2017年4月30日(日)ドイツⅡ その20 ハンブルク(4)

15時50分、市庁舎前広場から運河沿いに歩いて河川港のあるエルベ川を目指しました。

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運河Aの上流端には3基の幅10m程度の閘門が設置されていました。内アルスター湖との水位差は約2m、上流のゲートはラジアルゲート、下流ゲートはマイターゲートでした。

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そもそも、内アルスター湖と外アルスター湖という湖は一体何なんだという疑問が消えませんでした。ネットで調べると、正解は13世紀にアルスター川を堰き止めた人造湖でした。目的は水車を動かす動力用施設でした。自分は運河の閘門の水を供給するリザーバーだと思っていましたが、見事に外れました。但し、この湖が旧市街を防衛するリングの一部になっていることからも、お堀の一部を兼ねた施設にしたように感じます。

【アルスター湖】
ドイツの北西部、エルベ川の支流、アルスター川の河口の港湾都市ハンブルク(Hamburg)にある人造湖。13世紀初めに、水車用としてアルスター川をせき止めてつくられた。北の外アルスター湖(Aussenalster)と南の内アルスター湖(Binnenalster)の湖面を合わせると184haの広さがある。湖畔には公園があり、夏はボートやボードセーリング、冬はアイススケートを楽しむ人々でにぎわう。また、湖上遊覧が楽しめる湖として観光客にも人気がある。市内のユングフェルンシュテーク(Jungfernstieg)に遊覧船の発着場があり、湖一周のほか、高級住宅地を縫って進む「運河巡り」や、ショッピング街や倉庫街をゆく「水路巡り」など、多彩な遊覧コースが用意されている。


運河Aに沿って歩いてみました。運河脇にはテラスが設置されていてカフェ席が用意されていました。


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このテラス部分を振り返ると、テラスは運河から張り出して設置されてることが判りました。運河は写真上から下に流れています。張り出し部には運河を航行する船が衝突しないよう防護柱が設置されていました。


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運河Aは幅30m程度の運河でした。建物群は運河に背を向けていました。運河舟運が陸上運輸にとって替わられたのでしょうか。運河と建物の間に道路でもあれば建物は運河に向かうとは思いますが、そのスペースはありません。東京の日本橋川、大阪の土佐堀川と似たような状況でした。

運河沿いのプロムナードは繋がっているのも大事なポイント。プロムナードの連続性が確保されていたのでストレスを感じることなく運河沿いを歩くことができました。


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張り出し部の運河プロムナード・・・


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建物と運河の離隔がある場所は斜路を設けて水辺のアクセスを確保してありました。運河は写真の上から下に流れています。


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運河Aの橋を渡って運河Bに行ってみました。


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お寿司のポスト・・・実に美味そうな寿司です。


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運河Bの橋の袂にある小さな公園で一休みしました。


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橋から眺めた上流側の運河B・・・運河は写真の上から下に流れています。建物の中に道路が設置され3連の眼鏡橋に繋がっていました。実にユニークな構造です。公園の河畔テラスと運河水面の高低差は約3m、転落防止策がしっかり設置されていました。ハンブルク当局は手堅い管理をしているようでした。


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下流側の運河B・・・建物は完全に運河に背中を向けてはいますが、赤レンガの建物群自体に風情があるのでそれなりの水辺を感じます。運河B自体が幅が20mもない手狭な運河なので、いじりようがなかったのだと思います。



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公園脇の広場のオープンカフェは賑わいがありました。


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再び、運河Aに戻りました。エルベ川はすぐ傍でした。運河は写真の下から上に流れています。


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運河脇にはUバーン(地下鉄)が走っていました。地下鉄といっても市街地の外れでは高架になっていました。東京と変わりありません。


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高架駅「RODINGS MARKT駅」まで歩いてきました。


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16時20分、エルベ河畔までやってきました。たかだか30分足らずの運河ウォーキングでしたが、ご当地の運河の様子がかなり理解できました。ハンブルク旧市街地の運河自体のポテンシャルは非常に高いのでこれからも整備が続いていくことでしょう。
引き続きエルベ河畔の散策路を歩きました。ヨーロッパの日の入りは21時、時間はたっぷり残されていました。


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当日のフェイスブックにアップした記事・・・


4月30日(日)ハンブルクは快晴、肌寒い。
10時59分ブレーメン発普通電車のRB 41号は定刻12時23分にハンブルク中央駅に到着した。
(省略)
運河に沿って南に歩いてみた。建物が運河に背中を向けている状況は日本と同じだが、運河沿いの散策路はかなり整備されていた。
運河がエルべ川に合流している場所まで来た。このあたりの光景にも度肝を抜かれた。ハンブルクという街の特徴がよく出ていた。ハンブルク港はエルべ川の河川港だが、実態的にはエルべ川は川というより海だった。エルべ川は長さが1000キロくらいのヨーロッパ有数の大河川だ。ハンブルクは河口から100キロの川沿いの街だそうだ。上流にはドレスデン、プラハがある。
(省略)
18時ホテル着、約4時間の街歩きだった。

以下、次号・・・


# by camino0810 | 2017-08-14 13:05 | ドイツⅡ | Comments(0)  

2017年4月30日(日)ドイツⅡ その19 ハンブルク(3)

予約したホテルはハンブルク中央駅の東側、歩いて10分の大通り沿いにありました。
中央駅駅舎の東面にはガラス張りのドーム型のファサードが沢山並んでしました。駅構内で見たサイドライトがこの部分に当たります。


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ハンブルクにも八重桜が咲いていました。

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ハンブルクの旧市街は、リューベックと良く似た構造をしていて、リングで囲まれていました。リングの直径は約2km、南面はエルベ川を利用した防衛力の高い都市国家だったと思います。西側のリングは幅200mの公園になっていて、ブレーメンでも見た稲妻型のお堀が残っていました。防火帯としても役立ちそうな感じです。
東側のリングは鉄道になっていました。ハンブルク中央駅が半地下構造になっていたのは、お堀を水抜きして再利用したからではないかと想像します。


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(出展 Google)

この日は好天に恵まれ、気持ちよくハンブルクの旧市街を歩くことができました。
13時に予約したホテルに到着、アーリーチェックインができたので助かりました。一休みして14時に街歩きを開始しました。お昼はホテルの近くのカフェが付いているパン屋さんで済ませました。菓子パン(0.78ユーロ:100円)とコーヒー(0.99ユーロ:130円)とリーズナブルなお店でした。お客はアラブ系の外国人が目立ちました。ホテルが立地している駅の東側はリングの外側にあり、夜の一人歩きは危険そうな場所でした。

メンケベルク通りを西側の旧市街地に向けて歩きました。
ハンブルク中央駅の西側・・・駅舎の半分が路面下に埋まっている勘定になります。

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中央駅の南面はメンケベルク通りに面していました。この道路の下に鉄道が走っていました。中央駅が珍しい半地下構造になっているのはリングのお堀の当る部分だったのではないかと思います。


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メンケベルク通りを市庁舎に向けて歩きました。聖ペトリ教会の尖塔が見えました。旧市街の建物群は新旧の建物が混在してはいましたが、建物のスカイラインはかなり綺麗に揃っていました。

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総ガラス張りの真新しい建物も・・・

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スタバがパルテノン神殿風の建物に出店していました。観光地の一等地を占めるスタバの戦略を感じました。

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大通り脇の広場・・・スッキリした街並みでした。

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聖ペトリ教会まで来ました。向こうに市庁舎の尖塔が見えていました。

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聖ペトリ教会は、赤レンガの大きな教会でした。

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ハンブルクといえば市庁舎・・・恐ろしく豪華な建物でした。


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ハンブルクの市庁舎はミュンヘンの市庁舎に負けないくらい立派な建物でした。1886年~97年の建設されたネオ・ルネサンス様式の建物だそうです。


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市庁舎前の広場にEUの旗を持った人たちが集まっていました。この記事を書いている時点ではフランスはEU残留のマカロン大統領が勝利しました。しかし、この時期はイギリスのEU離脱処理やフランス大統領選の時期、対抗馬の女性はEU離脱を訴えていました。EU残留の引き締めキャンペーンのようでした。
ドイツはEUの盟主、ドイツを代表する経済都市ハンブルクで決起集会を開いたということだと思います。

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市庁舎前広場に隣接した運河沿いの景観は文句なしの素晴らしさでした。ここは内アルスター湖とエルベ川を繋ぐ運河の起点にあたる場所でした。


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運河の左側はテラス席、右側は階段式の護岸、水辺のアクセスもしっかり確保されていました。


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運河から市庁舎を振り返りました。

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内アルスター湖の湖畔広場も素晴らしい景観に出来上がっていました。湖畔の建物のスカイラインは見事に揃えてありました。

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湖の観光船も賑わっていました。

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湖畔のプロムナードは幅が50mくらいありました。広幅の歩道を歩くのは実に快適でした。

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スペースがあるというのはそれだけで価値が高い・・・湖に向いた階段式のベンチは蹴込み幅が5mくらいあり超リッチでした。


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Wikipediaに記載された1890~1900年の、この場所の写真を見て驚かされました。写真左の尖塔は聖ペトリ教会、右の尖塔は市庁舎でした。今から120年前にその骨格が出来上がっていて、現在もそのコンセプトを維持されていることが判ります。

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(出展 Wikipedia)

運河に沿って南に歩いてエルベ本川に向かいました。

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当日のフェイスブックにアップした記事・・・

4月30日(日)ハンブルクは快晴、肌寒い。
10時59分ブレーメン発普通電車のRB 41号は定刻12時23分にハンブルク中央駅に到着した。
最初に巨大な駅舎に度肝を抜かれた。半地下のホームに巨大なワントップのドーム屋根が載せられていた。高い天井が独自の気分を造っている。日本では見ることのできない絵柄だ。
13時にホテルにチェックイン、ひと休みして14時に街歩きを開始した。
駅前通りを南に行くと、巨大な市庁舎があった。この建物は、単に大きいだけではない。実に美しく精巧な装飾が施されている。去年見たミュンヘンの市庁舎になんか似た気分がある。ブレーメンの市庁舎も凝った造りだが、ハンブルクはそれ以上だ。
そう言えば、ライプチヒの市庁舎もこんな造りだった。市庁舎とマルクト広場をセットにするのがドイツ人の流儀みたいだ。
市庁舎前の広場でEU統合強化を目指す集会が行われていた。参加者はウェイブを掛けながらEU旗を振っていた。イギリスの離脱、アメリカの自国最優先主義、フランス大統領選も予断を許さない状況の中、EUの盟主ドイツが主要都市でEUの引き締めを図るキャンペーンを挙行しているという事なのだろう。
広場に隣接した運河を取り囲む水辺の景観の素晴らしさにも度肝を抜かれた。そのお隣にある、スカイラインを揃えた建物と広大な湖も実に優れた水辺の景観だった。
運河に沿って南に歩いてみた。建物が運河に背中を向けている状況は日本と同じだが、運河沿いの散策路はかなり整備されていた。

(省略)

以下、次号・・・

# by camino0810 | 2017-08-13 14:46 | ドイツⅡ | Comments(0)  

2017年4月30日(日)ドイツⅡ その18 ハンブルク(2)

ハンブルクは人口180万のドイツ第2位の大都市でした。東京都みたいな特別市だとか・・・中世からハンザ同盟の中心都市として繁栄してきたそうです。お隣のヴェーザー川流域のブレーメンとはハンザ同盟の同志ということになりますが、司教座(大聖堂)はブレーメンにあるので宗教的にはブレーメンの方が格上ということになります。
エルベ川の河口から約100kmの内陸にありながらドイツ最大の港湾都市でもあります。ブレーメンもそうでしたが、何故、臨海部ではなく内陸部に大きな港湾があるのか?日本人の自分から見ると、実に不思議なことです。


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(出展 Google)

ハンブルクはエルベ川の流域にある大都市です。エルベ川は流路1100km、流域面積150,000km2の国際河川、上流にはドレスデン、プラハ、支川にはベルリン、ライプツィヒなどドイツの著名な都市があります。ドイツの国土面積が360,000km2、日本最大河川の利根川の流域面積が17,000km2、エルベ川は大河川だといえるでしょう。
エルベ川はハンブルクの下流で大きな幅があり、ハンブルク上流で河川幅は極端に狭くなっていました。しかも、エルベ川は南北2つの川に分派して、挟まれた地域に自然由来か人工物かは不明ですが、沢山の河川や運河があります。随分と不思議な地形だと感じました。


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(出展 Google)

日本では、似たような地形は狭窄部と呼ばれる両岸が急峻な山地形の上流側で見たことがあります。淀川の山崎、北上川の一関も似たような地形になっていますが、ハンブルクのエルベ川には狭窄部らしい地形がなさそうなので説明がつきません。結局、ハンブルクはエルベ川の数千年前の旧河口で、それ以降の海面下降に伴い河口が現在の河口まで下ったのでは?などと考えてみました。

電車はエルベ川本川に架かる鉄橋を渡りました。もうすぐ、ハンブルク中央駅です。


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建設中の斬新なデザインの建物が見えていました。


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エルベ川沿いの空き地には沢山のクレーンが建っており、再開発や新規の建設投資も盛んなようでした。

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エルベ川の運河を渡りました。ハーフェンシティの東端には斬新なデザインの建物が建っていました。


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大通りの交差点は立体交差ですが、片方を地下化していました。高架形式はブレーメン駅前の高架と同様景観を支障したでしょう。なかなかの配慮だと思います。

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ホームの上の橋はホーム同士を連絡する跨道橋ではありません。街区の道路橋でした。ハンブルク中央駅は半地下の駅舎になっていました。

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12時23分、電車は定刻にハンブルク中央駅に到着しました。この駅舎の巨大さに驚かされました。ワントップの広々とした駅舎で、トップライトとサイドライトで採光してありました。
ホーム上にこれだけ広くてこれだけ高い無柱の内部空間を持つ駅舎は見たことがありません。ドイツ、フランスなど見てきた巨大な大聖堂の内部空間に通じるものを感じました。

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当日のフェイスブックにアップした記事を読むと、この駅舎の巨大さに感嘆している様子が伺われます。

4月30日(日)ハンブルクは快晴、肌寒い。
10時59分ブレーメン発普通電車のRB 41号は定刻12時23分にハンブルク中央駅に到着した。
最初に巨大な駅舎に度肝を抜かれた。半地下のホームに巨大なワントップのドーム屋根が載せられていた。高い天井が独自の気分を造っている。日本では見ることのできない絵柄だ。
13時にホテルにチェックイン、ひと休みして14時に街歩きを開始した。
省略

40Lのバックパックを背負って予約したホテルまで歩きました。
以下、次号・・・

# by camino0810 | 2017-08-13 06:09 | ドイツⅡ | Comments(0)  

2017年4月30日(日)ドイツⅡ その17 ハンブルク(1)

ブレーメン中央駅発10時59分ハンブルク行きのRB41号は定刻に発車しました。ハンブルク中央駅着は12時23分、約1時間30分の電車旅です。


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今日は朝から快晴、北ドイツの沿線の風景を楽しむことができました。
クラインガルテンはこれまで訪問したどの駅近くにもありました。ドイツ人のマストアイテムだと思います。


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2階が屋根裏部屋になっているのもドイツの住宅の特徴かもしれません。


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持参したモバイルPCが使えるようになったので、久し振りに電車の中でモバイルを使ってフェイスブックに記事を載せました。

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北ドイツの沿線の眺めは快適でした。
集落と牧草地・・・

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麦畑だと思います。

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耕作したての麦畑でしょうか。

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オッタースベルクという小さな駅の風景・・・

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若い女性が駅舎でギターを弾いていました。

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駅前の住宅街、綺麗にしてありました。


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12時20分、電車はハンブルク郊外のハールブルクに入りました。
赤レンガの凝ったデザインの駅舎でした。

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電車はアウトバーンを上越ししました。

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ハンブルクはエルベ川の沢山の派川がある大きな街でした。電車は派川を次々と渡りました。

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電車はハンブルク中央駅に近づいて行きました。
以下、次号・・・


# by camino0810 | 2017-08-12 13:37 | ドイツⅡ | Comments(0)  

2017年4月30日(日)ドイツⅡ その16 ブレーメン(6)

海外旅行では必ず「地球の歩き方」を携行します。
ドイツ版には「ブレーメンはハンブルクに次いでドイツの第2の港湾都市」と記載されていました。Googleの地図を見ると、確かにブレーメンはドイツ有数の観光都市だけではなく港湾都市、工業都市でもありました。
ブレーメンはヴェーザー川の河口から内陸に60kmの都市ですが、河口の「ブレーマーハーフェン」がブレーメンの外港の役割をしているそうです。「ブレーマーハーフェン」は「ブレーメンの港」を意味するそうです。ドイツではお馴染みの掘り込み型の河川港になっていました。

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(出展 Google)

ブレーマーハーフェンの河川港にはユニークな産業インフラや水インフラが目立ちました。日本の造船業は陰りを見せていて、本業の造船業を止めて水門のゲートなどにシフトしている造船会社もあると聞いたことがあります。ブレーマーハーフェンでは大型船を建造しているので、ドイツの造船業は元気があるように思います。
掘り込み港湾の中で浮きドックや閘門が活躍している様子でした。掘り込み港湾は外海の波浪や高潮の影響を排除できるメリットがあるのかもしれません。浮きドックが波浪で上下するようでは仕事にならないでしょうから……

①A港湾
ヴェーザー川と掘り込み港は閘門で繋がっていました。閘門のゲートは水平スライド式で側面にゲートの収納スペースが設置されていました。これまであちこち閘門を見てきましたが、このタイプの閘門を見るのは初めてでした。
艤装中の長さ200mを超える巨大な船が浮きドックに乗っていました。日本では掘り込み型のドックしか見たことがありません。

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(出展 Google)

別の掘り込み港湾内ではドライドック、浮きドックがセットになっていました。200mくらいの大きなコンテナ船らしき船が停泊していました。


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(出展 Google)

②B港湾
南側のB港湾も掘り込み型・・・ヴェーザー川との出入りは収納式の水平スライドゲート付きの閘門で行っているようです。

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(出展 Google)

スライド式の陸上ドックもありました。真横には艤装用のスペースが2基設置されていました。

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(出展 Google)

湾奥には3基の浮きドックを持つ造船会社もありました。


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(出展 Google)
ブレーメン市内にもお馴染みの掘り込み港湾、荷役施設や工場がありました。同様に、ヴェーザー川とは閘門で繋がっていました。

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(出展 Google)
閘門のゲートはブレーマーハーフェン港と同じ引き込み式ゲートでした。

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(出展 Google)

ヴェーザー川の上流には川を横断する堰もありました。両岸には閘門と魚道らしき施設が設置されていました。この閘門のゲートは日本でもお馴染みの観音開きのマイターゲートでした。



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(出展 Google)

ヴェーザー川の河畔には赤茶けた工場がありました。背の高い建物は高炉みたいで鉄鉱石と石炭らしき貯留所もあるので、多分、製鉄所だと思います。日本の製鉄所はすべて臨海部にありますが、ドイツは内陸舟運が発達しているので内陸であっても川沿いなら製鉄所の立地が可能なのだろうと思います。


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(出展 Google)
ブレーメン空港は長さ2kmの1本の滑走路しかない小さな地方空港ですが、市街地から約5kmのアクセスの良さがあります。

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(出展 Google)

ブレーメンは人口50万レベルの地方中心都市ですが、ドイツの地方中心都市にはブレーメンと同程度の産業インフラ、交通インフラ、水インフラが整っているように思います。
以下、次号・・・

# by camino0810 | 2017-08-11 14:28 | ドイツⅡ | Comments(0)