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2018年2月14日(水)ドイツⅡ その69 エピローグ(3)ブレーマーハーフェン

※「ブレーマーハーフェン」(おまけ)

・ブレーメンはハンブルクに次いでドイツの第2の港湾都市だという。Googleの地図を見ると、確かにブレーメンはドイツ有数の観光都市だけではなく港湾都市、工業都市でもあった。ブレーメンはヴェーザー川の河口から内陸に60km入った都市だが、河口の「ブレーマーハーフェン」がブレーメンの外港の役割をしているようだ。

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(出展 Google)

・「ブレーマーハーフェン」はドイツ語で「ブレーメンの港」を意味するそうだ。ドイツではお馴染みの掘り込み型の河川港になっていた。

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(出展 Google)

・ブレーマーハーフェンの河川港にはユニークな産業インフラや水インフラが目立った。日本の造船業は陰りを見せていて、本業の造船業を止めて水門のゲートなどにシフトしている造船会社もあると聞いたことがある。ブレーマーハーフェンでは大型船を建造しているので、ドイツの造船業は元気があるようだ。掘り込み港湾の中で浮きドックや閘門が活躍している様子だった。掘り込み港湾は外海の波浪や高潮の影響を排除できるメリットがあるのかもしれない。
・河口に近い北側のA港湾ではヴェーザー川と掘り込み港は閘門で繋がっていた。閘門のゲートは水平スライド式で側面に、ゲートの収納スペースが設置されていた。これまであちこち閘門を見てきたが、このタイプの閘門を見るのは初めてだ。
・艤装中の長さ200mを超える巨大な船が浮きドックに乗っていた。日本では掘り込み型か陸上型のドックしか見たことがない。

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(出展 Google)

・別の掘り込み港湾内ではドライドック、浮きドックがセットになっていた。200mくらいの大きなコンテナ船らしき船が停泊していた。

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(出展 Google)

・B港湾南側も掘り込み型だった。ヴェーザー川との出入りは収納式の水平スライドゲート付きの閘門で行っているようだ。

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(出展 Google)

・スライド式の陸上ドックもあった。真横には艤装用のスペースが2基設置されていた。

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(出展 Google)

・湾奥には3基の浮きドックを持つ造船会社もあった。

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(出展 Google)

・ブレーメン市街地にもお馴染みの掘り込み港湾、荷役施設や工場があった。同様に、ヴェーザー川とは閘門で繋がっていた。

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(出展 Google)

・閘門のゲートはブレーマーハーフェン港と同じ引き込み式ゲートだった。

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(出展 Google)


・ブレーメン市街地のヴェーザー川の上流には川を横断する堰もあった。左岸には閘門、右岸には発電所と魚道らしき施設が設置されていた。閘門のゲートは日本でもお馴染みの観音開きのマイターゲートだった。

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(出展 Google)

・ヴェーザー川の河畔には赤茶けた工場があった。背の高い建物は高炉みたいで鉄鉱石と石炭らしき貯留所もあるので、多分、製鉄所だろう。日本の製鉄所はすべて臨海部にあるが、ドイツは内陸舟運が発達しているので内陸であっても川沿いなら製鉄所の立地が可能なのだろう。

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(出展 Google)

・ブレーメン空港は長さ2kmの1本の滑走路しかない小さな地方空港だったが、市街地から約5kmのアクセスの良さがある。ブレーメンは人口50万レベルの地方の中心都市だが、ドイツは元来領邦国家の集合体なので、地方中心都市にはブレーメンと同程度の産業インフラ、交通インフラ、水インフラが整っているのではないかと思った。

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(出展 Google)

2016年、2017年の2回、ドイツのライン川、ドナウ川、エルベ川、ヴェーザー川などを見てきて、ドイツという国の川に対する付き合い方が、少しだが判ってきたように感じた。
ドイツは、年間を通じて安定した降雨があり、川の流域面積が大きく、その結果として安定した流量があり、しかも河川の勾配が小さい。洪水もたまには起こるものの、ゆっくり水位が上がる。日本の急流河川とは基本的に違っている。
「ドイツは川と徹底的に付き合って、川といい関係を維持している。産業舟運、観光舟運、発電で川の恩恵を受けると同時に、環境に配慮した川づくりで河川環境を整え、川にお返しをする」
自称川屋から見ると、ドイツは大した国だと感じます。

以下、次号・・・

by camino0810 | 2018-02-14 17:08 | ドイツⅡ | Comments(0)  

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