再びマイン川の左岸に戻ってきました。
博物館は石造りの重厚な建物でした。
左岸の河畔道路のプラタナスもまだ眠っていました。奇妙な枝の形は一種のデザインになっている感じがします。
河畔の高水敷の散策路を下流に向けて歩きました。
対岸には新都心の高層ビルが見えました。
高水敷の散策路は水面に近いので気持ち良く歩けました。
下流側はこんな感じでした。
横断的に捉えると、マイン川→高水敷→高水護岸→河畔歩道→河畔道路→建物の並びになっていました。川、道路、建物を一体的に取り込むと、良い都市の水辺空間が生まれるように感じます。
下流にあるフリーデンス橋を渡って右岸に戻りました。低水護岸の一部は捨石護岸にしていました。
橋の中央からマイン川の上流を眺めました。中央に茶色の大聖堂が見えました。
マイン川右岸の河畔の高水敷も綺麗にしていました。
右岸の河畔道路はこの橋を下越ししていました。右岸には高水護岸らしきものは見当たりませんでした。
橋を渡って北に向けて歩いて行きました。駐車スペースは沢山用意されているようでした。
フランクフルト中央駅が近づいてきました。歩道に被さる建物はドイツでは当たり前に許されているようでした。
フランクフルト中央駅のドーム型の玄関が見えました。
時刻は15時、朝の9時にこの駅前に降りたって6時間が経過していました。ヨーロッパの中程度の街なら概ね半日くらいで中心部を歩く事ができます。
駅前通りは割と雑然としていました。
駅前通りにある今晩お世話になるホテルにようやく戻って来ました。
『川と国土の危機 水害と社会』(高橋裕:岩波新書 2012年)をつい最近読みました。保険会社のランキングでは、東京の災害リスクの高さは断トツの世界NO1で、フランクフルトはもっとも災害リスクが少ない都市の一つだそうです。
災害リスクには地震、洪水、高潮、津波などの自然災害と火災、テロなど人為的な災害があります。正直、フランクフルトの街を実際に歩いてみて世界有数の安全な都市だとは感じませんでした。
最も気になるのは地盤ですが、新都心では杭工事が行われていることからも、かなずしも堅固な岩盤はないようでした。ヨーロッパ全土が地震自体が少ないという事でしょう。
マイン川は掘り込み型の河川なので、洪水リスクは比較的小さいと思います。河床勾配も小さいのでゆっくりと洪水が出るので問題はないようです。唯、2016年の6月、南ドイツのバイエルン地方で氾濫が起きていました。ヨーロッパでも地球温暖化の影響で極端気候が出てきたように感じます。
中東移民問題はヨーロッパ各国の大きな課題ですが、ドイツは国策として移民を受け入れるようでした。ただ、7月にミュンヘンでテロが発生しました。イギリスのEU離脱もあり欧州の安全も少し怪しくなってきた感じです。自由な行き来を保障したシェンゲン条約がなくなると、日本人旅行者にも負担が増えます。
今日一日は大変な1日でした。朝早くフランクフルト空港に着いて、荷物のトラブルに遭い、朝9時から6時間かけて旧市街やマイン河畔を歩きました。
時差ボケもあり、相当疲れました。チェックインしてお風呂に入り仮眠を取りました。夕食をどうしたのか時間も相当過ぎていてさっぱり思い出せません。ホテルの近くのスーパーにはサンドウィッチなどが置いていなかったので、駅構内の売店に買いに行った可能性が大きいと思います。
22時過ぎに中央駅に行ってみました。駅の玄関は綺麗にライトアップされていました。
構内は結構混雑していました。
駅前通りの人通りは少なくなり、一人歩きは危険だなと感じました。
夜は寒かったけど、街角で立ち飲みの人たちもいました。
24時過ぎ、部屋に戻って再度ベッドに入りました。とに角、ドイツ1日目は無事に終わりました。
翌日、電車でライン河畔の小さな観光地のリューデスハイムに向かいました。
以下、次号・・・