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2013年5月5日(日) フランス その20 ツール アンボアーズ城

お城ツアーの最後は、アンボアーズ城。
3つ周った中では、最も気に入ったお城でした。ロワール川と街がセットになっていたからです。
アンボアーズ城は、アンボアーズの街を流れるロワール川のすぐ脇に建っていました。
このお城は、城本来の防御機能である高い城壁を有しており、その周囲には旧市街も拡がっています。

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城壁の高さはおよそ15mはあるでしょう。入城する坂道を上がるのは結構大変でした。

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お城の内部には広い中庭が拡がっていました。居住する館は瀟洒な洋館風の邸宅でした。

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奇抜な植え込みも・・・日本ではありえないデザインです。フランス人の庭師の感覚はとてもユニーク。。。

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ここから眺めるロワール河や街の光景は最高でした。

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この街の屋根は灰色。多分近くにスレート(粘板岩)の産地があるようです。

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陸側にはロワールの森が拡がっていました。

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お城の内部にはこの城の模型が展示されていました。

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16世紀のお城の鳥瞰図もありました。

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中世か近代かは不明ですが、当時のアンボアーズ城の全体が描かれた絵も展示されていました。この絵からこのお城は河畔の岩盤でできた丘に城壁を廻らせた構造であることがわかります。
ロワールを渡す橋上には物資を運搬する馬車が描かれており、当時の生活の様子が窺えます。驚いたのは、ロワール河に沢山の船が運航していること。鉄道が整備される以前には、舟運が物資輸送の主役であったようです。

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岐阜市の金華山に立つ岐阜城と立地条件がにています。岐阜城は長良川河畔の高い山の頂上に建設されました。

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フランスの歴史遺産はあちこちで補修されていました。このお城も補修工事中。フランスの歴史遺産をしっかり保全しその価値を維持しようとするフランスの国としての意志を感じました。

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アーチ型の天井を採用していました。シャンボール城は梁形式でしたが・・・

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螺旋階段はステップの石材を重ねた構造、芯の構造が気になりました。

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玉座にはブルボン家の紋章の百合の花が織り込まれていました。

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ベッドやテーブルはそこそこのゴージャスさと繊細さが感じられました。

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このお城には、ダ・ヴィンチのお墓がありました。シャンボール場の持ち主、フランソア1世は、晩年のダ・ヴィンチをこの地に招いたそうです。身長200㎝の国王と身長190cmの天才芸術家はいい師弟関係を構築したとか・・・
シュノンソーのカトリーヌ・ド・メディチと同様、当時のフランスは文化的には若干の遅れを感じており、先進国のイタリアから最新鋭の文化を輸入したのかもしれません。

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彼のお墓は、お城の中の礼拝堂にありました。

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彼の墓碑銘もありました。
"レオナルド・ダ・ヴィンチ 1452年4月14日フローレンスに近いヴィンチで生まれた。最後の3年をフランソア1世の招きによりクロ・リュス館で過ごした。1519年5月2日死去。彼の要望により、1807年に解体された聖フロランタン教会の中の館に埋葬された。”
彼の名前は、”ヴィンチ村のレオナルド”という意味でした。日本流に言えば、”渋谷村の清兵衛”みたいな感じでしょうか?ダ・ヴィンチは67歳で亡くなったようです。

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案内人の保田さんのおススメの撮影スポットに行きました。お城の対岸にある公園です。ここから眺めるロワール河も最高でした。

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ダ・ヴィンチの彫像も展示されていました。ポセイドンを彷彿させる巨人でした。

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最後に保田さんに家族写真を撮ってもらいました。

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アンボアーズは再来候補のひとつ。1日かけて、川を見たり、旧市街のカフェでのんびり過ごしてみたい街でした。
車でツールの街に戻りました。

by camino0810 | 2013-10-25 05:34 | フランス | Comments(0)  

2013年5月5日(日) フランス その19 ツール シュノンソー城

シャンボール城の次は、シュノンソー城。
車で1時間余りで到着しました。駐車場からお土産売り場を通ってチェックイン。両脇に高木のある気持ちのいい砂利道を歩いて行きました。

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シュノンソー城はこじんまりした可愛らしいお城でした。貴族の別荘みたいな感じでした。

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ロワール川の支流シェール川に掛かる橋の上に立った橋上住居をお城風に仕立てたような感じでした。

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パリのセーヌ川にかかる多くの橋は、1600年代までは橋上住居だったそうです。現在では、フィレンチェのヴェッキオ橋が有名です。
何故、わざわざ橋の上に住むのか?
パリの橋はひとが集まりやすいので商売がやりやすいため両替商が並んだそうです。これは、理解できる。トイレの処理にも好都合でしょう。ただ、洪水による冠水や流出の危険もあります。
僕は次のように考えました。
①防衛上の理由
②高いステイタスを自慢する。
②物資の輸送が楽である。

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中世は我が身の安全を守るのが第一。お城には高い城壁かお堀を廻らせています。南フランスの カルカソンヌの城塞都市シテなどがその典型例でしょう。(Googleより)

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この別荘は川をお堀替りにした。その証拠に出入り口には木橋があるだけ。。。外敵の侵入を防ぎやすい構造となっています。

やはり橋の上の建物は目立つ。それがお城だともっと目立つ。自らの権勢を示しやすい場所だとかんがえたのでしょうか?

当時の物資輸送は、陸上なら牛か馬のよる馬車輸送か、運河や川を利用した舟運。舟運の方が、大量の物資をより効率的に運べるし、輸送時の安全も確保しやすいのではないか?

このお城の持ち主は、1500年代にイタリアのメディチ家からフランス国王アンリ2世に嫁いだカトリーヌ・ド・メディチ。彼女は若干野蛮だったフランスに優雅な風習を持ち込んだ文化人。彼女がナイフ・フォークによる食事方法をインポートしたそうです。つまり、それ以前、フランス人は手でご飯を食べていた・・・怖げな顔つきの黒服を纏ったカトリーヌ・ド・メディチの肖像画もありました。

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内部には礼拝堂がありました。

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小さ目の豪華なベッドも・・・

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色落ちしたタペストリーに中世の気分を感じました。

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このお城にもルイ14世が登場。彼もこのお城を別荘にしていたのでしょうか?

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橋面上の回廊は、黒と白のタイルが貼り付けてありました。なかなかお洒落です。

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この城は、建物よりもお庭の方がより価値が高いように思えました。建物の数十倍の広さを持つ瀟洒なお庭が広がっていました。

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花壇にはとりどりのお花が咲き誇っていました。

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しもた屋風の建物には、藤の花が咲いていました。

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お城を管理する人たちの事務所?の前のカフェの剪定はジャンポール城と全く同じでした。枝を徹底的に払って、プードルみたいに裸にしてありました。日本の庭師ならここまで弄ることはないでしょう。フランス人と日本人の自然観の相違があるように思えます。

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このお城は女性好みのお洒落な可愛らしいお城でした。マリアントワネットがゴージャスなヴェルサイユ城に辟易して移り住んだ「小トリアノン」に似てるような気もしました。

次の目的地、アンボアーズ城に向かいました。

by camino0810 | 2013-10-18 06:55 | フランス | Comments(0)  

2013年5月5日(日) フランス その18 ツール シャンボール城

今日は、ツールからお城巡りに出かけました。
カトリーヌさんから紹介してもらった日本人ガイドによるプライベートツアーです。
お値段は半日の運転士付きで370€(48,000円)。1人あたり12,000円と安くはありませんが、日本人運転士によるガイドでフランスの歴史や国民性などが理解でき、価値のあるツアーだったと感じています。

案内人は、QUART DE TOURS社の保井(やすい)さん。
保井さんからの事前メールは以下のとおり・・・

「お世話になっております。
早速のお返事ありがとうございました。

それでは、当日は13:30にトゥール市のツーリストオフィス前でお待ちしております。
僕の携帯は、+33-6-1589-××××です。小太りでメガネのおっさんです(名前から女性かと思われる方もいらっしゃるのですが・・・、申し訳ありません)。

また、レストランの件、承知いたしました。
ご予算やご希望(料理の種類、高級or庶民的etc)などはございますか?
あいにく日曜日のため、空いているレストランは限られてしまいますが、その中でいくつか候補を探してみます。

では、どうぞ宜しくお願いいたします。」

トゥール駅前のツーリストオフィス前で家族4人で保井さんを待ちました。

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この場所には、プライベートツアーの定番の待ち合わせのようでした。ワンボックスのそれらしい車が何台か待っていました。
”小太りでメガネのおっさん”である保井さんはすぐにわかりました。
保井さんはフランス在住20年、直前までツールの日本人学校で古典を教えていたそうです。ご出身は、岐阜県の神主の息子さんとか。

家族以外の人と日本語で会話したのは、3日振り。異国で日本人と話せるのは、心強い気持ちがしました。

ガイド用の車は、ベンツの黒のワンボックス。リッチな気分でしたが、ヨーロッパではベンツは大衆車の位置づけとか・・・
シュノンソー城前の駐車場で下の方に映っている黒塗りの車がそれ、右端の男性が保井さん・・・

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お城ツアーの旅程はこんな感じ。。。
13:30 トゥール市内出発
14:30 シャンボール城着 見学(1時間15分)
15:45 シャンボール城出発
16:45 シュノンソー城着 見学(1時間)
17:45 シュノンソー城出発
18:00 *アンボワーズ着 街の見学(30分) 又は
      *ワインカーブ見学&試飲(30分)
18:30 出発
19:00 トゥール市内着

何より幸運だったのは、快晴になったこと。最高のお城ツアーが出来ました。

最初は、シャンボール城。
広大な林を切り開いて造成した草原の中にポツンと単独で立つお城でした。周囲には何もありません。最初は、1500年ごろに活躍したフランスを代表するフランソア1世の狩猟用別荘でした。完成させたのが、ルイ14世。

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意匠的には風変わりな塔が林立する一見奇妙なお城でもあります。統一感を無視したデザインが一種のセールスポイントかもしれません・・・
もう一つ奇妙に感じたことがありました。お城の周りには、防御用のお堀や高い城壁が一切ありませんし、その周囲に街や教会などの都市インフラが一切ありません。シュノンソー城、アンボアーズ城は、お堀や城壁がしっかり設置されていましたし、ナントのブルゴーニュ大公城もそうでした。
つまり、この城はフランス国王の権威を示すプロパガンダだったと考えるべきでしょう。なんとも贅沢な話です。400の部屋、77の階段、300の煙突があるそうです。

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最初は、有名な二重らせんの階段。登りと下りのらせん階段はお互いに見えない構造になっていました。。そのアイデアもさることながら、このような捻じれたものを石で築造するフランス人の石工の高い技量に感心させられました。

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階段を支える芯柱にあたる柱は巧みに螺旋を削って、巧みに接着してありました。目地材は多分セメントのようなものを使っているようです。この建物は、築500年を超えているようなのですが、実に長い寿命を保っているのにも感心させられました。

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床は壁に大きな梁を渡し、その梁に小さ目な材木を張っていました。これは、イギリスの教会と同じ構造でした。アーチ状の石材で床を支えることも可能ですが、お金と手間が掛かるので、梁方式にしたようです。

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フランソア1世の肖像画が展示されていました。小柄なラテン系にあって、身長200cmの大男だったとか・・・このお城を狩りに使っていたとは、贅沢な話です。日本でいうと、行徳にある天皇家の鴨場もたいなものでしょうか?

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ルイ14世が、この城を完成させたそうです。

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寝室も豪勢でした。ヴェルサイユと同じ。

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1520年の軍団の入場の様子が描かれた絵も・・・中世を感じさせる絵柄でした。

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有名なエルメスは、昔は皇室御用達の馬車を造っていたそうです。超豪華な馬車が展示されていました。

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城内から観たお城はこんな風・・・

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お土産売り場には、この城の模型がありました。

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城内のトイレは、予想通り小便器は高い位置に設置されていました。

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見学後、お城のお庭でのんびりしました。いい天気に恵まれてホントに良かったです。

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お城の脇にあるカフェはいい気分がありましたが、時間がないのでスルー。

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フランス流の剪定は結構徹底していました。丸や四角に刈ったり、徹底的に枝を裸にしたり・・・フランス人は人が自然を支配するというポリシーもあるようです。

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次の目的地、シュノンソー城に向かいました。

by camino0810 | 2013-10-14 17:18 | フランス | Comments(0)