2010年9月7日(火) 25日目 Villafranca del Bierzo~Vega de Valcarce

今日の目的地は、Vega de Valcarce(ベガ・デ・バルカルセ)。
18km(累計611km)を歩きます。
多くの巡礼者たちは、もう一つ先のO cebreiro(オ・セブレイロ)を目指していました。その場合は、30kmを1日で歩くことになります。多分、日本以外のガイドブックでは、この歩き方を推奨しているのでしょう。O cebreiroは高低差600mの峠の頂上にあります。結構、ハードなルートです。僕は、日本のガイドブックに従うことに・・・よって、今日の仕事はかなり楽ちんです。
ただし、お友達になった外国人たちとは、一部の人以外は、最後まで再会することはありませんでした。
朝、7時出発。部屋の人たちは、O cebreiroを目指して早めに出発。最後に部屋を出ました。大部屋に一人取り残されるのは、結構辛く淋しい思いがしました。

Villafranca del Bierzoの街外れの石造りのアーチ橋を渡って、山道を登ります。

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今日の道は、国道脇の山道。一般の巡礼者にとっては、退屈な道。
でも、土木屋の僕には、結構、興味深い道でした。
高速道路の橋脚は日本のもの比べてスレンダーでした。地震があまりないからでしょう。

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テールアルメ(補強土を意味するフランス語)と呼ばれるコンクリートブロックを組み立てた形式の橋台が使われていました。これは、日本と全く同じ。但し、橋台の本体にテールアルメを使うのが、スペイン流なのでしょう。日本では、橋台本体はコンクリート造り、橋台以外に部分にテールアルメ使うのが普通。

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橋げたの継ぎ目は、斜めになっていました。日本では普通考えられません。

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しばらく歩くと、高速道路のトンネルが・・・
このトンネルは、よく見ると、ちょっと奇妙です。トンネルの真上にはほとんど山がありません。トンネルを作った後で、土を被せたようにも見えます。右側の山の斜面の高低差は約60m。斜面には、コンクリートを吹き付けて、アンカーで縫い付けていました。

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このトンネルは、地すべり対策として設置されたように思えました。

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こんなストリーを想定しました。
一旦、高低差60mの掘削を完了したものの、地すべりが発生。斜面を吹き付け、アンカーで補強したものの、地すべりが止まらず・・・
どうするか?道路の線形を変更する方法も多分考えたでしょうが、道路の半径など変更するのは大変。結局、トンネルを先に造って、その上に土砂を盛って、地すべりを抑えて、道路空間を確保した・・・
このようなことは、日本でもよくあります。

前方を犬連れの夫婦が歩いていました。この夫婦は、Villafranca del Bierzoのアルベルゲで管理人と犬の宿泊の件で交渉していました。ルール上は不可。結局、この夫婦は、アルベルゲの前でテントを張って犬と泊まっていました。

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11時にVega de Valcarce村に到着。小さな村でした。

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アルベルゲは、高速道路の真下にありました。雨が降り始めました。第1日目のピレネー越え以来です。まだ、早いのでオスピタレイロ(管理人)はいません。とりあえずリュックを入り口に置いて、大部屋を覗くと子供が2人、ベッドで寝ていました。
実は、この2人は子供ではなく、成人したイタリア人女性。小さくて綺麗な人たちでした。その後、彼女たちをしばしば見かけました。奇妙なことに、僕より後に出発しますが、次のアルベルゲにはいつも先に到着していました。途中で抜かれたことはありません。
多分、タクシーを使っているのでしょう。Caminoには、リュックだけ、リュックと人間の両方を車で運ぶサービスがあるようです。
歩き抜きで、アルベルゲ泊まりのCaminoには、いささか抵抗がありますが、商売になっているところを見ると、結構利用する巡礼者は、多いようです。Boadilla del Caminoでご一緒したセレブな日本人4人組もタクシーサービスを利用していました。
大部屋でいささか不衛生なアルベルゲに泊まるというが、Caminoの必須アイテムということなのでしょうか。もちろん、クレデンシャル(巡礼手帳)にスタンプを押してもらうというのもポイントですが・・・

村の食料品店に買い出しに。雨の中、カフェでカフェコンレッチェを飲んでいると、目の前をポンチョを着込んだ巡礼者たちが次々と通り過ぎていきました。いつものように、バゲット、チョリソー、リンゴ、ジュースを買って、アルベルゲに戻って昼食。
何故、スペインには、「お弁当」がないのか?アルベルゲでナイフを使ってバゲットとリンゴを切り分けながら思いました。
せいぜい、ボガディージョ(サンドウィッチ)がある程度。日本のコンビニでは、おにぎり、弁当などは主力商品で品揃えも実に豊富。
そもそも、caminoの沿道には、コンビニなるものに出会うことはありませんでした。スペイン人に24時間営業の日本のコンビニをどう思うかも聞いておけば良かった・・・
お弁当とは、主食とおかずをパッケージにしたもの。「手軽さ」、「利便性」が売り。スペインには、「お弁当」の概念がないようでした。
「シャワートイレ」にも出会うこともありませんでした。まあ、「お弁当」と「シャワートイレ」は
日本人には当たり前でも、スペイン人にとっては、当たり前でない、「不要なもの」ということでしょう。

アルベルゲのオスピタレイロ(管理人)は、30代のスペイン人女性でした。なかなかの美人で、親切な人でした。
外は雨。巡礼者は室内でじっとするよりありません。彼女から皆にインスタントコーヒーとビスケットが出されました。なんか幸せな気持ちになりました。

沙織さんと再会しました。Villadangos de Paramoでお会いして、5日振りでした。レストランで晩御飯をご一緒することに・・・
例によって、Menu del dia(本日の定食:10€)をチョイス。彼女は近くの川で獲れた?マスのムニエル、僕はスペアリブのソテー。沙織さんは、なかなかの健啖家。ワインの飲みっぷり、食事の食べ振りは実に良かったです。

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なかなか旨かったです。沙織さんも明日は、O cebreiro泊りとのことでした。

by camino0810 | 2011-08-18 23:00 | CAMINO(スペイン巡礼) | Comments(0)  

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