朝、B&Bを出発。歩いて、地下鉄駅に向かいました。
沿道の風景は、こんな感じ・・・
月曜日の朝8時過ぎなのに、通勤する人は見かけません。会社の始まる時間が遅いのかも・・・
駅周辺は下町っぽいところなので自動車修理工場がありました。
この夏にロンドンオリンピックが開催されるものの、そんなに温度が高い感じはありませんでした。「開催中は車が混むので、公共交通を使いましょう」という趣旨の宣伝看板が出ていました。
5分で”パットニーブリッジ駅”に着きました。
ロンドン市内は「オイスターカード」というSuicaみたいなスマートカードが便利。自動改札を潜って、地上のホームへ。
電車は、テムズ川を渡って、キューガーデンの駅に向かいます。テムズ川は干潮時、干満差が3mくらいありそうです。
キュウガーデン駅はこじんまりした駅でした。
駅前通りは落ち着いた気分がありました。
子供向けの本屋さんには、スペインと違って日本の漫画はなく、「ムーミン」など、端っこに「キテーちゃん」がある程度でした。
日本の小型車もありました。ホンダの「フィット」は「JAZZ」に変わっていました。
キューガーデンは王立の植物園。
英国王室のエンブレムが飾ってありました。
14£のチケットを購入して園内へ・・・
キューガーデンは2km×1km=200haもある実に広大な公園です。18ホールのゴルフ場が100haくらいなので、ゴルフ場が2つ分はいる計算になります。
最初は巨大な温室。
熱帯の植物がたくさん植えられていました。
正直なところを言うと、僕は、植物にはあまり興味がありません。
興味深かったのは、子供のエスコート方法。子供にリードを着けていました。文化・風習の違いを楽しむのが、海外旅行とはいえ、流石に違和感を覚えたものです。
鴨に似た大きなカップルが芝生を散歩していました。園内の鳥たちは結構人馴れしていました。
日本の桜を特集をしているゾーンに出会いました。華やなか”ソウイヨシノ”、”枝垂れ桜”の類はありません。聞いたことのない珍らしい桜が沢山植えられていました。盛りを過ぎている為か、皆、一様に地味でした。
山桜風の桜には”Prunus Shirolugen"とあります。”サクラ属 白流源”???
まだボリューム感の残った桜もありました。
葉桜も沢山ありました。”Prunus Shirotae"”サクラ属 白妙”???
”Pink Perfection”という八重桜もありました。
しばらく歩くと、2番目の温室が・・・
メーンホールは1869年作。イギリスの全盛期、ヴィクトリア女王時代のものでしょう。温室内の数多くの熱帯植物群は、当時のイギリスの国力を誇示する政治的プロパガンダとも考えられます。
温室の外では、コンサートの準備が行われていました。
五弁の白い花びらの咲く木々がありました。名前は忘れましたが、イギリスの5月を代表する花だそうです。
カフェテリアで昼食。
珈琲2£、ケーキ2£を購入、庭に出て頂きました。
園内の南の端には、パコダがありました。通りがかりの方に記念写真をお願いしました。
園内の植え込み土は丁寧に仕上げられていました。表層はチップ材を散布してありました。
日本庭園の案内を発見・・・早速行ってみました。
勅使門は1910年日英博覧会に出品されたものだそうで、京都の西本願寺のレプリカとありました。日本とイギリスとの関係は、幕末から・・・薩摩とイギリスは鹿児島で大ゲンカをした後、仲良しになって、一気に改革を進めました。明治になってからは、多分、イギリスからの相当の技術移転があったのではないか・・・日露戦争の前に同盟を結び、イギリスの資金援助を得て、戦争に勝利。良く考えると、この国は日本との関係が深いと思います。
まずは、前景から・・・
勅使門本体の透かし彫りは見事なものでした。
近くに高浜虚子の俳句が・・・・「雀らも人を恐れぬ国の春」英訳は「Even Sparrows Freed from all fear of man England in Spring」、1936年、虚子がこの地で詠んだそうです。
ヒトラーが着々と世界征服をたくらんでいる時期、日本が泥沼に突入する直前のしばしの平和な時があったということでしょうか・・・
園内の孔雀は人慣れしていて、近づいても逃げません。オスは実に華麗な姿をしています。鳥の世界は、オスがど派手な格好がおおく、メスは地味です。
新潟の現場サイトの雉も同じでした。メスが派手なのは、人間くらいでしょうか・・・
空中回廊がありました。地上15mの高さに回廊を設置しています。ロビンフットもこんなところを飛び回っていたのかと想像しました。
広大な園内は、川も借景として抱き込んでいました。実にいい感じです。
気持ちよく、遊歩道を歩いて行きました。
キューガーデンの価値は、温室の植物群もさることながら、広大な敷地、ゆったりした歩道、手入れされた植物、緑の豊かさにあるような気がしました。
地下鉄の乗って、都心に向かいました。テムズ川のリバークルーズを楽しむためです。