2018年3月15日(木)ドイツⅡ その79 エピローグ(13)ワルシャワ

⑧ワルシャワ:2017年5月5日(金)その2


・早起きしてビィスワ川、旧市街を観て、お昼前にクラクフに行く計画に変更した。朝7時、街歩きを開始した。ワルシャワの新市街はスクラップ&ビルドが盛んで、至る所で再開発が行われている印象があった。2015年に行ったイギリスのリーズも似た感じだった。1980年代に衰退していたリーズはIT、金融、教育で元気を取り戻したと聞いている。ワルシャワにも何か好景気の要因があるのだろうか。すこしバブル気味なのが気になった。超高層ビルの間にこのような廃ビルがあちこちに残されていた。


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・再び、都心のワルシャワ中央駅を目指した。

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・再開発地区の工事中の超高層ビルの脇を通り過ぎた。仮囲いに建物の完成予想図が掲示されていた。「GETHOUSE」とあるので、このビルはマンションだろう。

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・今日のターゲットはヴィスワ川とワルシャワ東側の旧市街。自称川屋には何処へ行っても川を見逃すことはできない。ワルシャワといえば、世界文化遺産にも登録された旧市街。この観光名所も見逃すわけにもいかない。とりあえず、ワルシャワ中央駅から文化科学宮殿の脇を通って、南側の市街地を歩いた。

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(出展 Google)

・ワルシャワ中央駅の鉄道路線(長距離鉄道、近郊鉄道)はワルシャワ中心地区の約2kmに亘って地下化されていた。ドイツのライプチヒ中央駅でSバーン(郊外鉄道)が地下化されていたが、ドイツの大半の街は長距離鉄道は高架か地上線路だった。この事業が何時行われたかは不明だが、線路の地下化で分断された街が融合され、中心市街地に大きな利用可能な空間が造られた訳で、優れた都市計画だと感じた。デュッセルドルフのライン河畔道路の地下化や京都の鴨川沿いの京阪電車の地下化は道路の渋滞解消が目的だと聞いている。ワルシャワの鉄道地下化についても、鉄道を横断する道路がかつて平面交差したため交通渋滞が発生したのかもしれない。そう言えば、ハンブルク旧市街の東側のリング(お堀)は半地下の鉄道になっていて、交差する道路は、橋梁で鉄道を上越ししていた。ワルシャワの場合、当初堀割型だった半地下の鉄道に蓋掛けをした可能性も考えられる。いずれにせよ、地下化したことで優れた都市空間ができ、都市の価値や機能が向上した事例と考えられる。


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(出展 Google)

・昨日初っ端に驚いた、奇抜なデザインの高層ビルは「Złota44」という52階建ての超高層マンションだった。東京駅の真横にマンションが建ったみたいなものだ。隣の円形の建物はショッピングモール、奥に見えている薄茶の建物が文化科学宮殿。

Wikipediaより
Złota44は、ポーランドと欧州連合(EU)の住宅で最も高い建物の一つです。それは192メートルの高さに達し、287のアパートメントを含む贅沢な52階建ての超高層ビルです。


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・ワルシャワ中央駅は現代的なデザインの駅舎だった。てっきり、ドイツの駅舎のような古典的なファサードを想像していたので意外な思いがした。

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・文化科学宮殿前の広場は実に広々していた。ポーランドは土地が沢山あるのだなと感じた。


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・時刻は7時40分。通勤の人たちが沢山歩いていた。ポーランドの女性もパンツルック、スカートの人は見掛けなかった。

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・中心部を外れると、沿道にはスカイラインを揃えた古典的な建物が並んでいた。

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・ワルシャワの八重サクラも満開だった。

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・聖十字架通りと並行する、ワルシャワの東西の基幹道路イェロゾリムスキェ通りに戻った。フランスのシャルル・ド・ゴール将軍の像が建っていた。ドゴール将軍は、第2次世界大戦中、ロンドンに亡命政府を創って、ナチスドイツに勝利したフランスの英雄だ。1939年、第2次世界大戦はドイツ軍によるポーランドのグダンスク侵攻で始まった。ドゴール将軍はポーランドの同志ということだろう。


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・国立博物館の前まで来た。ちょうど、日本の江戸時代の絵画展が開催されていた。

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・市街地の東にあるヴィスワ川に向かって歩いた。振り返ると、文化科学宮殿と例の超高層マンションが見えた。背の高い建物は、新参者の旅行者にはありがたいランドマークだ。


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・博物館脇の花畑。


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・博物館のお隣は武器博物館。本物の戦車や戦闘機が展示されていた。

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・大きな親柱が2本見えてきた。てっきり、ヴィスワ川を渡る橋かと思ったら違っていた。振り返ると親柱というレベルを超えた立派な建物だった。この橋は陸橋で川沿いの低地の森を渡る高架橋だった。


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・低地には緑滴る公園や住宅が拡がっていた。この低地はビスワ川が作った沖積低地、親柱の崖が境で中心市街地は河岸段丘の上位面ではないかと考えてみた。

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・8時30分、ヴィスワ川の左岸河畔に到着した。


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・橋の歩道からヴィスワ川の上流を眺めた。ビスワ川は川幅が500m位はある大河だった。ドイツと違って観光舟運や産業舟運での利用はほとんど感じられなかった。右岸の河畔林や自然河岸に豊かな気分を感じた。


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・河畔には階段式護岸が設置され、水辺へのアクセスも良く、一定の水辺利用は感じられた。日本では「かわまちづくり」の気運が高まってきたが、ワルシャワの河畔を眺めると、意図的ではなく無理せず自然に出来上がったという気分を感じる。ユッタリと広い土地があるのは羨ましい限りだ。


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・ヴィスワ川は流路延長1000km、流域面積約20万km2の大きな河川だった。上流にクラクフ、中流にワルシャワ、下流にはグダンスクがある。ドイツのエルベ川に匹敵する大河だった。

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(出展 Wikipedia)

Wikipediaから引用・・・

ヴィスワ川(Wisła)は、ポーランドで最長の川である。全長は1,047km、流域面積はポーランド国土の60%以上におよぶ。ポーランド南部のベスキディ山脈(英語版)(en:Silesian Beskids、en:Barania Góra)の標高1,106m地点に源を発し、ポーランド国内を大きく蛇行しながら北へ流れ、バルト海へと注ぐ。
延長1,047 km
平均流量1,054 m³/s
流域面積194,424 km²
水源ベスキト・シロンスク山脈(ポーランド語版、英語版)(ベスキディ山脈(英語版))
水源の標高1,106 m
河口・合流先ヴィストゥラ潟(英語版)(バルト海、en:Gdańsk Bay)
流域ポーランド


・世界遺産に登録された旧市街を目指してヴィスワ川の左岸河畔を下流に向けて歩いて行った。

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(出展 Google)

・鉄道橋をやり過ごして河畔公園までやってきた。対岸には斬新なデザインの競技場が見えていた。ヴィスワ川は基本的に掘り込み河川だが、一応、水の流れる低水路と高水敷からなる複式構造だった。ヴィスワ川の舟運、河畔利用は何となく低調な感じだった。

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・観光船の屋根に「FLOATING BAR」と記載されていた。日本流に言うと、「屋形船」ということだろうか。観光舟運はあるようだが、ドイツの熱心さには程遠い感じだった。


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・河畔公園の整備はこれからといった感じだった。鉄道橋や斜張橋の桁下空間は10mはありそうなので、産業舟運、観光舟運を視野に入れているのかもしれない。右岸にはドイツでお馴染みになった掘り込み型の河川港がある。かなりの大きさの船舶が通り抜ける空間は用意されていた。現時点のヴィスワ河畔はいまいちだが、ポテンシャルの高い川だと感じた。河畔道路の一部を地下化して、道路で分断された河畔公園の一体化が計画されていた。ワルシャワ中央駅付近の線路地下化と共通したものを感じた。


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(出展 Google)

トンネル部分の長さは約500m、片側3車線のトンネルが2本分、全幅で約25mの公園用地が復活した計算になる。2016年のドイツ旅行でケルンのライン河畔でも似たような地下トンネルを見た。


欧州の人たちは道路は高架化するより地下化するのが流儀なのかもしれない。もしかしたら、青空や太陽光を大事にしたいから?


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(出展 Google)

下流側の地下トンネルの入口。


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・コペルニクス科学センターは河畔公園の中核的な施設で、河畔テラスが立派に仕上がっていた。


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Wikipediaで調べると、この建物はポーランド最大の科学館だった。

コペルニクス科学センター (Copernicus Science Centre, ポーランド語: Centrum Nauki Kopernik) は、ポーランド、ワルシャワのヴィスワ川の辺にある科学館[1]。来館者が自分で実験を行ったり、科学の法則を発見したりできる450を超える体験型展示によって構成されている。科学センターは、ポーランド最大の科学展示施設であり、ヨーロッパにおいても最新のものの1つである。2012年9月25日、センターは200万人目の来館者を迎えた。


・玄関に深海探査艇が展示されていた。


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・河畔の散策路をさらに歩いて王宮を目指した。屋根を総ガラス張りにした珍しい建物があった。「古い革袋に新しい酒を入れる」といった精神を感じた。


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・旧市街が近づいてきた。スカイラインを揃えたパステルカラーの建物が現れた。自分が持っていたワルシャワのイメージとはこんな街並みだった。

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・昨日は、トヨタとマツダが隣り合わせ、今日は、ホンダとニッサンが仲良く並んでいた。日本車はポーランドでは一定の評価を得ているようだ。

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・9時10分、王宮が見えてきた。玄関はどっちを向いているか?

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・王宮の玄関は市街地側ではなく、ヴィスワ川を向いていた。ワルシャワは、ヴィスワ川の舟運で発展した街かもしれない。


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(出展 Google)

・王宮は高台の旧市街にあった。河岸段丘の上位面かもしれない。


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・カトリック教会を見上げた。普通の観光客は、高台の大通りから旧市街に入るだろう。自分の場合はヴィスワ川から裏口入学みたいな感じで階段を上って旧市街に入った。

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以下、次号・・・


by camino0810 | 2018-03-15 21:38 | ドイツⅡ | Comments(0)  

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