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2019年4月26日(金)デンマーク・オランダ・ベルギー・スイス その8 コペンハーゲン(4)

駅前大通りを東に歩いて行くと、運河に出合いました。運河と思っていた水路は実はコペンハーゲン港の航路でした。ランゲブロ橋を渡って「イスランズ・ブリュッゲ地区」と「クリスチャン・ハウン地区」を歩きました。運河東側の市街地は、コペンハーゲンの拡大に伴って新たに埋め立てた地区だと思います。

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(出典 Google)

ランゲブロ橋はコペンハーゲン中心部と埋め立てて造成した東部の新市街地を連絡する基幹橋梁でした。この橋は、航路を横断するので、東京で言えば隅田川の勝鬨橋みたいな跳ね橋になっているとのことですが、稼働しているかしていないかは不明でした。

ランゲブロ橋から眺めた運河の南側、写真右が都心側、左側が「イスランズ・ブリュッゲ地区」。

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都心側の河畔には斬新なピカピカの建物が、沢山建てられていました。サイコロ型のツルンとした黒っぽいシンプルなデザインの建物でした。

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運河と河畔通路の高低差は3mほど、転落防止柵はありません。デンマークも、他の欧州の国々と同様、自己責任の文化の国と考えてよいと思います。

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ランゲブロ橋を渡り終えて、「イスランズ・ブリュッゲ地区」の河畔を歩きました。好天に恵まれて良い街歩きが出来て幸運でした。
この河畔は、オープンスペース感溢れる素晴らしい水辺でした。インフラの配置は、運河⇒散策路・公園⇒道路(車道・歩道)⇒建物の並び順ですが、運河と建物の間に、散策路・公園と道路を併せて、60mくらいのスペースがありました。なるほど、価値の高い水辺空間が出来上がった訳だと感心しました。建物は当然のことなから運河を向いていました。

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ランゲブロ橋付近の運河幅は概ね150m。運河部分は3スパンの赤レンガを貼ったアーチ橋。中央スパンを跳ね橋にして航路にしているようです。

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幅10mくらいの幅広な河畔散策路を歩きました。運河と散策路の高低差は3m程度ですが、転落防止柵はありません。運河の水の透明度は恐ろしく高いなと思いました。青い小さなボートが係留されていました。

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大きな運河クルーズ船は見掛けませんでしたが、ボートレベルの観光利用はありました。価値の高い水辺なので、クルーズ船から眺めるコペンハーゲンの街も良いのではとは思いますが・・・

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青色のボートは、8人乗りのソーラーパネルを備えたレンタルボート。レンタル料は1時間で449クローネ(7600円)と恐ろしく高額。


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広々した河畔の芝生公園で市民の皆さんがノンビリ寛いでいました。

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歩道に植えられた八重桜が満開を迎えていました。欧州では意外にも八重桜は人気のようですが、白の桜は初めて見ました。

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雲一つない晴天に恵まれて、河畔散策路の歩きは実に快適でした。

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北欧の人たちにとって太陽光は貴重な財産なのでしょうか。この日は金曜日ですが、意外にも沢山の市民の皆さんが河畔の日光浴を楽しんでいました。

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気温も高く、綺麗な運河なので、泳いでいる市民も・・・。

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対岸の都心側の水辺には真新しい建物がずらりと並んでいました。このあたりは、空港から郊外線でコペンハーゲン中央駅に入る直前に見た再開発地区の裏側にあたる地区、運河地区も含めた大規模な再開発を行っているのかもしれません。

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河畔のカフェテラスでビールを頂きました。コペンハーゲンはカールスバーグの本社があることからも、ビールだけは意外にもリーズナブル。旅日記を記したメモ帳を紛失したので、相当記憶が曖昧ですが、300ccで30クローネ(510円)くらいだったと思います。お店のスタッフに記念写真を撮ってもらいました。

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鉄道のレールと貨車が観光インフラとして再利用されていました。

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桟橋から、歩いてきた運河を振り返りました。転落防止柵もなく実に広々とした水辺でした。

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河畔公園の砂場ではビーチバレーも・・・。

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河畔の街歩きをを終えて、住宅街を歩きました。最初は伝統様式の集合住宅が固まった地区でした。概ね6階建ての赤レンガの建物が綺麗にスカイラインを揃えていました。都心まで歩いても20分程度で閑静で周辺環境に優れた住宅地に住めるとは羨ましい限りです。

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集合住宅の玄関・・・呼び出しのインターホーンが付いていました。

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管路を入れ替える土木工事でしょうか。立ち入り防止の横木は赤白の木製の板。日本では見ることのない光景です。土木工事にも彼我の文化の違いを感じることができます。

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街角のカフェで子育ての光景を目にしました。左側は子供を抱いた若奥さんとその友人、右側は子育ての若奥さん同士の井戸端会議でしょうか。

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1、2階が「横目地」風、3~6階が赤レンガの集合住宅。スカイラインを見事に揃えていました。

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建物の角にある「キオスク」は、日本で言えば「コンビニ」に相当する雑貨屋、欧州ではよく見掛けるお店です。そういえば、この住宅街ではセブン・イレブンのようなコンビニエンスストアは見掛けませんでした。ちょっとした買い物は「キオスク」で済ませていると思います。

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アート工房でしょうか。

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お花屋さん。

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勿論、電柱・電柱などはありません。青空に浮かんでいるのは、照明灯とそれを吊るワイヤーだけ・・・。

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英語表記の宣伝、ほとんどのデンマーク人は英語が達者だとか、いつまでたっても英会話が上達しない自分からは羨ましい限り。

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北側の新住宅街まで戻ってきました。伝統様式の住宅街と現代様式の新住宅街がキッチリ分かれていました。日本式も味噌もくそも一緒という街づくりとは明確に違っていました。コペンハーゲンには、よく練り込まれた都市計画、建物デザインやルール創りと合意形成を欠かさない文化があるのではと感じました。

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水と中庭のあるお洒落な集合住宅。

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透明なガラス貼りの斬新な建物もスカイラインを綺麗に揃えていました。

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中庭のオブジェ。

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この建物は伝統的な赤レンガのイメージを巧みに取り込んだ建物でした。飛び出したヴェランダがアクセントになっていました。

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駅前通り沿いの建物にも池を配置していました。

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「ランゲブロ橋」の袂まで戻ってきました。自転車のお店がありました。

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「ランゲブロ橋」の袂のカフェ「ランゲブロ」も繁盛していました。皆さん、ビールを楽しんでいました。


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「ランゲブロ橋」の橋の下を潜って、北側の「クリスチャン・ハウン地区」に入りました。

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運河に浮かべた12室の「水上ホテル」。

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運河に浮いた黄色い船は観光船かも。対岸には補修中の斬新なガラス張りの建物。驚かされたのは建設中の不思議な橋でした。

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この建設中の橋は回転橋だと思います。橋脚に設置した回転装置で橋体を回転させ、運河の航行船の航路を確保するやり方でしょうか。橋の桁下空間を小さくできる、ある意味効率的な手法。黄色い船は橋体を90度回転させてできた航路を移動中でした。
とにかく、斬新な橋は別の場所でも観ました。コペンハーゲンは恐ろしく斬新なモノと歴史的なモノを巧みにコラボレーションさせて、価値を高めている街だなと感じました。

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この船はレストラン、運河の水面利用は熱心なようですが、観光舟運はもう一つかもしれません。

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コペンハーゲンを取り囲む稲妻型の城塞の端部まで来ました。この園路が城塞沿いのお濠に沿って延々と配置されていました。

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園路とお濠と駅前通りのホテル。このホテルはこの一帯のランドマーク、高さ106mの縛りギリギリの高さでしょうか。

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お濠の浄化事業でしょうか。金網から湧水がコンコンと湧き出ていました。無数の貝殻が沈んでいました。

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園路を子供を載せた自転車が走り過ぎました。プッシュ式の自転車がコペンハーゲン流かもしれません。

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お濠の向こう側。

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大きな鳥もいました。生態系は豊かな感じでした。

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1800年頃のコペンハーゲンの絵図を見ると、すでに稲妻型の土塁は完成していました。その外側にさらに土塁を築いてました。外側の土塁は現在でも残っていました。二重の城塞で市街地を守らなければならなかったほど、コペンハーゲンを取り巻く状況はシビアだったということかもしれません。

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(1800年頃のコペンハーゲン:出典 コペンハーゲンの都市史)

城塞の土塁の天端は公園になっていました。この土塁はお堀の掘削残土をそのまま盛った堤防みたいな土構造物、この土塁が延々と5kmくらい続いていました。

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土塁の高さは6mくらいなので、平均幅を30mとすると、90万m3の盛土工事が必要という計算になります。機械のない時代なので、人力主体の工事、よく造ったなと思います。

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土塁の天端から北側の「クリスチャン・ハウン地区」がよく見えました。土塁を降りて、「クリスチャン・ハウン地区」を歩きました。

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6階建ての赤レンガの集合住宅・・・。

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路上の駐車場とセットになった集合住宅。南側の「イスランズ・ブリュッゲ地区」と違って、新旧の建物が混在していました。

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「クリスチャン・ハウン地区」のランドマーク「救世主教会」が向こうに見えてきました。

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自動昇降式のプラットフォームを使って建物を補修中、このやり方は気が利いています。

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緑色のパステルカラーの建物のエンブレムには、3匹の魚と1760という数字が記されていました。この建物は1760年完成、今年で259歳ということになります。

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少し行くと、幅20mくらいの運河に出会いました。運河周りの水辺の風景は実に素晴らしいものでした。

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以下、次号・・・

by camino0810 | 2019-08-13 16:36 | デンマーク・オランダ・ベルギー・スイス | Comments(0)  

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