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2010年9月15日(水) 33日目 Pedrouzo~Santiago de Compstela

ゴールのSantiagoに近づくと、お名残り惜しくて、ペースダウンする巡礼者もいるらしいです。僕の場合は、当初の予定通り、淡々かつサクサクとSantiagoに向かいました。

この記事をアップしているのは、2011年9月21日。4月にアップを開始して6か月。
実際のCaminoは、1か月余りでしたが、ブログ上のCaminoは6か月掛りました。奇妙な話ですが、ブログのCaminoが終わるのが、なんか名残り惜しい気もします。

今日の目的地は、Santiago de Compstela(サンチィアゴ・デ・コンポステーラ)。
僕のCaminoのゴールです。

朝、7時出発、19km(累計778km)を歩きます。

出だしのユーカリの森は、真っ暗。民家の灯りも射し込まない真の闇の中、ヘッドライトの灯りを頼りに、たった一人で森の中を歩いて行きました。他の巡礼者の姿もなく、正直、恐怖感すら感じました。
森を抜け、周囲の明るさも増して、巡礼者と一緒になってホットしたものです。

沿道に風景は、これといったものはありません。Santiagoの飛行場の脇の道を淡々と歩いて行きました。
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国道脇の柵には、拾った木の枝の十字架が・・・Najeraに向かう道で見かけたものと同じでした。
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こんな道しるべが・・・
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ユーカリの林の中を歩きました。
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10時30分、Monte do Gozo(モンテ・ド・ゴゾ)に到着。800人が泊まれる巨大アルベルゲがあるキャンプ村です。
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Triacastelaのアルベルゲでご一緒したイタリア人男性と出会いました。ひげのシモーヌ、緑のTシャツのルカともう一人の3人。彼らは、Camino中で見かけた多くの男性の中で最も端正な顔つきをしていたように思えます。ラテン系の精悍な顔つきにローマ時代の彫像を想起したものです。まあ、「イタリアイケメン3人衆」みたいなものです。
お互い、英語が苦手で、話がはずまなかったのが残念。caminoを楽しむには、英語力を身に着けることがポイントだと痛感しました。
ひげのシモーヌはクレヨンしんちゃんよろしくズボンを下げて、お尻を出して、記念写真を撮っていましたから、今時の無邪気な若者なのでしょう。

モニュメントの前で記念写真を・・・生の印象は、写真とはかなり違ってカッコイイ連中です。写真映りが悪かったのが残念。
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映画「サンジャックへの道」で、ラムジーというアラブ系フランス人がこのモニュメントの上に登って、大声を出して喜ぶシーンがありました。
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隣の仮設展望台に登って、「イタリアイケメン3人衆」と一緒に、4.5Km先のSantiagoを遠望します。カテードラルの3本の尖塔が彼方に見えました。
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ここで、Turboさん、沙織さんに出会いました。カテードラルのあるObradoiro(オブラドイロ)広場で19時に会う約束をしました。
Monte do Gozoの丘を下っていきました。
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Santiagoの新市街に入りました。
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Santiagoの街は、たかだか人口7万の地方都市ですが、市街地は実に広大でした。
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いよいよ旧市街になりました。ゴールはあと少し。カテードラルの尖塔の頭部が目に入ってきました。
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石畳の道を歩いて、Obradoiro(オブラドイロ)広場に向かいます。
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12時、Obradoiro(オブラドイロ)広場に到着。
8月14日にSaint jean pied de portを出発して、33日目でした。歩いた距離は、778km。1日平均で約24km歩いたことになります

感極まって、抱き合う巡礼者がいるそうですが、僕の場合は、割と淡々とした感じでした。
カテードラルには、Caminoのゴールに相応しい実に荘厳な佇まいがありました。800kmを大したトラブルもなく、歩き終えたことに感謝しながら、広大な広場を歩き回りました。
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広場に隣接して立派なホテルが・・・多分、パラドールでしょう。一度、こんな豪華ホテルに泊まってみたいものです。
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北面の広場の様子。3本の尖塔が写っています。
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通りがかりの人に記念写真を撮っていただきました。
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南面のプラテリアス広場の泉に行きました。
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泉の近くの巡礼事務所に行って、コンポステーラ(完歩証明書)を発行してもらいました。書類に必要事項を記入して、クレデンンシャルを添えて係りの人に提出。簡単なチェックを受けた後、コンポステーラをいただきました。ラテン語?で書かれているようです。
貴重なのは、最後の部分。2010の後の2つの単語は、多分、「聖年」を意味していると思います。
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今日の泊りは、ホテルの予定にしていましたが、この時点で予約はしていません。観光案内所に行って、地図をもらってホテル探し。スペインの観光案内所は、斡旋、紹介、予約はしないので、直に、ホテルへ行って、空きや値段を聞きました。
これが、結構、大変。重いリュックを背負って街を歩き回るしかありません。カテードラルから少し離れた経済的なホテルを探すことに・・・3件目でようやく三ツ星のオスタルを見つけることができました。ダブルベッドが2つある大きな部屋でした。宿泊代は49€、朝食(3€)、洗濯代(6€)合計58€。
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早速、シャワーを浴びて、大洗濯大会。Camino中、お世話になった50Lのリュック、靴も浴槽で洗濯しました。

18時にカテードラルのミサ、19時に待ち合わせ。それまでの間に、いつもの街探検へ・・・
スーパーに入ってみました。生ハムは、1本7Kgで79.95€、お買い得です。
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大西洋にも近いせいか、魚売り場には、いろいろな魚が並んでいました。
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カテードラルの裏側の路地には、お土産屋さんが沢山並んでいました。ホタテ、ペンダントなどを買いました。
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路上パフォーマンスも・・・
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再び、Obradoiro(オブラドイロ)広場へ。
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18時にカテードラルで行われる巡礼者のためのミサに参列しました。Camino中で、最初で最後のミサでした。入り口のチェックは結構厳しく、ガードマンから背中のデイパックを預けて入場するように言われた記憶があります。ここは、エルサレム、ローマと並ぶ3大聖地、、テロ対策なのでしょうか?
内部は、撮影禁止のため、残念ながら写真はありません。今日のミサでは、ボタフィメイロ(天井からロープで吊した高さが1m位の大きな香炉をブランコのように振る儀式)はありませんでした。
カテードラルの構造には、一定のルールがあり、空から見ると、十字架の形をしています。南北の短辺方向に大香炉を振って行くそうです。映画「サンジャックへの道」でその映像は見ていました。
いつボタフィメイロを行うのかは、事前に決まっていないそうです。ちょっと、残念ですが、仕方ありません。
祭壇を囲む3方向にベンチが並べられていました。多くの巡礼者がベンチに腰かけていました。例の「イタリアイケメン3人衆」も神妙な顔つきでこのミサに列席していました。
僕は、巡礼手帳(クレデンシャル)を所有した一応正当な巡礼者ですが、やはり、クリスチャンではないという思いがあり、ベンチに腰掛けるは遠慮し、その脇に脱帽して立って儀式を見守りました。
生まれて初めてまじかに見たミサは、実に、荘厳かつ厳粛でした。

合言葉は、「カテードラルに19時・・・」。Camino中、これくらいアバウトな約束でも、不思議と仲間の方たちと会えたものです。Caminoの沿線の街は、どの街でも、カテードラルが「へそ」になっていました。「渋谷のハチ公前」みたいなものです。

19時に、Turboさん、沙織さんとその仲良しの北欧グループの方、スロバキアのVladimir、Adriana親子と再会。
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Turboさん、沙織さん、スロバキアのVladimir、Adriana親子と「最後の晩餐」をすることに・・・
僕以外の人たちは、この街にもう少し滞在するとのこと。僕だけ明日、Madridに立つため、今日が最後です。
旧市街の繁華な街を見物しながら、皆でリーズナブルなお店を探しました。
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ショーウィンドウには、旨そうな食材が並んでいました。お肉、オマール、魚、貝類・・・この街は、観光地でもあるので、グルメには堪えられない街のようでした。
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少し歩いたところにあるトルコ料理のお店で、Farewell Party。
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皆で、同じケバブ定食(9€)を選択。生姜焼きに似た味付けに感動。実のところ、Caminoを始めて10日目くらいから日本食を恋しがっていた僕は、あっという間に完食しました。
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ちなみに、turboさんは食べきれずテイクアウト。翌日の弁当にしたらしいのですが、それも食べ残したらしいです。僕の胃袋は特大なのだと思いました。

Vladimirさんは、Camino中、ソニーのビデオカメラで四六時中記録していました。昨日、カテードラルで執り行われた「ボタフィメイロ」の様子も克明に撮影していました。その画像を見せてもらいました。その精緻な画像と想像どおりの荘厳さに感動。彼は、仲間の巡礼者のインタビューも録画していたようでした。半年かけて編集すると言っていましたが、娘のAdrianaさんのメールアドレスがどうも違っていたようで、残念ながら、帰国後に連絡がとれませんでした。

21時、皆との最後の会食が終了。路上で、Vladimirさん、Adrianaさんとガッチリ抱き合って最後のお別れをして、僕一人でホテルに戻りました。ちなみに、沙織さんは、Barcelonaに戻るとのこと。僕も、Madrid、Barcelonaに行くので、9月18日にBarcelonaのMayor広場で19時に会おうという約束もしました。嘘のような話ですが、本当に会えました・・・

ようやく暮れなずむ街を歩いて、当日に予約した三ツ星ホテル「Hostal Anosa Casa」に戻りました。
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リュックの重さを減らすためにCamino中にもフランスのガイドブック、電子辞書の取説など必要のないものは、ほとんど捨ててきました。最後まで残した医薬品など処分して、33日間に亘った僕のCaminoが終わりました。

by camino0810 | 2011-09-21 06:29 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(6)  

2010年9月14日(火) 32日目 Rivadiso da Baixo~Pedrouzo

2011年9月10日(土) 隅田川ウォーキングに参加しました。最上流の赤羽の岩淵水門から最下流の勝鬨橋まで隅田川のテラスを歩きます。歩く距離は、28km。
参加理由・・・歩く距離が、Caminoの1日分の距離なのが気に入ったからです。もちろん川が好きだという理由もありますが・・・
Camino経験者の自分には楽勝だ思っていました。重いリュックを背負う必要がないからです。
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実際は大違い。完全に「素人衆」に戻っていました。
この日は、30度を超す猛暑、しかも湿度も高かったです。スペインは、日中は日差しがきついものの湿度が低い。出発時の朝7時頃の気温は概ね18度前後でした。

つまり、スペインの気候では通用しても、日本の高温・多湿の環境には、全く通用しませんでした。ばてばてでした。リュックの重さはたかだか2Kg程度でありながら、皆にどんどん抜かれていかれました。


今日の目的地は、Pedrouzo(ペドロウソ)。
7時出発、22km(累計759km)を歩きます。
アルベルゲの壁にSantiagoまでの巡礼図が掛かっていました。
よく見ると、現在の巡礼者と昔の巡礼者が混在した面白い絵柄です。
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今日も沿道は巡礼者が沢山。3km歩いて、Arzua(アルスーア)の街に。計画段階では、ここに泊まる予定でした。まだ、薄暗い中、Arzuaの街を通り過ぎました。街中だけ奇妙に暖かかったです。こんな田舎町でもヒートアイランドなのか?
9時にBarで一休み。Barの中はこんな感じ。カウンターに腰かけて、定番のカフェコンレッチェをいただきます。カフェコンレッチェの造り方は、どの店も同じ、シューと音が出る専用サーバーで淹れていました。
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沿道の風景は、特に記すものはありません。ただ、ユーカリの林が目立ってきました。何故、スペインにユーカリなのか?
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馬に乗ったパトロールの警察官が・・・Belorado以来でした。
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坂道を歩いていると、一人のアメリカ人女性から呼び止められました。
「どこからですか?」
「日本から」
「おー。極東の国から何故わざわざスペインに来るの?」
「3年前に観たフランス映画が気に入ったから。タイトルは「サンジャックへの道」。納得できましたか?」
彼女は、笑いながら答えました。
「納得」

12時、Pedrouzoの街に到着。
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しかし、目的のアルベルゲをなかなか探し出せませんでした。仕方ないので、沿道の巡礼者を捕まえて、尋ねました。話はしたことはないけど、同じアルベルゲで寝泊まりしているので、一応、顔見知り。あるカップルの方は、早速、スマートフォンを取り出して、指先で器用に画面操作をしてこのあたりの地図を表示させます。でも、彼らも地元の人間ではないので、結局わからず仕舞い。
来た道を戻って、林の中の民家のおじいさんに声を掛けました。さすがに、英語ではなくスペイン語で、「Donde esta el albergue?」(アルベルゲはどこですか?)。返答のスペイン語が理解できません。メモ帳を差し出して、地図を書いてもらいましたが、要領を得ず。
結局、小学校の近くのBarに寄って、コーラを注文するときに、お店の若いスペイン人女性に尋ねました。彼女は英語OK。地図も書いてもらいました。

12時30分、アルベルゲ到着。
すでに沢山の巡礼者が順番待ちをしていました。Turboさん、沙織さんもいました。この街で会おうという約束を果たせてホットしました。

早速、洗濯を済ませて、昼食に。
国道沿いのレストランで食事をしました。オーダーは、ワンプレートのコンビナードスとワイン(8.3€)。ちょっとアバウトな盛り付けでした。
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いよいよ明日、ゴールのSantiagoに到着します。ワインを飲みながら、これまでの色々な出来事を想い出しながら、ゆっくりと時間をかけて食事をしました。
Camino32日目にして、レストランでゆったりワインと食事を楽しむという「欧米風」の流儀がようやく身に着いたような気がしました。

夕食は、ドイツ人男性Peterさんグループとまたしてもご一緒することに、3晩連続です。Peterさんが腕を振るって食事を作ろうということで、僕たち日本人3人は、お手伝いすることに・・・楽しみでしたが、適当な食材が入手できないとのことで、中止。レストランで食事にすることに変更。
本日も皆でMenu del Dia(10€)。3日間ともドイツ・北欧グループらしく上品な気分がありました。精算は、各自がオプションで頼んだものもキッチリ計算して行いました。全員、比較的年齢が高かったせいか、要するに、まじめな人たちでした。
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Leonなどでご一緒したラテン・東欧グループ(スペイン、フランス、スロバキアなど)は、割とアバウト。お酒の支払いは、1人でグループ全員分を負担したこともあります。ゲラゲラ大笑いし、路上で大騒ぎもしました。要するに、いい意味で「テキトー」。

民族性の違いは、何となくあるような気がします。まじめなアングロ系、享楽的なラテン系。どっちがいいか?まあ、ラテン系の方がちょっとだけいいかななんて思いますが・・・

アルベルゲに戻ると、自炊グループの人たちが、厨房で夕食の片付けをしていました。たいていのアルベルゲには、キッチン、お皿、ナイフ・フォーク、冷蔵庫が用意されていました。すべてセルフサービスですが・・・
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明日は、いよいよ、Santiagoまでのラストウォークです。

by camino0810 | 2011-09-15 06:38 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

2010年9月13日(月) 31日目 Palas de Rei~Rivadiso da Baixo

今日の目的地は、Rivadiso da Baixo(リバディソ・ダ・バイショ)。
7時出発、26km(累計737km)を歩きます。

沿道には多くの巡礼者が歩いていました。
当日の日記を引用すると・・・「本日も、沿道は人が多い。始めたばかりの素人衆を沢山抜き去る」。
上から目線、玄人気取りの気分で歩いていたことが窺えます。

9時、いつものようにBarでガソリン補給。混んでいて、オーダーも順番待ち。手作りのカステラとカフェコンレッチェ(2€)。

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このあたりの村の屋根は赤。京都の八つ橋のような煉瓦を上下に組み合わせていました。

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Triacastelaでは、粘板岩で屋根を葺いていました。このあたりには、屋根を葺く石材がないので、粘土を焼いて煉瓦を作ったということでしょう。まあ「地産地消」みたいなものです。
高床式の倉庫が目に付きました。ガリシアは緑が濃い分、湿気も高いからでしょう。小学校の社会科で習った正倉院の校倉造りを思い出しました。

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庭先で羊が飼われていました。

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村の外れには、アーチの石橋が・・・

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10時、Melide(メリデ)の街に到着。この街はプルポ(タコ)料理で有名。

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店先でタコを茹でていました。カメラーを向けると、お店の大将が、茹であがったタコを掲げてくれました。茹であがったタコを挟みでチョキチョキ切って、オリーブオイルを掛け、パプリカをまぶしただけのシンプルな料理。

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中に入って、タコ(6€)、パンとコーラ(1.9€)を注文。タコは固ゆで、噛むとタコの素材の味がじわっと出てきます。味、量とも文句なし。タコ好きの日本人にとっても、このスタイルは「あり」。タコ焼き、刺身、タコ飯以外の切り口を試すべきと感じました。

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街を抜けて、再び、田舎道へ。屋根の葺き替え工事をやっていました。例の「八つ橋」瓦を使っていました。日本の葺き替えは、レール型の簡易エレベータで瓦を持ち上げますが、ここでは、トラクタショベルで屋根の上に瓦を運んでしました。

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牧場には、沢山の牛がいました。

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ガリシア地方の道は気持ちよく歩けました。

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沿道の民家の軒先に珍しいもの発見。今では、日本でも見ることがなくたった「ハエ取り紙」が・・・

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和風のいささか珍妙な表札も・・・

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緑の濃い田舎でした。日本のどこかにありそうな懐かしい風景でした。こんなところなら住むのもいいかも・・・

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12時30分、アルベルゲに到着。
最初は、分からずにやり過ごしてしまいました。それらしい建物がないので、Uターン。石橋のたもとに2,3人の巡礼者が順番待ちをしていました。その中に、沙織さんも・・・ホット一安心。道路に面した入り口には、目立つ表札もありません。
このアルベルゲは、Camino中に泊まった31のアルベルゲ(3泊はホテル)の中で最も良かったです。川沿いの広々した敷地の中にありました。建物は石造りでした。

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寝室のベッドは木製。

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巡礼者は、綺麗な川で水遊びをしていました。

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黄色いTシャツのTurboさんは、いつものようにお客さんを集めて、得意の絵を描いていました。

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受付を済ませると、早速、シャワー、洗濯。中が広いので快適でした。洗濯用のシンクは、波型の洗濯板が付いています。石鹸を付けてゴシゴシ洗います。何か懐かしい思いをしながら洗濯したものです。

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物干し場も日当たりがよく、広々していました。
Caminoでは、洗濯は非常に大事な仕事。リュックが重くなるので、着替えは1着。早めにアルベルゲに着いて、洗濯を素早く終えて、いい場所に干すのがポイント。遅くなると干す場所が確保できません。
気持ちよく洗濯ができて、洗濯ものがすぐに乾くことに結構幸せを感じたものです。

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アルベルゲの周辺には、お店がありません。アルベルゲに隣接して売店兼レストランが併設されていました。なかなかおしゃれなレストランでした。
今日の夕食は、このレストランでPalas de Reiでご一緒したドイツ・北欧グループと再びご一緒することに・・・もう一人ドイツ人の若い男性も加わりました。
グループリーダーのドイツ男性人Peterさんの軽妙なトークで皆が和みました。彼のコミュニケーション能力を羨ましく思ったものです。

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by camino0810 | 2011-09-09 06:19 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

2010年9月12日(日) 30日目 Portmarin~Palas de Rei

この記事をアップしているのは、2011年9月7日。ちょうど、1年前のことを思い出して書いています。意外に覚えている事が多いです。以下の3つが思い出すためのツールです。

①写真:Camino中、気が付いたこと、関心のあったことを、こまめに写真に撮っていました。当日の一連の写真の並びに、僕の行動と気持ちが如実に反映されています。写真のプロパティには、撮影時間も記録されているので、日本とスペインとの時差(サマータイム中で7時間)を差し引くと、正確な現地時間がわかります。アルベルゲの出発、到達時間、休憩時間、食事の時刻などすべて丸裸です。
②日記:必ず就寝前につけていました。当日の家計簿、ちょっとしたエピソードなども・・・
③ガイドブック:地名、歩いた距離、歴史、街の人口など

今日の目的地は、Palas de Rei(パラス・デ・レイ)。
24Km(累計711km)を歩きます。

今日も多くの巡礼者と歩いて行きました。ただ、新参者が多く、歩きに慣れていない人が多かった気がします。概ね、軽装、小さなリュックあるいは手ぶら。ハイキングかピクニック気分でおしゃべりをしながら歩くので、すぐに識別できます。歩き始めはいいペースですが、1、2時間でペースダウン。
こちらは、すでに1か月700kmを歩いてきた重装備の一応古参の強者。少し誇らしい気分で、次々と追い抜いて行きました。

今日の道は、ほとんど国道沿いの平凡な道。特に見るべきものはありません。
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9時、いつものガソリン補給。Turboさん、沙織さんと出会いました。気温も低くなってきました。Turboさん以外の3人は、ウィンドブレーカーを羽織っています。
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道端に小さな花が・・・
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EU旗、スペイン国旗、ガリシア州旗?を建てたアルベルゲも・・・
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12時30分、郊外の真新しいアルベルゲで順番待ちをしていました。そこに沙織さんがやってきました。街中の有名な「BUEN CAMINO」というアルベルゲでTurboさん達と待ち合わせる約束をしているとのこと。僕も一緒について行くことに・・・
13時30分、Palas de Reiに到着。
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くだんのアルベルゲに行きましたが、「Completo」(満室)。民間のアルベルゲなので、予約客を取るかもしれません。
沙織さんは、スペイン語も堪能。公営のアルベルゲ(ベッド数60)に行ってみると、ベッドが1つだけ残っていることが判明。
どうするか?
結局、沙織さんのご好意に甘えて、僕がアルベルゲに、沙織さんはホテルということに・・・
アルベルゲで受付を済ませて、早速、洗濯。物干し場には、黄色いTシャツと「中津川〇〇工務店?」の銘が入ったタオルが干してありました。Turboさんのものでした。
受付のオスピタレイロ(管理人)の所に行き、Turboさんの部屋を教えてもらおうとしました。オスピタレイロは結構威厳のあるスペイン人女性。僕が、英語で尋ねたのに少し腹を立てて、英語を理解できない振りをしたのか、あるいは、英語が理解できないのか。全く話が通じません。悪戦苦闘の結果、決め手は、「Japon」(日本)、「Amigo」(友達)というスペイン語でした。彼女は、笑顔を浮かべて、Turboさんの部屋まで案内してくれました。

江戸時代の外国人との外交交渉の大変さを思い遣りました。

Turboさんにお会いして、19時に市役所前で沙織さんと会う約束を確認して、街の散策に・・・
Palas de Reiは、スペインの小さな田舎町でした。今日は、日曜、スーパーは休み。仕方ないので、お菓子屋さんで、昼食を買いました。

約束どおり、19時に3人で会って作戦会議。Santiagoまでの宿泊地の打ち合わせです。Rivaiso da vaixo、Pedrouzo、Santiagoとすることで決定。普通なら、Arzua、Monte do Gozo、Santiagoですが・・・

夕食は沙織さんと親しくしているドイツ、北欧グループとご一緒することに・・・
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このグループのリーダーは、ドイツ人男性Peterさん(右側の中央)、サブリーダーは、オランダ人女性ケリーさん(右手前)。
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Peterさんは、このグループの唯一の男性、Sarriaに向かう道で道案内をしてくれた方です。まるで、大勢のメスのセイウチを従えたハーレムの主。英語が堪能で、押し出しのいいウィットにあふれた方でした。
ケリーさんは、沙織さんと仲良し。1年の半分をタイの別荘で過ごすセレブ。
Boadilla del Caminoでご一緒した日本人夫妻もセレブな人たちでした。重いリュックを背負って、清潔とは言えないアルベルゲに寝泊まりするセレブな人たちも結構多くいたようでした。セレブな人たちは、わざわざ「貧乏旅行」を楽しんでいるように思えます。
この夕食は、定番のMenu del dia(9€)。外国人はペットボトルの水をオーダーしていました。僕たち日本人3人はもちろん赤ワイン。僕のメーンはスペアリブ。かなりワイルドな盛り付けですが、大変、旨かったです。
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Santiagoまでの残りは、67km、あと3日でゴールです。

by camino0810 | 2011-09-07 06:50 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年9月11日(土) 29日目 Sarria~Portmarin

2011年8月16日 京都に来ていました。「大文字の送り火」を見るためです。
お昼すぎにビューポイントの下見も兼ねて、賀茂川と高野川の合流地点の出町柳にいました。ここからは、「大」と「法」がよく見えました。

高野川沿いの遊歩道を高野方向に上流に向けて歩いて行きました。遊歩道は砂で舗装された砂利道。真夏の京都は暑く、日差しも結構きつかったです。
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1年前のCaminoを突然思い出しました。次のアルベルゲに到着するのは、いつも1時過ぎ。概ね6時間の歩きで疲れた体を励まして、暑い中、ゴールを目指したものです。

たかだか2kmの歩きでしたが、高野橋のたもとのカフェで冷たいカフェラテを飲みながら、1年前のスペインを思い出していました・・・
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今日の目的地は、Portmarin(ポルトマリン)。
朝、7:00出発、22km(累計687km)を歩きます。

Sarriaからの道は、予想通り、混んでいました。Santiagoまでの約110kmを歩けば、コンポステーラ(完歩証明書)がもらえるからです。但し、途中で1日に最低2つ以上のスタンプがいるという条件が付くとのこと。タクシーなどを使った「キセル歩き」を許さないということでしょうか?とにかく、アルベルゲのスタンプだけでは不足なので、必ず、休憩したBarでスタンプをもらいました。

朝焼けと朝霧の中を歩いて行きました。
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ガリシアの道は、緑が濃く、優しい道でした。道路脇には、石垣と大きな木が・・・
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栗やドングリの大木には蔦や苔が絡まって、木漏れ日が優しく射し込んでいました。
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小川を渡ります。
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残りが100kmになりました。記念写真を通りかかったドイツ人男性Peterさんに撮ってもらいました。
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2、3年前に、イタリアのフィレンチェで日本人旅行者が有名な寺院で落書きをして話題になりましたが、それにしても、この落書きはちょっとひど過ぎ。気持ちは分かりますが・・・
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残りが、いよいよ2桁台に・・・99kmの道標も同じでした。
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牧場の柵が、石垣になっていました。
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前方に雲海が・・・Portmarinは、ダム湖の脇にある小さな街。多分、ダム湖に霧が立ち込めているのでしょう。
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道沿いに綺麗なアルベルゲがありました。民間経営、9€、公営の5€と比べるとお高めです。
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ここで、コーラ(1.5€)を飲みながらひと休み。
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内部は非常に綺麗で、おしゃれでした。食事も期待できそうなアルベルゲでした。日本語版のガイドブックには、このような情報はありません。多分、スペイン版かフランス版のガイドブックには紹介されているのではないでしょうか?
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12時、Portmarinの街が見えて来ました。大きな橋が、ダム湖の上に設置されていました。脇の小さな橋は、ダム完成以前のもの。橋の向うに街が見えています。
日本のダムは、夏場の洪水期には、ダムの湛水位を下げて、洪水を貯める容積を確保します。Portmarinのダム湖も同じ運用をしているのでしょう。ただ、湖面が下がり過ぎ。多分、雨が少なかったのでしょう。日照りが続くと、日本のダムでも普段はダム湖に隠れた構造物が姿を現します。そのため、水没した橋が姿を現していました。貴重な写真と言えます。ダムの普段の湛水位は、大きな橋の橋脚の茶色の痕跡だと思います。
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この橋を渡って街に入りました。それにしても、この橋は高かかったです。多分、橋面は湖面から50m以上はあるでしょう。下を覗くと結構ビビりました。干上がったダム湖はこんな感じ・・・
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街の入り口にあるアーチ橋を登って街に入りました。
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Portmarinは小さな街でした。
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5分ほど歩いて、12時30分、公営アルベルゲに到着。リュックを置いて順番待ち、僕は、20番目でした。どんどん巡礼者がやってきて、列が道路まで伸びて来ました。今まで、このようなことはありませんでした。
黄色いTシャツは、Turboさん。19時にカテードラルで待ち合わせして夕食をご一緒する約束をしました。
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アルベルゲは鉄筋コンクリート2階建ての新築。ベッドルームは、いつもの大部屋です。
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いつものように、慌ただしく洗濯を済ませて、スーパーに買い物に・・・プール付の公園のベンチでお昼にしました。さっき渡った橋やダム湖も綺麗に望めました。Turboさんとバッタリ、得意を絵を製作中でした。
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街の薬局へ・・・どうも、ダニにやられたようでした。足から足首にかけて赤い発疹が出て痒くなりました。多分、1つ前のTriacastelaのベッドで噛まれたようです。こんな経験は、生まれて初めて・・・正直、ショックでした。とにかく、痒かったです。
薬局の若い女性店員に、恐縮ですが、英語で話してみましたが、案の定、通じません。こうなったら、パフォーマンス勝負。まず、ボツボツの足を見せて、「ペリグリーノス」(巡礼者)、「アルベルゲ」(巡礼宿)、「ハポン」(日本)など知っている限りのスペイン語を並べました。
店員は、にっこり笑って、チュウブ入りの軟膏を出しました。7€。スペインの軟膏は実に固く、力を込めて押さないと、クリームが出てきません。即効性はありませんでしたが、それなりの効果はありました。
再び、街の散策に・・・中心部の教会は、素朴なロマネスク様式でした。
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内部も結構シンプルでした。
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このアルベルゲの収容人数は、160名。3桁台のアルベルゲは、そうありません。3時過ぎにも巡礼者が、次々と到着しましたが、定員オーバーでキャンセルされます。
キャンセルの巡礼者は、疲れた体に、再度、重いリュックを背負って別の宿を探します。この時間は、日差しもきつく暑い。彼らの大変さを思いやったものです。
Santiagoまでの残り距離は、88km。
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もう少しで、僕のCaminoもいよいよ最後を迎えます。

by camino0810 | 2011-09-01 06:51 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)