって歩いて行きました。街路には、トヨタの「ヴィッツ」のようなタウンカーの宣伝にお似合いな気分があります。
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中心部の広場に到着しました。カテードラル(大聖堂)が必ずセットでついています。広場のベンチに腰かけて、アイスクリーム(2.3€)を食べました。
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Estellaは、コンパクトながらもたくさんの教会建築、雰囲気のある街路など見どころが豊富な街でした。季節を変えて再訪してみたい街の一つでした。

by camino0810 | 2011-04-20 05:18 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年8月17日(火) 4日目 Pamplona~Puente La Reina

6時00分 出発
今日の目的地は、Puente La Reina(プエンテラレイナ)。「王妃の橋」という意味。なかなかおしゃれな地名です。24.9Kmのアルバイトです。
Pamplonaの街は、真っ暗。アルベルゲから、巡礼者たちが、三々五々出発していきます。僕は、昨日の迷子体験を踏まえて、ベテラン巡礼者と思えそうな人の後をついて行く作戦にしました。ただ、知らない人なので、その力量は不明。道路の黄色い矢印でチェックするのを忘れませんでした。
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これは結構手堅いやり方。僕が人につかれるケースもありました。お友達になったフランス人の親子がアルベルゲの前で何やら人待ち顔な様子。僕が出発すると、明るくなるまでの間、20mの距離をおいてついて来たことがありました。先導者の選択を誤って苦労した事例もありました。
街外れにある高速道路を横切って、郊外の住宅街の中を歩き続けます。
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ようやくスペインらしい広大な乾燥した風景が現れてきました。感激です。
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10時 風車のある峠で休憩。例のCurtisさん夫妻にバッタリ。記念写真を撮ってもらいました。
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峠を下って歩いて行くと、集落が見えてきました。背の高い建物は教会でした。
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集落はだいたい10km間隔にあったと記憶しています。集落の中心部には必ず教会と広場がありました。街の大小の違いは教会と広場の大きさに比例していました。
キリスト教社会の都市の作りは多分どこも同じだと思います。必ず、旧市街の中心部に背の高いカテードラル(大聖堂)と広場がありました。道路はカテードラルを中心に放射線状に広がっています。街の最外周部に防衛するため城壁が設置してあり、通路となる城門が設置さてれいる。そんなかんじでした。
このルールを理解しておけば、方向オンチの僕でも何とかなるものです。Burgos(ブルゴス)でも例によって市内で黄色い矢印を見失いましたが、カテードラルの頭の部分は常に見えていました。このランドマークを目指してひたすら歩いて何とかアルベルゲにたどり着けました。

ブドウ畑が増えてきました。このあたりはワインの名産地。食事でいただいた赤ワインはアルコール度数が少なめでさっぱりした味でした。値段が大変リーズナブルなのも良かったです。
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Obanos(オバノス)は小さいけど、清潔感のあるこざっぱりした町でした。
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道路の端においてある大型の箱がスペインのごみの分別収集用の箱です。「フランス人の道」800kmのどこでも同じでした。3つの州をまたぐ道なので、多分、スペイン全国共通なのでしょう。
4種ありますので、「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラスティックゴミ」。あとの一つはなんでしょうか?
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集落の中心部に教会と広場がありました。12時ごろなので、日差しもきつくなってきました。喉が渇いたので、広場の近くのお店でジュースを購入。紙容器の1L入りの100%ジュースが高くても1€。オレンジかミックスを・・・Caminoで大変お世話になったアイテムでした。
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13時 Puente La Reina到着。
町の入り口に「フランス人の道」と「アラゴンルート」(フランスからの別ルート)の合流点を示す巡礼者の像が建っていました。
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2つあるアルベルゲのどちらにしようかと迷っていると、また、Curtis夫妻にバッタリ。Curtisさんの答えは明快でした。「こっちの方が1€安い」。4€のアルベルゲでご一緒することに・・・
このアルベルゲは、外見は修道院風、綺麗な芝生の広い中庭がついた、設備の充実した清潔感のあるアルベルゲでした。物干し場が広いのも良かったです。僕の中では、評価は上位3位に入るでしょうか。
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自分のベッドにリュックをおいて早速シャワー、洗濯。洗濯物を干して、大急ぎで街へ買い物へ。
14時からシエステに入るので時間があまりありません。
閉店20分前にお店に入ると、買い物をしているAkkoさんにバッタリ。バゲット、ジュース、もも、リンゴ、チョリソー、ヨーグルト、アンチョビなどを買い込んで、アルベルゲに戻りました。
今日のお昼、晩御飯、明日の朝ごはんの3食分。全部で10€。
お昼にしようとアルベルゲの中庭に行くと、Curtis さんAkkoさん夫妻がすでに食事をしていました。僕も混ぜてもらって一緒に食事をすることに・・・買った食材をshareしながら楽しい時間を過ごせました。アンチョビは濃厚で旨かったです。
食後に2時間ほどシエステして、17時過ぎに街に出かけました。ヨーロッパは高緯度なので、夜が長い。21時頃にようやく暗くなります。
旧市街は歩いて5分もすると抜けられる小さな街。地名の由来になっているPuente La Reina(王妃の橋)に行ってみました。素晴らしい橋でした。
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川幅は大体100m。橋長は150mくらいでしょうか。5連の石造りのアーチ橋です。特徴は橋の中央部を高くして、橋面に傾斜を持たせていることです。
アーチ橋の橋面はレベルにすることが普通だと思っていたので、意外に感じました。構造的には、橋面を尖らせると有利になりますが、橋面に勾配がついているので、使い勝手はよくありません。次のEstellaの街でも同じ形のアーチ橋がありました。これがスペイン流ということなのでしょう・・・
スペイン人に岩国の錦帯橋を見せて、その感想を聞いてみたいものです((笑)。
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この街は、2つの巡礼路の合流点。caminoの要衝ともいうべき雰囲気がありました。
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街のメーンのサンチィアゴ教会。
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まだ時間が早いのでテラス席もすいています。夜になると多分満席になるでしょう。
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アルベルゲへの帰り道はこんな風でした。
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19時 夕食。中庭にテーブルと椅子を持ち出して買った食材を食べました。巡礼者の演奏会もあり、有意義な1日になりました。
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by camino0810 | 2011-04-18 04:31 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年8月16日(月) 3日目 Zubiri~Pamplona

6時00分 出発
今日の目的地は牛追い祭で有名なPamplona(パンプローナ)、距離は18km。
この時間は真っ暗。先導する巡礼者がいないので、国道をとにかく歩くことに・・・
10分歩いても黄色い目印や案内が見つかりません。完全に道を失っていました。出発点に戻ることに・・・川にかかる橋のたもとでCurtis夫妻に会えたので、道を教えてもらいました。ラッキーでした。
巡礼路は、街から外れたところでは、一本道。紛れはありません。しかし、街中では、目印が見つけられないことがあり、よく迷いました。これ以降、目的地に到着したら、当日中に明日の巡礼路を実際に歩いて、コース確認をすることにしました。
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川沿いの道をもくもくと歩きました。
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沿道の民家の外壁に、Caminoの三点セット「杖」、「ホタテ貝」、「瓢箪」のレリーフが飾ってありました。
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大きな川を渡りました。
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珍しい看板を見かけました。「女」という単語を世界各国の言葉で書いてあります。
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Pamplonaの手前の街で珍しい建物発見。何となくイスラムの雰囲気がありました。
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Pamplonaの城壁の門をくぐって旧市街へ。
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目印の黄色い矢印を追いかけて懸命にアルベルゲを探しました。結局、町はずれにある大学のキャンパスまで来てしまいました。2回目の迷子になりました。仕方ないので、TAXIを拾うはめに・・・
すぐに目的のアルベルゲに到着。5€。日本よりかなり安かったです。
アルベルゲの表札が例によって、6つの言語で標記されていました。上から①スペイン語②バスク語?③英語④フランス語⑤ドイツ語?⑥日本語(漢字で「巡礼者の宿」と標記してありました)。日本人の巡礼者の数は、少ないので、スペイン人の日本人への好感度を確認できたように感じました。
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アルベルゲの内部は、現在風に改造されていました。中で、CurtisさんとAkkoさんに会いました。近くの広場で食べたランチがおいしかったとのこと。場所を聞いて、早速出かけました。でも、場所がよくわかりません。とりあえず街を見学することに・・・
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広場のオープンテラスで、昼食兼夕食。パエリヤを注文。15€。大都会だけあって、高めの値段設定でしたが、旨かったです。
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スーパーで明日の食事を買い込んで、ジュースを箱のみしながら街を散策。これが大失敗。本日3回目の迷子に・・・Parisと同じで建物の外観や高さが揃っているので、区別ができません。ランドマークのようなものも見つかりません。街中で自分の位置を見失うことなど、これまでの人生の中で、経験したことがありません。この時に感じた恐怖感は今でもはっきりと思い出せます。
結局、本日2回目のTAXIを使うことに・・・
Pamplonaには、だから、いい思い出がありません・・・

by camino0810 | 2011-04-17 17:32 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年8月15日(日) 2日目 Roncesvalles~Zubiri

6時40分 出発
今日は、Zubiri(スビリ)までの21.5km。最初は国道に沿った林の中の道を歩きました。うす暗いので、ヘッドライトが役に立ちました。国道の標識を見ると、「SANTIAGO DE COMPOSTELA 790km」・・・
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7時20分 道路沿いのbar(バル)で朝食。カフェコンレッチェとクロワッサン。
今年は、数年に一度の「聖年」に当たる特別な年。沢山の巡礼者が歩いていました。
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道の脇には牧場が・・・牛の首に付けた大きな鈴がカランカランと気持ちのいい響きをたてていました。「フランス人の道」の最初の部分は、写真の通り、緑が濃く湿潤なところでした。僕は、スペインというと、もっと乾燥した地域だと思っていたので、意外でした。
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水飲み場で休憩。ペットボトルに飲料水を補給しました。看板には4つの言葉で「飲料水」と書かれていました。上から順に①EDATEKO URA ②AGUA POTABLE③EAU POTABLE④DRINKABLE WATER。①は地元のバスク語?②はスペイン語③はフランス語④は英語。このような多くの言葉による標記が至るところにありました。
世界遺産に登録された道なので、多くの外国人が利用することを想定しているようです。その順番から使用言語の国への親近感の順番が感じられるものもありました。
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道沿いの畑では、道路に近いところに様々なお花が、奥の方にはズッキーニ、トマト、ジャガイモ、キャベツなどのおなじみの野菜が植えられてしました。
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今日はあいにくの雨模様。沿道の民家には、どの家もベランダにゼラニュームの赤い花が飾ってありました。
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山道を歩いていくと、日本人巡礼者の墓碑銘がありました。「日本人巡礼者2002年8月享年64歳」と記されています。多分、夏の暑い盛りに歩いていて体調不良にでもなったのでしょうか。日本人のために、わざわざお墓を残してくれたスペイン人の好意に感謝の気持ちを抱きました。
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坂道を下ると川に出ました。目的地のZubiriです。今日は下りに加えて距離も少ないので、楽勝でした。川にかかる石のアーチ橋は古びていい感じでした。
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12時15分 アルベルゲ到着
アルベルゲは廃校になった小学校を再利用していました。
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自分のベッドに寝袋を敷いて、その上に荷物を下して、町に出かけました。小さな町でした。
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小さな雑貨屋も兼ねた家族経営の食料品店に入って、昼食のパン、桃、チョリソー、ジュースを購入。ハム、チョリソー、サラミなどの加工品の量り売りもやっていました。
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僕の実家の田舎の村のバス停にもかって同じようなお店がありました。どこの国も同じだと感じました。今は、後継者がいなくなり閉店しています。村の人は皆少し離れた場所にある郊外大型店「イオンモール」に買い物に行きます。
日本の場合は、高齢化に伴い地域の空洞化が進んでいますが、スペインの田舎は、まだ、活気が感じられました。
Zubiriでアメリカ人男性Curtisさんと日本人女性Akkoさん夫妻と言葉を交わすようになりました。
お二人は新婚旅行中で、caminoを終えたら、Curtisさんのアメリカの実家で生活するそうです。彼らとは、Los Arcosまで同じアルベルゲに泊まって食事も共にしました。
夕食は、町の小さなレストランで相席の食事。ここでも、menu del peregrinos(巡礼者用定食)10.5€。昨日と同じパターンでした。相手の2人は僕と同年代の母親と20代の若い娘でした。昨日との大きな違いは、全く共通話題がなく、妙な沈黙が流れて居心地がひどく悪かったことでした。ただ、黙ってもくもくと食事をするだけ・・・以降、しばらくの間、僕は初めての人との相席の食事を敬遠して、ひとりご飯をすることになります。

by camino0810 | 2011-04-17 09:09 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年8月14日(土) 1日目 Saint Jean Pied de Port~Roncesvalles

6時40分 出発。
準備に手間取り、出発は予定より遅れました。
まだ、夜が明けきれず、街は眠っていました。街路はうす暗く、街灯が煌々と灯っていました。出発点の時計台を振り返ると6時50分。いよいよcamino の始まりです。
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前方には、巡礼者たちが三々五々歩いているのが見えました。
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今日は、標高1400mのピレネーの峠を越えて、フランスとスペインの国境も越えます。目的地はRoncesvalles(ロンセスバジェス)。歩く距離は26km。高低差1200m。9km先のアルベルゲを過ぎると、その後には休めるところはありません。
計画時点からこのピレネー越えが、今回のコースの最初にして、最大の難所であることは分かっていました。うまく乗り切れるだろうか?不安を抱えつつ歩いて行きました。
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途中のアルベルゲで一休み。まだ残りは17km。看板に「EKI」とあります。多分、宿の主人は、日本の「駅」を知っているのでしょう。
重いリュックを下した時、一瞬、体が少し浮き上がったように感じました。この時は、リュックの重さが15Kg程度はあったと思います。結構こたえました。
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映画「サンジャックへの道」の中に、テレコム社管理職を名乗る高慢な郵便局員がへたばって、タクシーを呼ぶシーンがあります。映画と同じ風景を見ることができてうれしくなりました。
高度があがっていくにつれ、周りの風景が高原の景色に変わっていきました。
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途中のマリア像の前で記念写真。
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自転車の人たちもギアを低速にして必死で登って行きました。
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太もものあちこちが痙攣してきました。10分歩くて、2分休憩といったスローペース。日頃の運動不足と重いリュックのせいです。十字架のあるところで小休止。食欲はなく、持参したヨーグルトを無理やり胃袋に詰め込みました。
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ガスが出てきて、雨が落ちてきました。持参したレインコート、ズボンを着込みました。雨が激しくなり、気温も低下。いつのまにか、僕の周りから人が消えていました。もしかして道に迷ったか・・・
疲労凍死は夏山でおこることは本で読んで知っていました。

しばらく歩くと、標識が見つかりました。Roncesvalles(ロンセスバジェス)8Km、2時間15分とあります。生き返りました。
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国境を越えて(EUの国同士なので、単に標識があるだけ)、峠を降りると一瞬、樹木の間からRoncesvallesの教会が目に飛び込んできました。映画「サンジャックへの道」で見たシーンと同じでした。だらだらと続く雨でぬかるんだ急な坂道を慎重に下っていきました。ここで滑って捻挫でもしたらこれまでの苦労が水の泡ですから・・・
15時30分 到着。ほぼ9時間歩きとおしでした。道沿いの小川でドロドロになった靴、雨具を洗いました。
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アルベルゲとは別の建物に行って6€支払ってチェックイン。館内は体育館みたいに広く2段ベットがぎっしり並んでいました。スペイン側の出発点だからでしょう。オランダ人のオスピタレイロはとても親切でした。
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洗濯物をベッドの枠に干して本日の仕事は完了。夕食は近くのレストランで。
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食事は相席で、menu del peregrinos(巡礼者用定食)9€。ニジマスのムニエルでした。相席したのは、年配の男性2人と女性1人のフランス人グループ。リタイヤー後の人生を楽しむちょっとセレブな人たちでした。ワインのせいもあり、話は結構はずみました。男性2人は英語が全く話せないようでした。もっぱら、女性の方と英語ではなしました。彼女は、東京に観光で来たことがあり、東京は、polite、safe、cleanな街だったとほめてくれました。それと、女性専用車両に驚かされたことも・・・僕は、Parisに寄ったこと、Parisは世界で最もおしゃれで美しい街だとお返ししました。最後に巡礼者の合言葉「Buen camino!」でお開き。「Buen」とは、スペイン語で「良い」という意味です。
アルベルゲに戻って、家族にメールを・・・
大苦戦の1日目でしたが、最大の難所を乗り越えた満足感で幸せな気持ちになりました。これで何とかなるという自信もできました。

by camino0810 | 2011-04-16 21:51 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

2010年8月13日(金) Montparnasse~Saint Jean Pied de Port

今日は、camino(スペイン巡礼)の出発地Saint Jean Pied de Port(サンジャンピエドポー)に向かう日です。
朝6:00起床。生乾きの洗濯物をリュックに詰め込んで、持ち物の最終チェック。昨日の夜は、風邪で熱が出ましたが、持参の風邪薬と無理やり飲み込んだ大量の水のおかげで、汗が出て平熱に戻りました。自分の体力に感謝、感謝でした。
Montparnasse駅に7:00到着。駅の売店でお昼ご飯のサンドイッチを購入して、時刻表が見えるベンチで発車ホームの発表を待ちました。昨日の予行演習のとおりです。20分前に発車ホームが掲示されました。例の黄色の機械でチェックインして、ホームのTGVへ・・・
TGVの車内は、結構カラフルでした。座席は通路の両側に2列ずつ。新幹線よりゆったりしていました。

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Saint Jean Pied de Portは、フランスとスペインの国境付近にあるフランスの小さな町です。
Montparnasse駅からTGVdでBordeuax駅(ボルドー)まで行きます。ここで、TER(在来線)に乗り換えてBayonne駅(バイヨンヌ)へ。もう一度、乗り換えてSaint Jean Pied de Portへ。
料金は86€。SNCF(フランス国鉄)のサイトで予約しました。距離的には、約800km。東京、岡山間位の距離ですから、日本の新幹線より少し安めでした。

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7:50いよいよ出発です。
TGVは静かでした。新幹線より乗り心地が良かったように思いました。沿線には、大きな都市はなく、田園風景が続きました。

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11:24分、Bordeuax Saint Jean駅に到着。
この駅は天井が高く、ちょっとレトロでおしゃれな駅でした。

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駅の外に出て、お昼にしました。

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駅前にはトラムが走っていました。

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在来線に乗り換えて、Bayonne駅へ。

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もう一度乗り換えて、目的地へ。電車は川沿いの線路を少しづつ高度を上げながら登っていきます。

15:45分、Saint Jean Pied de Port駅に到着。
砂利敷きのホームに、沢山のバックパッカーが降り立ちました。

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小さなかわいらしい駅でした。

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駅前で若い長身のアメリカ人男性と日本人女性のカップルを見かけました。あえて挨拶をするのは、遠慮しました。
外国にまで来て、わざわざ日本人とお話するのはやはりおかしいと思っていたからです。
実は、この2人がcurtis君とakkoさんでした。2人とは、しばらくして、お友達になります。

歩いて巡礼事務所に向かいました。ここで、巡礼の登録とオリエンテーションを受けます。フランス人のオスピタレイロ(世話人)は一語一語ゆっくりと丁寧な英語で説明してくれました。道しるべの黄色い矢印、アルベルゲ(巡礼者用の宿)のルール、巡礼ルートの説明・・・
紹介されたアルベルゲで重いリュックを下して、街の見物へ・・・
Saint Jean Pied de Portは標高200mの小さな宿場町です。石畳の急な坂道の両脇にたくさんのお土産屋が並んでいました。
川のそばに出発点となる時計台があります。

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町はずれには小さな古いお城がありました。お城から赤い屋根の家々が見えます。

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泊まったアルベルゲの裏手はこんな風になっていました。

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町の中ではお祭りをやっていました。

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お土産屋でホタテの貝殻を購入。巡礼者は、ホタテをリュックに着けて歩くのがルールです。
夕食は近くのレストランでとりました。赤ワインがボトルで出てきました。ワインが少し回って幸せな気分になり、家族にメールを入れました。とにかく、ここまで無事に来られたことを一人で祝福しました。

いよいよ、明日から僕のcamino が始まります。


その前に、camino(カミーノ)について、簡単な説明を・・・

caminoとは、「スペイン巡礼」のこと。スペイン語で「道」のことです。僕たちは、この言葉を使います。
「聖地サンティアゴ巡礼 世界遺産を歩く旅」(日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会)が、僕たちの「バイブル」でした。
2010年7月初め、友の会主催の相談デスクに出かけました。caminoの必須アイテム「クレデンシャル」(巡礼手帳)をもらうためです。パスポートの次に大事な書類です。これがないとアルベルゲ(巡礼宿)には泊まれません。
友の会理事長の森岡朋子さん、藤野伸弘さんから格安航空券の入手方法、服装、備品、お金の調達方法、アルベルゲのルールなどなど丁寧な説明を受けました。

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今回のルートは、「フランス人の道」。初心者向けのもっともオーソドックスなコースです。
Saint Jean Pied de Port(サンジャンピエドポー)→ Panmplona(パンプローナ)→Logrono(ログローニョ)→Burgos(ブルゴス)→Leon(レオン)→Astorga(アストルガ)→Ponferrada(ポンフェラーダ)→Palas de Rei(パラスデレイ)→聖地Santiago de Compstela(サンティアゴデコンポステーラ)。北部スペイン地方を歩く全長約800kmのコース。

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衣食住について・・・
巡礼者(ペレグリーノス)の服装は、Tシャツ、半ズボン、トレッキングシューズ。リュックに着替え、寝袋など生活用品を詰めて歩きます。巡礼者は、リュックに目印のホタテの貝殻をつけています。
僕は、50Lのリュックを使いました。リュックの重さがポイント。僕の場合は、全部で13kg。結構、重かったです。そのため、2本の伸縮タイプのスティックを使いました。2本の脚を4本にするためです。荷重の分散と歩行時の推進力を得るのが目的でした。おかげで、800km歩き終えても、足や膝は全く平気でした。スティックで地面を押す歩き方をしたので、カチカチと音がでます。仲間の外国人からこの音のせいで、なぜか「shinkansen(新幹線)」と呼ばれていました。歩行速度は、平均5km/h。たいして速くはないのですが・・・

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朝食は、アルベルゲで出される簡単な食事(3€)、カフェコンレッチェ(スペイン人愛用のミルクコーヒー)とビスケット、ジャムなど。

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朝食が出ないアルベルゲでは、前日にスーパーで買ったパン、果物、チョリソー(酸味のあるサラミ)など。10時休みの時には、バル(お酒も出る喫茶店)でカフェコンレッチェ(1~1.5€)とクロワッサン(1€)でガソリン補給。

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昼食は、目的のアルベルゲにお昼すぎに着いて、スーパーで買った食材を食べていました。

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夕食は、レストランかバルで、menu del dia(本日の定食)をたのむのが定番。お値段は大体10€。ボトルのワイン付き。味も量も満足のいくものが出てきました。menu del peregrinos(巡礼者用定食:8€)もありましたが、いまいちでした。

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スーパーで買った食材を食べる時もありました。3食分で8€程度。安上がりの食事です。スペイン人は、日本人と同様、イカ(calamar)、タコ(pulpo)が大好き。その缶詰をよく食べていました。安くて旨かったです。

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アルベルゲには、キッチン、お皿、ナイフ、フォークなどが用意されているので、買った食材を調理している人たちも沢山いました。

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水は500㏄のペットボトルに水道水を詰めて飲んでいました。

アルベルゲ(巡礼者用の宿)は、概ね10km間隔にある街中にあります。公営と市営がありますが、たいてい公営のアルベルゲを利用しました。「フランス人の道」は世界遺産にも登録されているので、よく整備されていました。歩く道は、ほとんど歩行者専用。目印の黄色い矢印も要所要所に印されています。

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アルベルゲは2段ベットが並んだ大部屋。プライバシーはありません。当たり前ですが、トイレ、シャワーは共同。チェックインの時、先ほどのクレデンシャルをオスピタレイロ(世話人)に見せ、宿のスタンプを押してもらいます。スタンプラリーみたいなものです。ただし、これがコンポステーラ(巡礼証明書)を発行してもらう時の大事な証拠の品になります。料金は、概ね5€。

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毎日同じことの繰り返しですが、洗濯も非常に大事な仕事でした。アルベルゲには、洗濯板の形をしたシンクが備え付けてあります。早めに宿に着いて、まず洗濯。日当たりの良い物干し場をゲットするのもポイントでした。

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camino中のお金は、「paris」で紹介したように、クレジットカードのキャッシングを利用しました。概ね4日に1回のペースで100~110€の現金をATMで引出していました。

僕のcaminoでの1日の様子は次のようなかんじでした。

5時00分 起床、準備、朝食。消灯中なので、ヘッドライトの灯りを頼りに段取りを開始。
6時00分 出発。スペインはサマータイム中なので、実質的には5時。周囲は真っ暗。ヘッドライトを頼りに目印の黄色い矢印を必死で探します。見つけるとホッと一息。夜明けは、7時30分頃。一人ひたすら歩く・・・
10時頃にバルで一休み。カフェコンレッチェとクロワッサン。再び歩き・・・
13時頃 アルベルゲ到着。歩きの時間は、5~6時間。平均的な歩行速度が5Km/h。1日の歩行距離は、25~30㎞。チェックイン後、スーパーで買い物。昼食。スペインでは、14時からシエステ(昼休み)でお店が閉まります。時間がないので、大急ぎで買い物をしました。
14時 洗濯。洗濯物を干し終えると1日の仕事は完了。昼寝(シエステ)
16時頃から市内見物
19時 夕食。最初は一人でしたが、そのうち自然発生的にグループができます。外国人のお友達とオープンテラスかレストランで食事、お酒を飲みながら談笑。
21時頃 アルベルゲに戻り。22時に鍵がかけられ、消灯するのが、アルベルゲのルール。
22時 就寝。

新聞も読まず、テレビも見ずに33日間ひたすら歩くだけ・・・
こんな生活は、これまでの僕の人生では一度もありません。「食う」「寝る」「歩く」「観る」のシンプルな行為をひたすら繰り返す・・・今にして思うことは、これがある意味、caminoの本質的な部分ではないかと感じています。
camino中、「考える」ことはあまりありませんでした。

最後に「動機」・・・

Rivadiso da BaixoからPedrouzoに向かって歩いていた時、ひとりのアメリカ人女性から呼び止められました。
「どこから?」
「日本から」
「日本!極東のはずれからワザワザ。それは何故?」
「3年前に観たフランス映画がとても良かったから・・・映画のタイトルは「サンジャックへの道」。それが理由。納得できましたか?」
「納得((笑)」

理由は簡単。このフランス映画です。「Saint Jacques・・・La Mecque 」(サンジャックへの道)は、実に傑作な映画でした。サンジャックとは、フランス語でサンティアゴ(聖ヤコブ)のこと。caminoを舞台にしたコメディタッチの泣かせる映画でした。映画で見たシーンがあちこちに出てきてうれしくなったものです・・・

by camino0810 | 2011-04-13 21:23 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)