2018年4月29日(日)イタリア その28 ローマ(2)

古代ローマ時代から長い歴史を綴ってきたローマ・・・そんなローマの中央駅であるローマテルミニ駅のファサードは、ミラノ中央駅みたいな風格に溢れた古典的な駅舎だろうと想定していましたが、意外にも現代的なデザインの駅舎でした。いささか気抜けした気分でした。それにしても、この駅舎は恐ろしく幅の広い駅でした。かなり引いた位置からデジカメの広角で狙っても全体を収めきれません。


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旅行中はローマテルミニ駅の幅が何故こんなに広いのか?など考えたことはありません。今思うと理由は意外にも簡単。『行き止まり駅』では幅広になるのは当たり前でした。3Dの地図に見るように、駅舎の幅は、駅舎がプラットホームに直交するためプラットホームの数に比例してその幅が決まります。ローマテルミニ駅の場合、11基のプラットホームを収容できる幅が必要で、その幅は概ね250mでした。

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(出展 Google)

ドイツのライプチヒ中央駅も同じ『行き止まり駅』、300mくらいの幅があります。この駅舎は、その幅や駅舎内の内部空間の巨大さも含め、多分、ヨーロッパ最大級の駅舎だと思います。
https://camino0810.exblog.jp/26258476/

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(出展 Google)

日本の場合、東京駅、名古屋駅、京都駅、大阪駅など主要な駅は、全て『通過駅』。駅舎の軸は、線路に平行するので、駅舎の幅に線路の本数はそれほど影響しません。国内での事例は少ないとは思いますが、例えば、門司港駅が行き止まり駅、線路が少ないので幅が約60mとかなり小振り。

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(出展 Google)

ローマテルミニ駅は、プラットホームの3面を囲う『コの字』の巨大な駅舎でした。それでは、その側面はどうなっているか?
Googleのストリートビューを見ると、一棟のショッピングモールが延々と300mくらい続いていました。なるほど、建物は如何にもローマ風、これから向かうコロッセオあるいはポンデュガールを彷彿させるデザインでした。


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(出展 Google)

3Dの地図を見ると、ローマテルミニ駅の周辺には、高層ビルが見当たりません。駅周辺だけでなく、ローマ市街地全域でも高層ビルを探せません。ミラノでは、ミラノ中央駅に近いミラノ・ポルタ・ガルバルディ駅前に超高層ビルのオフィス街がありました。ドイツのフランクフルトなどの大都市にもピカピカの摩天楼の一角がありました。パリにもデフォンスと呼ばれる摩天楼地区があります。

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(ミラノの新オフィス街:出展 Google)

何故、ローマには超高層ビルのオフィス街がないのか?しかも、300万の人口を抱えるイタリアの首都で有りながら、地下鉄はわずかに2本しかありません。人口130万のミラノは地下鉄が3本でした。何か不思議な気分、ちょっとした「お題」を出された気分です。

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(出展 Google)

その答えを考えてみました。
① ローマの歴史・文化的あるいは観光地としての景観的な価値をがっちり維持するために、一定の高さ以上の建物を許可しない条例などの縛りを設けた。日本でいう建築基準法のようなルールを規定したのでは考えてみました。これは、判りやすい理由です。実際、2日にわたりローマを歩いた感想は『ローマは街で稼いでいる』といった感じで、至る所が観光客で溢れ返っていました。日本でも関東大震災が発生する少し前に建物の耐震性能の限界から建物の高さを100尺(30m)で縛った法が存在していたと聞いています。ローマは歴史・文化や景観の保存、日本は地震対策でそれぞれ建物の高さを縛ったということでしょうか。そのおかげでローマやかつての東京で建物のスカイラインを揃えたスッキリした景観が出来上がったようです。
② ローマが2500年の年月を掛けて築いてきた歴史的建造物やインフラがローマ市内の至る所に存在しているからだと考えてみました。フォロロマーノやパラティーノの丘はその典型ですが、それ以外のローマ市内にも沢山の遺跡があり、古代ローマ人の高度なインフラ建造技術で造られた下水のトンネルなどが各所に存在するとか。ローマ市内は埋蔵文化財の宝庫で、ちょっとでも地下を掘ると文化財に出くわす。超高層ビルの基礎は直接基礎であっても地面を深く掘り下げて堅固な地盤を基礎にするし、地下鉄の駅舎やトンネルを造るためには大規模な開削工事やシールド工事が必要です。文化財の宝庫であるローマでは超高層ビルや地下鉄の建設はハードルが高すぎるためではないかと思います。現在営業している2本の地下鉄も建設時の埋蔵文化財の調査に多くの時間を費やしたのではないかと想像します。現在、日本では大深度地下の制度を使ったトンネル工事が行われています。深いトンネルを掘って、埋蔵文化財をかわす手もありますが、大江戸線の六本木駅のような地下50mの駅舎やトンネルはお金と時間が掛ります。

ローマテルミニ駅の地下に地下鉄の駅がありました。地下鉄、バス、トラムの1日券(7ユーロ:910円)を購入しました。地下鉄コロッセオ駅は地下鉄B線の2つ目の駅。ミラノと同様、公共交通を使ったのはこの1回のみ、結局、この日も翌日もローマ市内を徒歩で歩き回りました。

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地下鉄B線のホームは、アーチのライズが小さい扁平なトンネルでした。


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ほどなく、コロッセオ駅に到着、この駅舎もアーチ型のトンネルでした。

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コロッセオ駅を出ると、目の前にいきなりコロッセオが視界一杯に拡がりました。コロッセオの巨大さ、迫力に圧倒されました。持参した小さい三脚で自撮りしました。田舎からはるばる東京に出てきたお上りさんみたいな気分でした。


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(出展 Google)


コロッセオは、数あるローマの観光スポットの中でも特別なホットスポットでした。日曜、快晴ということもあり、人、人、人で溢れ返っていました。


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旅行に携帯するメモに、コロッセオのサイズを目測した走り書きが残っていました。「12✕3+15=51m」(1階分が12m、3層分に天辺の壁高15mを加えると、ザックリ51mという計算。自信はありません)とにかく、2000年も前のローマ人が、このような巨大な構造物を完成させ、かつ、現在でも使用可能な状態が維持されていることに驚きの念を禁じえません。

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予約したホテルに早く着いて、荷物を降ろすことが最優先、そそくさとコロッセオを後にしてホテルを目指して歩きました。大通りの脇には文化財が保存されていました。


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大通りの階段を登り切ると公園でした。ローマの松は、フィレンツェの松と同じで、プードルみたいに剪定されていました。


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しばらく行くと、横目地の立派な建物がずらりと並んだ落ち着いた住宅街に入りました。建物のスカイラインが綺麗に揃えられていました。

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予約したホテルは、この住宅街の一角にありました。値段の割には随分と立派な3つ星のホテルでした。15時10分、ホテルにチェックイン、このホテルに2泊してローマを歩きました。

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ホテルの玄関でローマのネコが寛いでいました。人は東西、南北で人種、文化や考え方が違いますが、猫や動物にはその差異はありません。何故でしょうか?


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以下、次号・・・・


by camino0810 | 2018-11-09 06:05 | イタリア | Comments(0)  

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