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2019年4月26日(金)デンマーク・オランダ・ベルギー・スイス その10 コペンハーゲン(6)

16時50分、大運河に架かるクニッペルスボロ橋を渡って、四方を運河で囲まれたスロッツホルメン島まで戻ってきました。スロッツホルメン島は、クリスチャンスボー城を中心とする400m×500mくらいの島でした。
当初、この島はコペンハーゲンの歴史・文化の中心地という程度の認識でしたが、調べるとデンマークの政治、経済の心臓部でもありました。東京でいえば江戸城や国立国会図書館に加えて、国会議事堂、首相官邸、最高裁判所、経団連、東京証券取引所を一箇所に集めたような地区でした。丸の内のオフィス街、銀座の商店街に相当する地区がこの島を取り囲んでいる感じです。

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(出典 Google)

現在の街割りは、1674年のコペンハーゲンの絵図とよく似ていました。クリスチャンスボー城西側の旧市街は不規則な街割りで、現在のストロイエ通りは、当時の曲がった通りがそのまま使われている感じでした。

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(1674年のコペンハーゲン:出典 Wikipedia)

クニッペルスボロ橋は、大運河を渡る基幹橋梁。よく見ると、1674年の絵図にも記載されていました。手前の青い小判型の建物が跳ね橋の操作室でしょうか。南側のランゲブロ橋と同様、稼働しているかいないかは不明でした。大運河に架かる車道橋はこの橋と南側のランゲブロ橋の2橋のみ。日本人の自分は、もう2、3本車道橋があってもいいかなと思いますが、これがコペンハーゲンのやり方なのでしょう。

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クニッペルスボロ橋の上から眺めた大運河の北側。

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クニッペルスボロ橋を渡り終えて、大運河の西側まで戻りました。お隣の橋から見た運河とスロッツホルメン島。写真左から、商工会議所、ボルセン(旧証券取引所)、クリスチャンスボー城。

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大運河の河畔を南に歩きました。写真右から、商工会議所、ボルセン(旧証券取引所)、クリスチャンスボー城。

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大運河河畔の王立図書館まで来ました。ブラックダイアモンドと呼ばれる斬新な建物でした。つるんとした黒いガラス張りのシンプルなサイコロ状の建物でした。似たようなコンセプトの建物を大運河河畔で沢山観ました。同じ設計者かもしれません。大運河の対岸には似たような感じのピカピカの集合住宅?が並んでいました。
河畔散策路の幅は概ね8m。これくらいの道幅があると、気持ちよく歩くことができます。河畔散策路と大運河の水面の高低差は3m弱、転落防止柵はありません。10cm足らずの段差が注意喚起とベンチ替わりの役割をしていました。

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王立図書館南側の大運河河畔。河岸を木製の階段式テラスにして水辺のアクセスを確保していました。ベンチ替わりにもなっており、優れた設計だなと感じました。彼方に最初に渡ったランゲブロ橋が見えました。

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王立図書館脇の立ち入り禁止柵、池の水深は浅いけど、立ち入りの禁止には気を使っていました。

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王立図書館とお隣の赤レンガのユダヤ博物館は通路で繋がっていました。

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赤レンガの王立武器博物館の脇を通り抜けました。


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中庭から見たユダヤ博物館。ファサードの壁面緑化も見事でした。

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中庭に銅像が建っていました。デンマークの哲学者キルケゴールは、実存主義の創始者だとか。デンマークは優秀な人材も輩出する先進国だと改めて思いました。

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中庭のベンチでひと休みしました。中庭の屋根越しにクリスチャンスボー城の塔が見えました。

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SDGsの17のピクトグラムが展示されていました。万国共通の絵文字ですが、自分には絵文字だけで各施策の意味合いを理解するのは難しいなと思いました。

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表通りから見たボルセン(旧証券取引所)・・・風格に溢れた赤レンガの建物でした。17世紀にこれだけ品格のある建物を完成させたデンマークの建築技術の高さを思います。ファサードは2018年のイタリア旅行で見たローマの教会のファサードに何処か似ていました。ねじねじの高い塔が独特。

 建築様式    オランダ・ルネサンス様式
 建設工期    1619年~1640年
 クライアント  クリスチャンIV世

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スロッツホルメン島の案内図。3方を囲む運河はガンメル・ストランド運河というそうです。

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クリスチャンスボー城は、宮殿の他にデンマーク議会、デンマーク首相府、デンマーク最高裁判所が入ったまさにデンマークの中枢中の中枢的建物でした。立法権、行政権、司法権という3つの国権の最高権力が一つの建物に収容されている世界唯一の建物とは驚き。

建築様式:バロック、新古典主義、ネオバロック
建設工期 1907年~1928年


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コペンハーゲンの骨格を築いたクリスチャンIV世(1577~1648年)の騎馬像。

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北側の運河から見たクリスチャンスボー城。直径1mくらいの球形の石がズラリと並んでいました。意図的に境界を曖昧にして敷地の連続性を高める優れたデザインだなと感じました。

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クリスチャンスボー城の北側の運河。運河の幅は概ね20m。この河畔には両岸とも転落防止柵がしっかり設置されていました。路面と水面の高低差が5mくらいと大きいためでしょうか。反対側の河畔には中段にボードウォーク風のテラスを造って、水辺へのアクセスを高めていました。沢山の市民がテラスに腰かけて水辺を楽しんでいました。

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運河を跨ぐ橋を渡って対岸に行きました。

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橋の上から見た西側の運河河畔の眺め、観光クルーズ船が通り過ぎました。

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アマート―広場は、1674年の絵図にも描かれていました。写真右の塔はニコライ教会の尖塔。

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アマート―広場の真ん中に巨大な騎馬像が建てられていました。アブサロン(1128年~1201年)は、デンマークの 大司教にして政治家。聖職者にして軍人とは不思議な感じですが、初代のクリスチャンスボー城を建設し、コペンハーゲンの基礎を築いた偉大な人だったようです。

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クリスチャンスボー城と運河。先ほどのクルーズ船の船着き場。

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ニコライ教会は、市内で最も目立つランドマークのひとつ。教会の建物は、ネオバロック様式で高さが90m。元の教会の建物は13世紀初頭に建設され、コペンハーゲンで3番目に古い教会、1795年の火災で建物のほとんどが焼失し、1805年からは公式の教会ではなくなったとか。現在はアートセンター。

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コンゲンス・ニュート―広場はすぐでした。この風格溢れる建物はデパートでした。三越の日本橋本店みたいなものでしょうか。

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コンゲンス・ニュート―広場から再び大運河を目指しました。デンマーク国立銀行の交差点まで戻ってきました。

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写真右の黒い建物がデンマーク国立銀行。斬新なデザインでした。

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大運河まで戻ってきました。実に広々とした河畔の広場で沢山の市民が寛いでいました。運河の端から建物までは概ね30m、ゆったりとした施設配置もいいなと感じました。コペンハーゲンの街は、高さを低く抑えた建物とゆったりとした施設配置が特徴と言ってもいいなと感じました。

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大運河を北に向いて歩きました。
以下、次号・・・

by camino0810 | 2019-08-18 06:29 | デンマーク・オランダ・ベルギー・スイス | Comments(0)  

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