2010年8月13日(金) Montparnasse~Saint Jean Pied de Port

今日は、camino(スペイン巡礼)の出発地Saint Jean Pied de Port(サンジャンピエドポー)に向かう日です。
朝6:00起床。生乾きの洗濯物をリュックに詰め込んで、持ち物の最終チェック。昨日の夜は、風邪で熱が出ましたが、持参の風邪薬と無理やり飲み込んだ大量の水のおかげで、汗が出て平熱に戻りました。自分の体力に感謝、感謝でした。
Montparnasse駅に7:00到着。駅の売店でお昼ご飯のサンドイッチを購入して、時刻表が見えるベンチで発車ホームの発表を待ちました。昨日の予行演習のとおりです。20分前に発車ホームが掲示されました。例の黄色の機械でチェックインして、ホームのTGVへ・・・
TGVの車内は、結構カラフルでした。座席は通路の両側に2列ずつ。新幹線よりゆったりしていました。

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Saint Jean Pied de Portは、フランスとスペインの国境付近にあるフランスの小さな町です。
Montparnasse駅からTGVdでBordeuax駅(ボルドー)まで行きます。ここで、TER(在来線)に乗り換えてBayonne駅(バイヨンヌ)へ。もう一度、乗り換えてSaint Jean Pied de Portへ。
料金は86€。SNCF(フランス国鉄)のサイトで予約しました。距離的には、約800km。東京、岡山間位の距離ですから、日本の新幹線より少し安めでした。

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7:50いよいよ出発です。
TGVは静かでした。新幹線より乗り心地が良かったように思いました。沿線には、大きな都市はなく、田園風景が続きました。

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11:24分、Bordeuax Saint Jean駅に到着。
この駅は天井が高く、ちょっとレトロでおしゃれな駅でした。

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駅の外に出て、お昼にしました。

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駅前にはトラムが走っていました。

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在来線に乗り換えて、Bayonne駅へ。

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もう一度乗り換えて、目的地へ。電車は川沿いの線路を少しづつ高度を上げながら登っていきます。

15:45分、Saint Jean Pied de Port駅に到着。
砂利敷きのホームに、沢山のバックパッカーが降り立ちました。

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小さなかわいらしい駅でした。

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駅前で若い長身のアメリカ人男性と日本人女性のカップルを見かけました。あえて挨拶をするのは、遠慮しました。
外国にまで来て、わざわざ日本人とお話するのはやはりおかしいと思っていたからです。
実は、この2人がcurtis君とakkoさんでした。2人とは、しばらくして、お友達になります。

歩いて巡礼事務所に向かいました。ここで、巡礼の登録とオリエンテーションを受けます。フランス人のオスピタレイロ(世話人)は一語一語ゆっくりと丁寧な英語で説明してくれました。道しるべの黄色い矢印、アルベルゲ(巡礼者用の宿)のルール、巡礼ルートの説明・・・
紹介されたアルベルゲで重いリュックを下して、街の見物へ・・・
Saint Jean Pied de Portは標高200mの小さな宿場町です。石畳の急な坂道の両脇にたくさんのお土産屋が並んでいました。
川のそばに出発点となる時計台があります。

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町はずれには小さな古いお城がありました。お城から赤い屋根の家々が見えます。

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泊まったアルベルゲの裏手はこんな風になっていました。

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町の中ではお祭りをやっていました。

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お土産屋でホタテの貝殻を購入。巡礼者は、ホタテをリュックに着けて歩くのがルールです。
夕食は近くのレストランでとりました。赤ワインがボトルで出てきました。ワインが少し回って幸せな気分になり、家族にメールを入れました。とにかく、ここまで無事に来られたことを一人で祝福しました。

いよいよ、明日から僕のcamino が始まります。


その前に、camino(カミーノ)について、簡単な説明を・・・

caminoとは、「スペイン巡礼」のこと。スペイン語で「道」のことです。僕たちは、この言葉を使います。
「聖地サンティアゴ巡礼 世界遺産を歩く旅」(日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会)が、僕たちの「バイブル」でした。
2010年7月初め、友の会主催の相談デスクに出かけました。caminoの必須アイテム「クレデンシャル」(巡礼手帳)をもらうためです。パスポートの次に大事な書類です。これがないとアルベルゲ(巡礼宿)には泊まれません。
友の会理事長の森岡朋子さん、藤野伸弘さんから格安航空券の入手方法、服装、備品、お金の調達方法、アルベルゲのルールなどなど丁寧な説明を受けました。

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今回のルートは、「フランス人の道」。初心者向けのもっともオーソドックスなコースです。
Saint Jean Pied de Port(サンジャンピエドポー)→ Panmplona(パンプローナ)→Logrono(ログローニョ)→Burgos(ブルゴス)→Leon(レオン)→Astorga(アストルガ)→Ponferrada(ポンフェラーダ)→Palas de Rei(パラスデレイ)→聖地Santiago de Compstela(サンティアゴデコンポステーラ)。北部スペイン地方を歩く全長約800kmのコース。

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衣食住について・・・
巡礼者(ペレグリーノス)の服装は、Tシャツ、半ズボン、トレッキングシューズ。リュックに着替え、寝袋など生活用品を詰めて歩きます。巡礼者は、リュックに目印のホタテの貝殻をつけています。
僕は、50Lのリュックを使いました。リュックの重さがポイント。僕の場合は、全部で13kg。結構、重かったです。そのため、2本の伸縮タイプのスティックを使いました。2本の脚を4本にするためです。荷重の分散と歩行時の推進力を得るのが目的でした。おかげで、800km歩き終えても、足や膝は全く平気でした。スティックで地面を押す歩き方をしたので、カチカチと音がでます。仲間の外国人からこの音のせいで、なぜか「shinkansen(新幹線)」と呼ばれていました。歩行速度は、平均5km/h。たいして速くはないのですが・・・

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朝食は、アルベルゲで出される簡単な食事(3€)、カフェコンレッチェ(スペイン人愛用のミルクコーヒー)とビスケット、ジャムなど。

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朝食が出ないアルベルゲでは、前日にスーパーで買ったパン、果物、チョリソー(酸味のあるサラミ)など。10時休みの時には、バル(お酒も出る喫茶店)でカフェコンレッチェ(1~1.5€)とクロワッサン(1€)でガソリン補給。

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昼食は、目的のアルベルゲにお昼すぎに着いて、スーパーで買った食材を食べていました。

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夕食は、レストランかバルで、menu del dia(本日の定食)をたのむのが定番。お値段は大体10€。ボトルのワイン付き。味も量も満足のいくものが出てきました。menu del peregrinos(巡礼者用定食:8€)もありましたが、いまいちでした。

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スーパーで買った食材を食べる時もありました。3食分で8€程度。安上がりの食事です。スペイン人は、日本人と同様、イカ(calamar)、タコ(pulpo)が大好き。その缶詰をよく食べていました。安くて旨かったです。

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アルベルゲには、キッチン、お皿、ナイフ、フォークなどが用意されているので、買った食材を調理している人たちも沢山いました。

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水は500㏄のペットボトルに水道水を詰めて飲んでいました。

アルベルゲ(巡礼者用の宿)は、概ね10km間隔にある街中にあります。公営と市営がありますが、たいてい公営のアルベルゲを利用しました。「フランス人の道」は世界遺産にも登録されているので、よく整備されていました。歩く道は、ほとんど歩行者専用。目印の黄色い矢印も要所要所に印されています。

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アルベルゲは2段ベットが並んだ大部屋。プライバシーはありません。当たり前ですが、トイレ、シャワーは共同。チェックインの時、先ほどのクレデンシャルをオスピタレイロ(世話人)に見せ、宿のスタンプを押してもらいます。スタンプラリーみたいなものです。ただし、これがコンポステーラ(巡礼証明書)を発行してもらう時の大事な証拠の品になります。料金は、概ね5€。

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毎日同じことの繰り返しですが、洗濯も非常に大事な仕事でした。アルベルゲには、洗濯板の形をしたシンクが備え付けてあります。早めに宿に着いて、まず洗濯。日当たりの良い物干し場をゲットするのもポイントでした。

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camino中のお金は、「paris」で紹介したように、クレジットカードのキャッシングを利用しました。概ね4日に1回のペースで100~110€の現金をATMで引出していました。

僕のcaminoでの1日の様子は次のようなかんじでした。

5時00分 起床、準備、朝食。消灯中なので、ヘッドライトの灯りを頼りに段取りを開始。
6時00分 出発。スペインはサマータイム中なので、実質的には5時。周囲は真っ暗。ヘッドライトを頼りに目印の黄色い矢印を必死で探します。見つけるとホッと一息。夜明けは、7時30分頃。一人ひたすら歩く・・・
10時頃にバルで一休み。カフェコンレッチェとクロワッサン。再び歩き・・・
13時頃 アルベルゲ到着。歩きの時間は、5~6時間。平均的な歩行速度が5Km/h。1日の歩行距離は、25~30㎞。チェックイン後、スーパーで買い物。昼食。スペインでは、14時からシエステ(昼休み)でお店が閉まります。時間がないので、大急ぎで買い物をしました。
14時 洗濯。洗濯物を干し終えると1日の仕事は完了。昼寝(シエステ)
16時頃から市内見物
19時 夕食。最初は一人でしたが、そのうち自然発生的にグループができます。外国人のお友達とオープンテラスかレストランで食事、お酒を飲みながら談笑。
21時頃 アルベルゲに戻り。22時に鍵がかけられ、消灯するのが、アルベルゲのルール。
22時 就寝。

新聞も読まず、テレビも見ずに33日間ひたすら歩くだけ・・・
こんな生活は、これまでの僕の人生では一度もありません。「食う」「寝る」「歩く」「観る」のシンプルな行為をひたすら繰り返す・・・今にして思うことは、これがある意味、caminoの本質的な部分ではないかと感じています。
camino中、「考える」ことはあまりありませんでした。

最後に「動機」・・・

Rivadiso da BaixoからPedrouzoに向かって歩いていた時、ひとりのアメリカ人女性から呼び止められました。
「どこから?」
「日本から」
「日本!極東のはずれからワザワザ。それは何故?」
「3年前に観たフランス映画がとても良かったから・・・映画のタイトルは「サンジャックへの道」。それが理由。納得できましたか?」
「納得((笑)」

理由は簡単。このフランス映画です。「Saint Jacques・・・La Mecque 」(サンジャックへの道)は、実に傑作な映画でした。サンジャックとは、フランス語でサンティアゴ(聖ヤコブ)のこと。caminoを舞台にしたコメディタッチの泣かせる映画でした。映画で見たシーンがあちこちに出てきてうれしくなったものです・・・

# by camino0810 | 2011-04-13 21:23 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

2010年8月12日(木) Paris 2日目

2日目はMontparnasse Bienvenue駅から。
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この駅名に感心しました。Bienvenueとは、「Welcome」のこと。駅名に人物名が多いのにもビックリでしたが、駅名に「ようこそ」と付け足すフランス人のセンスの良さにも感心させられました。
駅前にMontparnasse タワーという超高層ビルが建っていました。
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屋上の観覧料が、確か15€?と高かったので行くのは止めにしました。駅前は旧市街の雰囲気がないので、特別な規制緩和で建てられたのでしょうか?遠くから見ても目立つビルなので、ランドマークとして役割はあるようです。
明日の朝、この駅でTGVに乗り込んで、Saint Jean Pied de portに向かいます。予行演習も兼ねた偵察みたいなものです。
SNCF(フランス国鉄)の駅は、改札はなく、直接ホームに行って乗り込む仕組みでした。通路の天井から吊り下げられた大型の時刻表はアナログ仕様でした。
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パタパタと表示が変わるのがなんかレトロで懐かしい思いがしました。日本と違い、前もって発車ホームが決まっているわけではありません。発車20分前に発車ホームが掲示されるので、時刻表の近くで待っているのがポイントです。
ホームに設置されている黄色い機械に乗車券を差し込んで、チェックインが完了します。社内の検札もありませんでした。電車については、フランス人は性善説を想定しているようです。
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明日の同時刻に発車するTGVのホームに行ってみました。
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TGVの先頭車両は、一昔前の新幹線に似ていました。カモノハシ型の最新の新幹線比べて、全体的には地味な印象。フランスでは、走行時の風切音や騒音が問題になっていないということでしょうか?
駅の構内でたばこ(5.8€)とライター(1.9€)を購入。日本より気持ち高めのお値段でした。
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嫌煙の流れは、どの国も同じ。フランスのたばこの箱にも、太い黒枠の中に喫煙の警告文が記載されていました。日本とフランスの警告文を見てみましょう。
日本「喫煙は、あなたにとって肺気腫を悪化させる危険性を高めます」
フランス「Fumer peut diminuer l'afflux sanguin et provoque l'impuissance(喫煙は血流を減少させる可能性があるので、インポテンツを引き起こします)」
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フランス語はほんの少しわかる程度ですが、どう解釈してもこの訳しかないように思えます。あまりに直接的な表現にドン引きしました。もっとも、この訳は、男性向けの警告であり、女性に対する警告にはなっていません。フランスは先進国の中では、出生率が最も高い国。国策のひとつなのでしょうか?(笑)
トランジットのクアラルンプール空港では、陳列しているたばこの警告に衝撃を受けました。あまりのおぞましさに写真撮影は止めました。がん患者の異常な腫瘍、真っ黒に変色した肺の写真が印刷されていました。
ちなみに、フランス人の喫煙のマナーはあまり感心できません。たばこのポイ捨ては当たり前といった感じでした。灰皿を置いた喫煙所もありますが、道路、公園至る所に吸殻が散乱していました。スペインも大体同じだったような覚えがあります。

Montparnasse駅で6号線に乗って、Bir Hakeim駅で下車。
有名なLa tour Eiffel(エッフェル塔)に向かいました。
途中に日仏会館のパリ本部がありました。恵比寿にある日仏会館より随分立派な建物でした
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日本語検定試験のポスターが貼ってありましたが、Parisにしては、センスがいまいちという印象が・・・
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La tour Eiffelの入り口には、マシンガンを抱えた兵士が警戒に当たっていました。
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9.11のテロを思い出しました。ニューヨークの象徴が貿易センタービル。Parisの象徴はLa tour Eiffelということなのでしょう。
いいお天気にも恵まれせいもあり、素晴らしいところでした。
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公園の出口に奇妙なモニュメントが建っていました。
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よく見ると、各国の言葉で「平和」と書かれています。漢字の「平和」は、多分フランス人が書いたものでしょう。外国人の書く漢字は、どのような字であれ、明らかに、日本人が書いた漢字とは違った特徴を備えているように思えます。

「陸軍士官学校」を過ぎて、Invalides(アンヴァリッド)にやってきました。
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日本流にいえば、陸軍病院という感じでしょうか。ナポレオンのお墓がありました。すべて大理石。色違いの大理石が使われています。とにかく豪華なお墓でした。
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祭壇も恐ろしく豪勢でした。
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建物内の戦争博物館(9€)に寄ってみました。日本の戦争の展示もありました。
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そろそろお昼の時間。有名なスーパーマーケットCarrefourでお昼ご飯を購入。
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バゲット、サラダ、ハム、水、巻き寿司。個々の値段は忘れましたが、全部で8€。巻き寿司は4€でした。巻き寿司以外は旨かったです。お寿司はシャリが柔らかすぎて僕の好みとは違っていました。
以後、このパターンが、僕のCaminoの基本的なスタイルになりました。
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この食事の必須アイテムは、2つ。1つめは「ナイフ」、2つ目は「フォーク、スプーン」。固いバゲットを歯で食いちぎるのは恐ろしく大変です。下手をすると歯が折れるでしょう・・・
お金を掛けずに旅をする。いわゆる「貧乏旅行」も今回の旅の大きなテーマでした。その意味で、スーパーマーケットは、実は、必須アイテムの1つでもあります。
スペインでも、お店に入ると、店内をぐるぐる巡りました。品揃え、値段などはどうなっているのか?当地の生活を理解するための貴重な資料でした。

公園のベンチでの食事を終えて、次の目的地Opera(オペラ座)に歩いて向かうことにしました。現在地は、Saine川の左岸側。目的地は右岸側。再度、Pont Alexandre III(アレクサンドルⅢ世橋)を渡ります。
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Gran Palaisをやり過ごして、Champs Elysees通りを横切って歩き続けました。
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このブログを書いているは、2011年4月10日。東日本大震災が発生して、明日でちょうど1か月になります。非日常を生きるためには、衣食住の3大要素に加えて、「お金」の4つを確保することが必要です。旅もある意味、非日常の世界。常に「お金」を調達しておくことが必須。
Camino中、僕は、クレジットカードのキャッシングで現金を調達していました。1回分は概ね100~110€。金利、手数料は2%程度でした。よって、お財布の現金は常にMAX100€以下。大きな買い物は、もちろんクレジットカードです。
 現金が底をついてきたので、キャッシングが必要になってきました。事前にWebで勉強していましたが、初めての経験なので、結構、ドキドキしました。
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クレジットカードをATMに挿入して、英語モードにします。「 Withdrawal」(引出し)を選択、暗証番号を入力。引出金額は100€を選択しました。すぐに、50€、20€、10€のお札が出てきました。うまく行ってホット一安心。これで何とかなると思いました。
 スペインでは、どんな小さな町にも必ずATMが1台は設置されていました。「貧乏旅行」なので、1日に必要な生活費は概ね25~30€。4日に1回のペースでキャッシングを利用しました。

まだ、ランチタイム。お寿司屋さんで、3人の男性がお寿司を食べていました。お箸を上手にもっているのには大いに感心。握りと巻きずし(カリフォルニアロール)。テーブルの上には、日本製の醤油さしもありました。値段は14€。Parisのサラリーマンはお金持ちなんだと思いました。気になったのは、ピンク色の椅子。これがParis流なのでしょう・・・
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しばらく行くと、歩道に自転車が沢山停めてあります。以前、Paris市が、温暖化対策の一環として、自転車へのモーダルシフトを試行していることを紹介したテレビ番組を見たことがあります。多分このことでしょう。乗り捨てokとのこと。ただし、市内は、運賃の安いMetroが網の目のように走っているので、競合が生じます。そのあたりをどう整理しているのか?
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駅に着きました。でも、その駅はOpera駅ではなくSaint Lazare駅。道を間違えていました。
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Parisの街並みは、僕のような初めての者にとってはどこも同じように見えました。識別困難な街でもあります。
スペインでも街中で結構迷子になりました。牛追いで有名なスペインのPamplonaでは、同じところをぐるぐる回りました。雪山遭難でよくあるそうです。結局、タクシーを使って宿に帰りつくことができました。迷ったと感じた瞬間の恐怖心は今でもよく覚えています。

現在地を街に設置してある案内図で再確認して、Opera駅に向かうことに・・・
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途中の歩道で、Parisの「ねこ鍋」に遭遇。ねこはどこの国でも同じ気分を持っているようです。
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超長編小説「失われた時を求めて」を書いた作家Marcel Proustが住んでいたアパートもありました。
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ようやくOpera座に到着。Opera座は工事中でした。工事中の仮囲いがあまりに立派すぎてビックリしました。
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正面に回り込んで、記念写真を・・・
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壁面を飾る精細なレリーフ像、天井を飾る黄金の彫像などこの世の贅を尽くした建造物でした。

Opera駅からMetroに乗って、最後の目的地、Sacre Coeur寺院へ。
朝から歩きずくめで相当へばっていました。2号線Anvers駅で下車。上の娘がParisに行くなら、是非、Montmartreへと強く勧められていたので、ここをチョイスしました。
坂道の両脇には庶民的なお店が沢山並んでおり、多くの観光客でにぎわっていました。Parisのアメ横といった感じです。
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階段を何段も登って、ようやくSacre Coeur寺院に到着 。
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高台にあるので、Parisの街が一望できました。写真右側の背の高いビルが、朝見たMontparnasse タワーだと思います。
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Montmartreの坂道は、独特のおしゃれな雰囲気がありました。
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これで、やっとホテルに戻れます。ホテルのある12号線Corentin Celton駅を降りると、駅前でフリーマーケットが開かれていました。
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以上で僕の2日間のParis観光は終わり。

Parisは本当に綺麗で洗練された街でした。多分、世界中で一番綺麗な街だと思います。
季節を変えてもう一度訪れてみたいと感じた街でした。

# by camino0810 | 2011-04-10 22:03 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

2010年8月11日(水) Paris 1日目

朝6時40分 Paris郊外のCharles de Gaulle空港に到着。
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Terminal1からシャトル便でTerminal2へ。PERに乗り換えて、Paris市内のGare du Nord駅で下車。
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初めて見るParisの街に感動。駅前を散策した後、サンドウィッチの屋台で朝ごはんにしました。4€。東京でよく食べるSUBWAYのBLTと味も値段も同じ。旨かったです。
駅の構内でSanit Jean Pied de Portまでの予約券を切符に交換しました。
Carner(Metroの10回分の回数券9.5€)を買って、Metroに乗ってホテルへ。
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Metroは便利でした。本数も多いし、市内は均一料金(約1€)がうれしいです。なんたって、東京Metroの大先輩ですから・・・
Montparnasse駅で、12号線に乗り換え7駅目のCorentin Celton駅で下車。
Webで予約したホテルGabrielへ。重いリュックを置いて市内観光に出かけるためです。
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ちょうどお昼時なので、駅前のレストランでランチにすることに・・・
Plat de jour(本日の定食)をオーダー。コーヒー付きで12€。旨かったです。
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ソテーした大振りのナスの上にデミグラスソースで煮込んだひき肉が乗っています。その手前に型取りしたライスが・・・僕は最初は普通にご飯だと思っていました。
でも、主食はお隣のバスケットに入ったナンでした。(ナンは食べ放題)
フランス人にとって、ライスの位置づけは、主食ではなくサラダの一種、もっと言うと野菜なのでしょうか?
スペインでよく食べたMenu del dia(本日の定食)も一皿目にはサラダが出てきます。数種類の中から選びますが、たいてい、パエリアが入っていました。
つまり、彼らにとって、ご飯はご飯ではなく野菜なのでしょう・・・

再度、Metroに乗って、凱旋門へ。Charles de Gaulle Etoile 駅で下車。
階段を上がって、地上に出ると、有名な凱旋門の威容が目に飛び込んできました。
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ParisのMetro路線図を見ているうちに気付いたことがひとつ。
人物名が使われている駅が実に多いことです。Champs Elysees Clemenceau、Franklin D Roosevelt、Victor Hugo・・・僕が知っているのはこれくらい。多分、もっとあるでしょう。
東京の山手線、東京Mertoに人物名が使われいる駅はありません。思いついたのは、高知県の「高知龍馬空港」くらい。このあたりに、日本とフランスの国民性の違いを感じました。

凱旋門から Etoile 広場に向かって歩くことに・・・
Champs Elysees 通りは、実におしゃれな街路でした。
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途中で右折して、Grande Palaisを見ながらSeine川に向かいました。Pont Alexandre III(アレクサンドルⅢ世橋)のたもとへ。こんなきれいな橋、見たことないです。巨大な親柱の上に金色の彫刻・・
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橋のたもとからは、 Eiffel塔が見えました。
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戻って、Louvre美術館へ。
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9€の入場料を払って中に入ると、逆さピラミッドが・・・「ダヴィンチコード」を思い出しました。
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この美術館は写真撮影OK。
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有名な絵がどっさり並んでいました。
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窓から見える外の景色も素晴らしかったです。
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美術館巡りは結構疲れました。外に出て、これからどこに行こうかと思案していると、市バスに目が留まりました。バスの側面に北野武監督の展覧会の宣伝パネルが・・・
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3月11日から9月12日の6か月、カルティエ財団主催で開催中とあります。改めて、フランスでの北野さんの人気の根強さを感じました。フランスでは日本人が想像する以上に人気者なのでしょう・・

結局、Seine川を渡って、Saint-Germain-des-Prés(サンジェルマンデプレ)に行くことにしました。
橋の高欄にたくさんの南京錠が取り付けられていました。恋人同士で南京錠をつけた後、その鍵を川に捨てるそうです。そうすると、永遠に結ばれるとか・・・
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Saint-Germain-des-Présは、同じ名前の教会にちなんだとのこと。
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教会の近くのオープンカフェで夕食を取りました。Les Deux Magotsというお店は、サルトルなどの文化人が通ったとこらしいです。
席に着くと、ちょっと強面のギャルソンが注文を取りにきました。チョイスは、tarte 〇〇(名前は覚えていません)。
僕は、タルトなのでお肉が入ったパイのようなものと思ってオーダーしました。出てきたのは、タルタルステーキでした。tartare(タルタル)をtarte と勘違いしたようです。語学力の無さが露呈しました。タルタルステーキ20€、ワイン7€ 計27€ 思い切って贅沢することにしました。タルタルは、ハーブが効いていて結構旨かったです。
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食事を終えて、帰路に着きました。ホテルの着いたのは、21時。洗濯をして、ベッドに入りました。
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明日もParis巡り。大筋は決めますが、後はその時の気分で思いつくままに・・・それくらいのアバウトさが僕には合っているようです。

# by camino0810 | 2011-04-05 23:51 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

出発 2010年8月10日(火) 成田

2010年8月10日、成田からパリに向かいました。フランスとスペインの国境近くにあるスペイン巡礼の出発地Saint jean pied de port(サン・ジャン・ピエ・ド・ポー)に向かうためです。
空港には、下の娘が見送りに来てくれました。
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往復の飛行機は、マレーシア航空を選択しました。
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トランジットは、クアラルンプール空港。真新しい空港で、成田よりかなり立派に思えました。
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4時間待った後、いよいよパリ行の飛行機の待合ロビーに行きました。

その時に感じた孤独感、重圧感は今でもよく覚えています。待合の人はすべてヨーロッパ人。成田、クアラルンプール間の機内は、ほとんど日本人でしたから・・・

「メジャー」から「マイナー」へ。

初めて、一人異国に来たんだ、自分はまさにetrangerになったんだと実感しました。
以後、caminoを終えて、再び、クアラルンプールに戻ってくるまで、この孤独感、重圧感はずっと付きまといました。
理由は、言葉が通じず、思いを上手に伝えられない、そのため、トラブルがあった時に十分な対応が取れないのではという不安感だったように思えます。体や表情で思いを表現するほど器用でもないし、その元気もあまりないので・・・

 caminoを終えて、今、思うこと。
異国のプレッシャーの中で、一人でよく頑張ったねという達成感、異文化圏の風景に浸れたこと、外国人のお友達ができたこと、日本の食べ物、風景の良さを再認識できたことなどでしょうか。

 camino中、折々に感じた思いをこれから書き留めていきたいと思います。

# by camino0810 | 2011-04-04 23:06 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(2)  

Prologue(プロローグ) 2011年2月13日(日) 四谷 

2011年2月13日(日)、四谷駅近くのポルトガル料理の「MANUEL CASA DE FADO」で食事会をしました。
メンバーは、Turboさん、Curtisさん、Akkoさんと僕の4人。昨年、8月、9月のスペイン巡礼でお友達になった人たちです。
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スペイン巡礼のことを僕たちは「Camino」と呼びます。スペイン語で「道」のことです。
Turboさんは、絵の上手な大学でマルチメディアを教える先生、CurtisさんとAkkoさんは、現在、アメリカのオハイオに住む若い夫妻で、新婚旅行を兼ねたCaminoをした人たちです。
Akkoさんが、弟さんの結婚式で日本に里帰りしたので、Camino仲間で集まろうということになったのです。
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久し振りの再会で、盛り上がりました。
各自が、別々の料理を注文し、4人でshareしました。
最初はオードブル。タコのマリネは旨かったです。
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定番のパエリヤは、確かTurboさん。
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リゾットはAkkoさん。
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ステーキは、Curtisさん。
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僕は、「豚肉とアサリのアレンテージョ風」にしました。
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去年の秋頃、NHKのBSで「愛と胃袋」という特集を見ました。タイトルのインパクトに興味をひかれたからです。
 江国香織、角田光代さんたち4人の直木賞受賞女性作家が、ヨーロッパの田舎に食べ物の取材旅行に出かけ、それテーマに短編小説を書下ろし、そのままドラマにし、番組で紹介するというユニークな企画でした。
 江國さんはポルトガルのアレンテージョ地方を訪問します。「豚肉とアサリのアレンテージョ風」はこの地方の家庭料理でした。以来、僕は江國香織さんのファンになり、電車の中で彼女の作品を読むようになりました。

CurtisさんとAkkoさんは、タイトなスケジュール。お名残り惜しいけど、2時間ほどで食事会は終了。JR四谷駅の改札で記念写真を撮って、お開き。また、皆でお会いしたいと思います。
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 今回の旅は、飛行機、電車、ホテルなどの予約は、すべて自前。プロデュース、ディレクター、主演はすべて僕一人。海外旅行はこれまで何度か経験しましたが、このようなケースは初めて。いろいろ勉強になりました。
 スペイン国内を800km歩いた中で、多くの異文化圏の人たち、見慣れない風景に接し、貴重な体験ができました。
 
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 これから、Caminoの中で折々に感じた想い、出来事などを綴っていきたいと思います。

# by camino0810 | 2011-04-03 09:19 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)