この日、マルペンサ空港発13時30分の北京行きの飛行機で帰国します。地図を見ると、空港の近くにティチーノ川が流れていました。お天気がいいので、朝の時間を使って、ティチーノ川を歩いて見に行くことにしました。ティチーノ川はポー川の主要支川。万遍なくイタリアを回りましたが、見た川は、フィレンチェのアルノ川、ローマのテヴェレ川、ヴェローナのアディジェ川の3つの川でした。折角の機会なのでイタリア最大の河川ポー川は、支川であってもこの際見ておこうかなと思いました。実際に歩いてみて、地方部に住んでいるイタリアの人たちは豊かな生活を送っているなと実感できました。
(出典 Google)
ティチーノ川とはどのような川か?以下、Wikipedia
ティチーノ川(伊: Ticino)は、スイス南部からイタリア北部を流れる川で、ポー川の主要な支流の一つである。スイス・ティチーノ州北部のサンゴタール峠付近に源を発し南へ流れ、マガディーノ (Magadino) 付近でマッジョーレ湖北東部に注ぐ。イタリアに入り、マッジョーレ湖南端のセスト・カレンデ付近から再びティチーノ川として流出する。ミラノの西側を南東に流れ、パヴィーアの郊外約3Kmほど南西でポー川に合流する。
延長248 km平均の流量350 m³/s流域面積7,228 km²水源ノヴェーナ峠(スイス)水源の標高2,478 m河口・合流先ポー川(イタリア パヴィーア付近
ホテルは、周囲を森林に囲まれた空港脇のカーゼ・ヌオーヴァ地区にありました。何処と無くのんびりしたした気分があり、イタリアの田舎町といった感じでした。
7時40分、歩き開始。ホテルの西、3kmにあるカステル・ノヴァーテ村まで往復してみました。ラウンドアバウトの標識を日本で見掛けたことはありません。イタリアは右側通行なので、左折するには反時計回りに回らないといけません。
ラウンドアバウトは、イタリア各地で結構見てきました。定着率は日本より相当高い水準にあるなと感じます。
道路の周囲は豊かな森林が拡がっていました。
この通りは、ジュゼッペ・マッツィーニ通り。イタリア統一の三傑の一人、ジュゼッペ・マッツィーニの名前を取った道路かもしれません。
橋の上から大きな運河が見えました。歩いている時は、農業用かんがい水路だろうと思っていました。
調べると、結構大きい水力発電所があり、運河はその流入水路でした。
(出典 Google)
カステル・ノヴァーテ村の入り口まで来ました。この村はせいぜい人口数百人クラスの村といった感じでした。
驚いたことに、村のメーン道路には電柱が建っていました。日本の電柱は上段が変圧器と電線、下段は電話線というパターン。この村の電柱の上段には変圧器の架台らしきものが残っているので、電線は電話線かもしれません。
村の中心部まで来ました。
電光掲示板には気温まで表示されていました。村の回覧版みたいなものかもしれません。気温は19度、快適な温度の中を歩いて行きました。
フランスのとある田舎の村は、芯の場所に教会、ビストロ、薬局の3点セットが揃っていました。スペインも似たような感じ、イタリアの村も似たような風で、教会、レストラン、居酒屋の3点セットでした。宗教施設である教会は、地域やコミュニティの集会場も兼ねたコア施設、生活の中心施設をも兼ねているということだと思います。2010年夏のスペインの巡礼を想い出しました。こんな気分の村を沢山歩きました。https://camino0810.exblog.jp/17054713/
写真手前がレストラン、奥が居酒屋。
レストランの玄関。
村の中心部から河畔に降りる道が付いていました。
ティチーノ川は、すぐでした。流路幅は概ね80m。川は写真右から左に流れています。水源であるアルプスの融雪流が豊富に流れ下っていました。この箇所は外カーブの水衝部と呼ばれる地点、洪水流から河岸を護るためにコンクリートの土台で補強していました。
コンクリートの土台が無い所は、自然石を張って河岸を補強してありました。
村のメーン道路に戻って、ホテルに戻りました。
沿道の家々は庭も広く立派でした。
2棟が一体になった3階建ての家も建っていました。
この一帯は、ティチーノ公園に指定されていました。
イタリア国旗を掲げるこの建物は多分、村役場だと思います。
ホテルの近くまで戻ってきました。
イタリアの生コン車は、日本製とほぼ同じでした。
イタリアの骨材プラントの製品貯蔵施設、露天掘りの採石場の中にありました。
マルペンサ空港ターミナル1。
9時40分、ホテルのあるカーゼ・ヌオーヴァ地区まで戻ってきました。電柱は変圧器が見当たらないので電話線かもしれません。それはそれとして太い電柱が建っているのは変らない訳で、日本人の自分にはなんか嬉しい事実でした。
ホテルに戻って、この歩きをフェイスブックにアップしました。
5月7日(月)マルペンサは晴れ、適温。
朝、マルペンサ空港周辺を歩いてみました。空港脇のホテルから1時間ほど歩いた処にカステル・ノバーテという小さな村がありました。村の中心部には教会、バルやレストランがありました。
林の中の坂道を下ると、川に出ました。流路幅は概ね80m、融雪流らしく豊富な流量がありました。ティチーノ川というポー川の支川でした。新緑の河畔林が気持ち良かったです。水衝部のため特殊な水制工もありました。
これから、13時30分発CA950便で日本に戻ります。
たかだか、2時間の歩きでしたが、イタリア地方部の生活に触れた貴重な体験が出来ました。ホテルの部屋に戻って、出発の準備をしました。
以下、次号・・・