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2014年5月9日(金)中欧 その41 ウィーン(その4)

朝8時、ウィーン本川脇の「ミレニアムタワー」に到着しました。ウィーンで初めて見た近代的な超高層ビルでした。
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川沿いで地価が安いからでしょうか、歩道が広めでプラタナスの並木が植樹されていました。中心市街地は植樹が少なかったです。
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これまで見てきた西欧の街は、歴史的な建物を保存した旧市街とオフィスビルが林立する新市街に綺麗に分離されていました。新旧の建物が混在する街は見たことがありません。例外として思いついたのはパリのモンパルナス駅前の超高層ビルくらいです。歴史的な景観を保全するために非常にタイトな景観条例のような法律があるように感じます。
日本の「都市計画法」や「建築基準法」では「市街化区域」、「市街化調整区域」、「用途地域」などで建物や開発に一定の制限が決められています。さらに、景観自体を正面に据えた「景観法」という法律が2004年にできたそうです。日本のかなりの街が成熟段階に入っているので、遅きに失した観がありますが、既存の街の改造や新規の街つくりに役立ってもらいたいものです。
正直に言うと、ブダペスト、プラハなどの街並みに触れた時、衝撃を受けるとともに敗北感をも感じました。「日本人にはこんな街を造る事は到底できない」と白旗を揚げざるを得ませんでした。
長年、河川行政に携わってきた方との会話を思い出しました。
 某氏 「僕は、欧米から成田に戻ってきて電車に乗り換えた時、車窓の風景にいつもがっかりさせられる。日本の街並みはバラバラで美しさが全く感じられない。欧米の景観との落差が大き過ぎる。その理由がわかるかい?」
 僕  「僕もそのように思いますが、その理由は???」
 某氏 「日本は土地も含めて私権が強すぎるんだよ。だから、地域を良くするための街づくりも思うように進まない・・・」
この方の言葉から、地域全体にメリットの大きい河川整備計画が一部住民の反対などで頓挫した苦い体験があったのではないかと感じました。
土地、建物に対する執着心の強い日本人は、総論賛成、各論反対のスタンスを崩すことができません。建物のような不動産の価値が時間経過ととも減っていく日本と増えていく欧米。住宅の所有に拘る日本と所有に拘らない欧米。この違いは、日本人固有の「土地本位制」に起因しているように思います。
日本には、ウィーンの街に見られるような軒高や建物の色規制(あると思います)に従う土壌がそもそも乏しいように思います。「みんなのために個人が少しだけ犠牲になる」風土が乏しいためでしょうか。
日本の観光的価値を高め、多くの外国人観光客を誘致するには、ある程度の私権制限も必要でしょうし、そうすることによって賑わいができて雇用や収入が増え、国の税収も増え、新規の改造に資金を回せるという正の循環が起きると思うのですが・・・。
区画整理事業では、みんなが自分の土地を少しづつ提供して、道路や公園といった公共用地に充てて、立派な街並を造り上げます。一旦損はするけど、完成後は地価が上がり、結局、自分の土地の地価や価値が上がります。「損して得獲れ」ということです。唯、「ご先祖様の土地は絶対譲れない」という土地本位制に拘る日本人には結構ハードルの高い事業のようです。

ミレニアムタワーの玄関はこんな感じ、日本でもよく見かける光景と似ていました。
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モールは建物全部が明り取りになっていました。寿司レストランもありました。
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朝早い時間なので閑散としていました。スタバも入っていました。
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スーパーは開店していました。
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天井を通して見上げたタワーは何か六本木ヒルズに似た気分がありました。
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早速、寿司レストラン「KYOTO」のお値段チェック。。。
ニギリは、14.9€(2,100円)、鉄火巻きが、8.6€(1,200円)といった具合でウィーンでもお寿司は高級料理のようでした。
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建物を出ると、ドナウ川が視界一杯に広がりました。
以下、次号・・・

by camino0810 | 2014-11-03 07:09 | 中欧 | Comments(0)